ᴀɪ ᴏʜᴋɪ

小さなネイルサロンオーナーが書く日々のこと。

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小さなネイルサロンオーナーが書く日々のこと。

記事一覧

人に期待しないことは諦めではなく安心である、ということを知った日の話

よく「人に期待するのはやめなさい」と言う人がいる。 人はそんなに簡単に変わらないから諦めた方がいい。自分が変わった方が早いでしょう、と。 言ってることはもちろん…

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きらきらひかる

親になるって、思ってたより面白い。 娘が小学校高学年ぐらいからそう思い始めて、 中学に入学してからはその10倍ぐらい楽しさが増した。 分かりやすいのが学校行事で、…

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此処にあり続けること

長いことネイリストをしている中で、忘れられないお客様がいる。 ひとまわり以上年下の彼女は、透けるように肌が白く、足も腕も折れそうなほど細くて、いつも不安そうな目…

ᴀɪ ᴏʜᴋɪ
3週間前
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100人カイギでお話してみた

「100人カイギ」なるものをご存知だろうか? 2016年1月に港区からスタートし、今では全国で広まっているちょっと変わった仕組みのコミュニティ。 私も存在を知ったのはつ…

ᴀɪ ᴏʜᴋɪ
1か月前
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婚活から考える私なりの幸福論

私は、婚活というものにとても興味がある。 離婚経験があるので、自身にもう結婚願望というものはないのだけれど、 「結婚相手を探す人々」の話を聞いていると、様々な発…

ᴀɪ ᴏʜᴋɪ
2か月前
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チャリティーランへの想い

趣味が高じてランニングサークルを立ち上げたら、ありがたいことにたくさんの方が参加してくれるようになった。 お喋りしながら皇居ランニングをしたり、みんなでリレーマ…

ᴀɪ ᴏʜᴋɪ
7か月前
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すごく好きだった人の話

少しずつ冬になって誕生日が近付くと、思い出す人がいる。 「生きることが自傷」そんな感じの人だった。 弱くて、脆くて、そんな自分を受け入れてるようで、実は全然納得…

ᴀɪ ᴏʜᴋɪ
10か月前
17

わたしに帰る

朝日新聞デジタルに掲載された、金原ひとみさんのコラムを読んで涙が止まらなかった。 母親になって感じた違和感、自分という人間がどんどん乖離していく恐怖。 離婚をし…

ᴀɪ ᴏʜᴋɪ
10か月前
22

ゴレンジャーの何色になりたいか

私のゾンビ映画ブームは2004年に始まった。 当時、付き合いたての彼と映画デートをしようという話になり、何観たい?との問いにもじもじしながら「ドーン・オブ・ザ・デッ…

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私が光って何も見えない?

人生を生きやすい人と生きにくい人に分けるとするならば、私は間違いなく生きにくい方の人間だった。 誰にどう見られるかビクビクして、他人からの言葉一つで傷付いて、だ…

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我が子と走るということ

運動するのに気持ちのいい季節なので、たまに娘を巻き込んでランニングをしている。 最初は嫌々だったけど、徐々に体力が付いてきて楽しさを知ったのか、最近は娘の方から…

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押し付けの多様性と、肌色のクレヨン

渋谷や新宿タワーのジェンダーレストイレ問題、adidasの女性用水着に男性モデルを起用した件など、多様性というものについて深く考えざるを得ない昨今。 押し付けのような…

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ゴールデンブザーから学ぶ、謙虚と謙遜

先日、久々に会った友人の髪型が変わっていたから「髪切ったの?可愛いね」と言ったら 「そうなの、ありがとう!」と返ってきて、なんだかすごく心地が良かった。 そうい…

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ドラマ「ブラッシュアップライフ」はなぜこんなにもたくさんの人の心を惹きつけるのか

昨日の最終回を見終えてすぐ、興奮冷めやらぬ状態でこの文を書き出した。 よかった、とにかくよいドラマだった。 バカリズムの脚本も、安藤サクラの圧巻の演技も、とにか…

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これが私のあるべき姿、これが私

2017年にアメリカで製作され、日本で2018年に公開された映画「グレイテスト•ショーマン」 19世紀半ばのアメリカ。主人公の主人公P.T.バーナムが挑戦と失敗を繰り返しなが…

