「チーズ・イン・ザ・トラップ」と「普通の恋」

韓国のWebtoon「チーズ・イン・ザ・トラップ」にドはまりした。何回も読みなおして、そのたびに感化されてふるえる毎日だ。

~下記ネタバレ注意~

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「チーズ・イン・ザ・トラップ」はドラマ化(「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」)している。見ていないけど、聞きかじったところでは、ラスト、ユジョン(青田淳)はホンソル(赤山雪)との別れを決意するらしい。がっかりだ。

菊地成孔 feat.岩澤瞳「普通の恋」という曲がある。
この曲は、めんどくさいサブカルたちをたくさん救ってきたと思う。

「チーズ・イン・ザ・トラップ」は、まさにこんな普通の恋のお話だ。能書き多いやつだろうがこじらせたやつだろうが案外普通の恋をするもんだよねアハハっていう、自嘲的な空気がある。で、そういうカッコ悪さやバツの悪さがありつつも、許され救われる気持ちがする。

ホンソルに出会ってもなお救済されないようでは、ちょっとユジョンがかわいそうすぎる。

本編(Webtoon)のクライマックスは本当にすごい。長らく意図が不明だった青田淳の動きがすべて紐解かれ、赤山雪へのただただ純粋な好意へと帰結していくようすは、読者の心を浄化していく。まじ許される。まじ救われる。雪も雪で、「なんだか夢みたい」と思っていた青田との恋を、ラストでは当たり前の日常に変えている。

わたしもそこそここじらせてきて(たぶん時代背景もあって、アラサー全般こじらせ気味と思う)、でもちゃっかり結婚して子供もいてすっかり落ち着いて。「チーズ・イン・ザ・トラップ」はわたしのための物語なんじゃないか!?と思う始末なのでした。

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