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『留守』

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何色何番21回目の公演『留守』についてのnote
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2020年9月の記事一覧

『留守』朗読劇公演のカメラリハーサルをしました。

『留守』朗読劇公演のカメラリハーサルをしました。

 こんばんは、たかつです。『留守』の稽古は着々と進んでおります。今日は10月に配信予定の【朗読劇スタイル】の稽古をし、カメラリハーサルも行いました。演劇とは違い、台本を手に持って読み上げることになります。

 それぞれの定位置やカメラの撮影位置を調整し、とりあえず通して読んでもらいます。脚本を手にしているからか、いつもの立ち稽古(脚本は持たない)よりも役者さんの自信が見え、安定していました。戯曲と

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演劇を映像化するってどういうことだろう?

演劇を映像化するってどういうことだろう?

 私は今まで、自分の演劇作品を映像化したことがない。一応記録としては撮影しておくか、程度だ。そもそも私は、ライフワークとして演劇をやっている。ある程度自分のペースで、一生付き合う自己表現の方法として、演劇を選んだ。細々と。地味に。地道に。そんな言葉が似あうようなやり方で。だから「演劇を映像化する」ということに全く興味がなかった。演劇の「一度きり」のライブ感を残すこと/遠くへ届けることにあまり興味が

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【衣装の道のり】着物で見栄えのいいポーズとは。

【衣装の道のり】着物で見栄えのいいポーズとは。

 演劇で衣装のお仕事もちょくちょくいただく、たかつです。私は【演出】【衣装】【宣伝美術】等いろいろ担当しています。今回の企画では、普段はお見せしない制作過程をnoteでたくさん発信していくつもりです。

 というわけで。演劇衣装に関わり始めて20年程になる私の視点から、制作過程を綴っていくシリーズは【衣装の道のり】と名付けます。フォローやスキ♡をいただければ、励みになります。よろしくお願いします。

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演出ノート第二弾、心の声編。

演出ノート第二弾、心の声編。

普段は見せない稽古の様子を【演出ノート】として発信してみる試み第二弾は、【心の声編】となります。
稽古を見て、心の中で思っていることを字幕にしました。

この心の声をすべて役者に伝えるわけではありません。
シーンの方向性や小道具など他の部署とかかわるところ、役者自身の癖などは先に伝えます。
しかし、役者自身で気が付けそうなところは、様子を見てから伝えます。
稽古初期段階である今は、なるべく自由な発

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【社会科見学】大正時代にタイムスリップしたい。

【社会科見学】大正時代にタイムスリップしたい。

「大正時代にタイムスリップして社会科見学がしたい」
岸田國士さんの戯曲『留守』の稽古場で良く思うことです。

 こんにちは。何色何番の演出、たかつです。演劇の稽古をしているときは、いつも「仮のもの」を使って稽古しています。小道具も大道具も、衣装もまだ仮です。本番で使うものはまだ集めている最中なのです。

『留守』は大正時代、つまり今から約100年前の物語です。さすがに小道具や衣装すべて100年前の

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『留守』宣材写真と壁ドン写真を撮影しました。

『留守』宣材写真と壁ドン写真を撮影しました。

先日、稽古時間にパパパッと『留守』のイメージ写真を撮影しました。たかつが現場からリポートをお届けします。

撮影が進むと遊びたくなってくるのが人の心というもの。
というわけで壁ドン大会が行われました。写真一枚からどんな物語が読み取れるか、皆さんも想像して楽しんでみてください。私もストーリーを展開してみましょう。

まずは王道を撮ろうと、イシゲくんからお富ちゃんに壁ドン。

イシゲくんが照れすぎてあ

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お富ちゃんがイシゲくんのマユゲを整えてみた。

お富ちゃんがイシゲくんのマユゲを整えてみた。

こんばんは。たかつです。
先日、お富ちゃんがイシゲくんの紹介文に

公演中にどっかのタイミングで、眉毛を整えさせてもらえるくらい仲良くなりたいなぁと思ってます。

と書いていたので、さっそくやってもらいました。
自己紹介&他己紹介noteはこちらです。

さて。当日はイシゲくんの宣材写真撮影&『留守』会議の日でした。日が暮れゆく頃に集まり、今日も暑かったねと雑談します。
そして私は言いました。「お

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大正時代の女中暮らしについて勉強中。

大正時代の女中暮らしについて勉強中。

『留守』が発表されたのが1927年4月。
昭和2年となるが、昭和は1926年(昭和元年)12月25日から始まっているので、たった4か月後だ。
そのため、私はこの『留守』という物語は大正時代に着想・執筆されたのではないかなと考えている。

大正時代は1912年(大正元年)7月30日から1926年(大正15年)12月25日まで。約14年ほどの短い時代だ。
しかし「大正デモクラシー」という言葉が残ってい

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何色何番の企画「色」遍歴をまとめてみた。

何色何番の企画「色」遍歴をまとめてみた。

好きなことを好きなようにするために【何色にも何番にもなる】として、【何色何番】(ナニイロナンバー)と名付けた私たち。今までの本公演の「色」遍歴を、たかつがまとめてみました。

①恋色(コイイロ)企画『美少女戦隊!ドキレンジャー』
②藍色(アイイロ)企画『朝を待つ』
③夢色(ユメイロ)企画『眠り姫の夢』
④凡色(ナミイロ)企画『スカート』
⑤残色(ノコリイロ)企画『きつねの花嫁』
⑥濃色(コイイロ)

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何色何番の【演出ノート】普段は見せない稽古の様子

日々、演劇の稽古をしています。
今回は普段は見せない稽古の様子を【演出ノート】として発信してみる試みです。

この日初めて稽古したシーン。
冒頭のたった7行、1分に満たないシーンですが、丁寧に作り上げていきます。
基本的には
①まずは役者さんの好きに演じてもらう
②リクエストを重ねて整えていく
③目処が立ったら、いったん役者さんにお任せする
④また後日どういう進化を遂げたのか見せてもらう
こんな感
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岸田國士『留守』あらすじ紹介を、4人がそれぞれにしてみる。

岸田國士『留守』あらすじ紹介を、4人がそれぞれにしてみる。

『留守』は1927(昭和2)年4月1日発行「文藝春秋 第五年第四号」にて発表された、岸田國士さんの戯曲です。今は青空文庫で拝読可能です。

1927年ということで、2020年の今から93年前に発表されていますね。昭和に入ったばかりの春発表された作品ですので、着想や執筆はひとつ前の大正時代かもしれません。
今回は劇中の時代を大正時代に仮定してみています。(みんなで時代背景などを勉強中です)

会場と

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