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やりたい事ではなくやれる事をする

大好きでよく見ているユーチューバーえみりんちゃんのチャンネル。 「ユーチューバーがユーチューバーになるための学校に潜入する」という企画がすごく面白かった。 この…

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人に期待しないことは諦めではなく安心である、ということを知った日の話

人に期待しないことは諦めではなく安心である、ということを知った日の話

よく「人に期待するのはやめなさい」と言う人がいる。

人はそんなに簡単に変わらないから諦めた方がいい。自分が変わった方が早いでしょう、と。

言ってることはもちろん分かるのだけど、なんだか全く腑に落ちない。

仕事ができないあの人のために、なんでこちらが変わらなければならないのだろう。

先日、娘がお世話になった学校の先生とお話する機会があった。

なぜ学校の先生になったのか、どんな思いで仕事をし

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きらきらひかる

きらきらひかる

親になるって、思ってたより面白い。

娘が小学校高学年ぐらいからそう思い始めて、
中学に入学してからはその10倍ぐらい楽しさが増した。

分かりやすいのが学校行事で、体育祭での迫力満点の選抜リレーは大盛り上がりだし、合唱コンクールの完成度の高い歌声は本当に素晴らしかった。

「あー疲れた、幸せすぎて!」 

とか言いながら帰ってくる娘を見ていると、この子をこの世界に産み落とした私ってすごいなぁとす

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此処にあり続けること

此処にあり続けること

長いことネイリストをしている中で、忘れられないお客様がいる。

ひとまわり以上年下の彼女は、透けるように肌が白く、足も腕も折れそうなほど細くて、いつも不安そうな目をしていた。

もともとの知人で、不安定な部分を心配に思っていたから、

彼女から「ネイルをしてみたいんです」と連絡をもらった時は、すごく嬉しかった。

毎月通ってくれる中で、当日キャンセルも何度かあった。

ぷつりと音信不通になったと思

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100人カイギでお話してみた

100人カイギでお話してみた

「100人カイギ」なるものをご存知だろうか?

