記事一覧
発達かトラウマか、どちらが白でどちらが黒かもわからぬグレーの中で
発達性トラウマという概念がある。
近年提唱されたもので、子供が育つ過程で、虐待やそれに近しい体験をした場合、発達障害に酷似した精神・身体の症状が出る。
発達障害は、生まれつき、先天的な脳機能の偏りであるが、発達性トラウマは、後天的な生育環境により、発達障害のような特性や困り事を人にもたらす。
私はそこんとこ、微妙な人間である。
発達障害でみられる症状はあるが(例:不注意、過集中、段取りが組めない
コミュニケーション下手との受容と理解に、努めて打ちのめされてやがて怒りくすぶりルサンチマン
思い出し怒りが久々に湧き出る。
前の職場について。
明日から、新しい職場で働く。前の職場での反省点をおさらいした上で、フレッシュな気持ちで頑張ろう。
そんな前向きな気持ちに水を差す、前の職場の思い出し怒り。怒りに水は、なんとなく相反する気がするが。怒りって、火のイメージがある。大雨が上がり、昼の陽が明るさを増す窓辺に横たわる私の頭の中は、怒りの炎で照られさてゆき。やめてくれ、こんなみっともない
2024.6.13 TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション
モダンとは何か。
モダンの言葉で語るものごとのジャンルがあまりに多岐すぎて、モダン=こう、と定義できる単純な言葉ではない。
私が何となく思うのは、「人間が人間らしい精神を追い求める活動が、活発した時代」なのだろうかと。
モダンアート•コレクションと題された企画展示室の中に並ぶ作品たちを後にして、皇居の緑と道路標識の青の妙な調和の中を竹橋の駅に向かって歩きながら、何となく、思った。
東京国立近代
赤ちゃんが怖かった話
ここまでくると、本当に駄目だと思った。
まさか自分が、ここまでとは。
先日、友人の赤ちゃんと触れ合った。
そしてとんでもなく失望した。私自身に。
自分が子を持てないことではなく、赤ちゃんという無垢な存在を素直に慈しめない自分に、失望した。
先日、学生時代からの友人が、一歳に満たない彼女の息子を連れて我が家に遊びに。
私は大歓迎した。
この令和の世、円安やら少子化やらなんやらかんやら、とにもかく
2020年負けを泣きながら認めた日の
メモが、残っていた
2020年の冬だった。人事との交渉は決裂どころか、仕事に対する熱意はおろか組織人としての配慮にも欠けた人事課長側から対話すら放棄された。わたしはその足でチケットをあらかじめ手に入れていたCoccoのライブに行き、同行の友人とひとしきりライブの感想を明るく軽やかに語り合い、だって美しい歌姫に会った後の時間に、私個人の人生の出来事への悲嘆が挟まれる余地などなかった。そして、すべて
加害と不器用の境界を教えて
書き殴り
虐待じゃない
昭和の端から平成のこどもは大概こんなもんだったし、親世代はもっと厳しく荒く育てられたのだから、今時の子はなんて幸せね
毒親じゃない
子のためを思って、欲しがるもののうち真に与えるべきものを吟味して、必要なものは与えた 大学だって、根負けして行かせたよ
暴力なんてとんでもない
家族に手を出すことはしない分別ぐらいはありました、分別があったので物に当たったぐらいで済んだの
詩 2024.3.24 深夜
やめてよ そんな悲しげにに歌うの
どうしたらいいか わからない
やめてよ そんな被害者みたいに歌うの
どうしたらいいか わからない
まわりも
わたしも
覚えのある景色が
繰り返されるのは
わたしが
変わらないから
寝返りの衣擦れ
聞きながら
もうこれでやめだよ
ギリギリに薄めた安酒
問いなよ その堅実さはなに
ほんとうに あなたなの
問いなよ その奔放さはなに
ほんとうに あなたなの
どっち
本屋のある街に住むこと
今住んでいる街が気に入っている。
東西に引かれた何本もの電車の線路と、縦横無尽に拓れた道路との間を忙しなく人が入り乱れる地域で、この街だけまるでぽっと現れた湖のように、静かで穏やかな空気が流れている。
静かで、しかし都会の利便性は失われておらず、会いたい人やもの、色とりどりに多様なひとびとに比較的すぐにアクセスできる。
東京には到底及ばないけれど、充分便利な都会。
何より最近気に入っている
家族はクビにならないけれど
「もし、従業員なら、やる気のない人間はクビになる」
「従業員は、いつも社長に『死ね』『辞めてまえ』って怒鳴られながら頑張っている。甘い。世の中に出たらもっと辛いことがあるのに、子供のあなたは甘い」
中学生か高校生の頃だったか、学校に行きたくない、気分がすぐれないし、身体もだるいと訴える私に、両親はそう言った。
実家は自営業で、肉体労働かつ危険な作業を伴う仕事だった。
だから言葉遣いが荒々しいのは
詩 2024.2.9 深夜
息ふきかえして 4周分
やっと見つけた ものごころ
物語のない 幽霊と
反射みたいなおののきと
みんな疑ってきたでしょう
守るものもないくせに
壊れた装置 止められず
やっと見つけた そのありか
解り合えない 行き詰まりと
神様みたいな 信念と
みんな歪んでずっといた
守るものもないくせに
慣れ切った冬 幾巡分
とつぜん降り注ぐ まどべのひ
過ちにならぬ すれ違いと
虐げにならぬ 優
いのちだいじに、わかりますか
「人は誰しも、自分の身体や感情や意見を、大事にされていいんです」
心理カウンセリングの途上で心理士の先生に言われたが、齢36にして、未だ実感が沸かない。
ただ、人間として何かが欠落した、精神がかたわ気味な私なんぞを配偶者にした夫が、私に対して何度も何度も「自分をないがしろにしないでくれ、傷つけないでくれ」と泣いたり怒ったりするからに、どうやら私は私自身のことを大事にしていないと見えるようだ。