2016年1月に港区からスタートし、今では全国で広まっているちょっと変わった仕組みのコミュニティ。

私も存在を知ったのはつい最近。

「こんなのがあるんだ、見に行ってみたいな」とHPを眺めていたら、
たまたま同じタイミングで「登壇願えませんか?」と運営の方にメッセージを頂き心が震えた。

そんなの、もう出るしかない。

私がお声がけいただいたのは、

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婚活から考える私なりの幸福論

婚活から考える私なりの幸福論

私は、婚活というものにとても興味がある。

離婚経験があるので、自身にもう結婚願望というものはないのだけれど、

「結婚相手を探す人々」の話を聞いていると、様々な発見があって面白い。

彼ら彼女らは、人生を共に過ごす相手を探すと同時に、真剣に自分と向き合い、内省する。

自身を濾過して明度を上げる作業をしてるみたいで、人間らしくてすごくいいなと思う。

自分はどんな人間で、どんな人といたいのか

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チャリティーランへの想い

チャリティーランへの想い

趣味が高じてランニングサークルを立ち上げたら、ありがたいことにたくさんの方が参加してくれるようになった。

お喋りしながら皇居ランニングをしたり、みんなでリレーマラソン大会に出場したり。

本当に楽しくて幸せなコミュニティだと思う。

そしてこの春、初めての有料主催イベントとしてチャリティーマラソンを企画している。

目的は子供の教育支援をしている団体に寄付をすること。

コミュニティ作りでも、イ

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すごく好きだった人の話

すごく好きだった人の話

少しずつ冬になって誕生日が近付くと、思い出す人がいる。

「生きることが自傷」そんな感じの人だった。

弱くて、脆くて、そんな自分を受け入れてるようで、実は全然納得していなくて、世の不条理にずっと眉をひそませて

いつもどこを見てるか分からない目をしているけれど、会うたびに花をくれる、そんな人だった。

当時私の中で輝いていたたくさんの思い出たちも、もうほとんどが色褪せて

振り返れば彼のどこが好

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わたしに帰る

わたしに帰る

朝日新聞デジタルに掲載された、金原ひとみさんのコラムを読んで涙が止まらなかった。

母親になって感じた違和感、自分という人間がどんどん乖離していく恐怖。

離婚をして子供を置いて家を出る女性は批判され、離婚後一度も子供に会いに来ない父親が自由に生きるこの世界を、私は憎んでいたんだと思う。

うちの娘は小学一年生の時から、その日の気分でパンを焼いたり、ごはんをチンしたり、朝食を自分でつくる。

母で

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ゴレンジャーの何色になりたいか

ゴレンジャーの何色になりたいか

私のゾンビ映画ブームは2004年に始まった。

当時、付き合いたての彼と映画デートをしようという話になり、何観たい?との問いにもじもじしながら「ドーン・オブ・ザ・デッド…」と答えた記憶がある。

拒否せず映画館に着いてきてくれた彼には、今でもとても感謝している。

一番好きなゾンビ作品は「28日後」

全速力で走って追いかけてくるという従来のゾンビの概念を覆した衝撃はもちろん、イギリス映画独特の洒

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私が光って何も見えない?

私が光って何も見えない?

人生を生きやすい人と生きにくい人に分けるとするならば、私は間違いなく生きにくい方の人間だった。

誰にどう見られるかビクビクして、他人からの言葉一つで傷付いて、だからこそ他人を傷付けないよう慎重に空気を読んで、疲れて、そしていつも人を批判していた。

自分ができないことをしている人が羨ましかった。そんな相手を批判することによって、自分の奥底にあるドロドロとした膿を放出させる。

子供が小さくて身動

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我が子と走るということ

我が子と走るということ

運動するのに気持ちのいい季節なので、たまに娘を巻き込んでランニングをしている。

最初は嫌々だったけど、徐々に体力が付いてきて楽しさを知ったのか、最近は娘の方から「走りに行こう!」と言い出す時もある。

私は完全に併走に徹して、横からペース配分を伝えるだけ。(遅すぎる時はたまに煽る。笑)

娘にランニングをしてほしい理由は、自分の足でどこへでも行けるということを自分の体で知っていてほしいから。

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押し付けの多様性と、肌色のクレヨン

押し付けの多様性と、肌色のクレヨン

渋谷や新宿タワーのジェンダーレストイレ問題、adidasの女性用水着に男性モデルを起用した件など、多様性というものについて深く考えざるを得ない昨今。

押し付けのような善意が溢れ、空回りした思いやりがこんがらがってしまったこの世の中で、資生堂の「My Crayon Project 」がとても面白いと思った。

あいり色、ゆうと色、じょーだん色

当たり前なことだけれど、この箱の中に同じ肌色は一つも

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ゴールデンブザーから学ぶ、謙虚と謙遜

ゴールデンブザーから学ぶ、謙虚と謙遜

先日、久々に会った友人の髪型が変わっていたから「髪切ったの?可愛いね」と言ったら

「そうなの、ありがとう!」と返ってきて、なんだかすごく心地が良かった。

そういえば私の周りには「謙虚な人」は多いけれど「謙遜する人」はあまりいない。

例えばこの時、友人の返答が
「いやいや〜可愛くなんてないよ」とか「おばさんだから小綺麗にしなきゃね」とかだったら、きっと私の心はしゅんとしていた。

心からの褒め

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ドラマ「ブラッシュアップライフ」はなぜこんなにもたくさんの人の心を惹きつけるのか

ドラマ「ブラッシュアップライフ」はなぜこんなにもたくさんの人の心を惹きつけるのか

昨日の最終回を見終えてすぐ、興奮冷めやらぬ状態でこの文を書き出した。

よかった、とにかくよいドラマだった。

バカリズムの脚本も、安藤サクラの圧巻の演技も、とにかく全てがよかった。行ったこともない北熊谷が愛おしくてしょうがない。

日曜日は毎週テレビの前にスタンバイ。最近はテレビ番組を見る習慣がない人も多いし、私もその一人。

あんなに大好きだったのに、私はいつからテレビを見なくなったんだろう。

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これが私のあるべき姿、これが私

これが私のあるべき姿、これが私

2017年にアメリカで製作され、日本で2018年に公開された映画「グレイテスト•ショーマン」

19世紀半ばのアメリカ。主人公の主人公P.T.バーナムが挑戦と失敗を繰り返しながら、自ら立ち上げたサーカスで夢のショーを作り上げるミュージカルエンターテイメント。

ありきたりな表現だけど、本当に「何度もリピートしたくなる感動の名作」だと思う。

ストーリーはもちろん、この映画はとにかく音楽が圧巻。サン

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やりたい事ではなくやれる事をする

やりたい事ではなくやれる事をする

大好きでよく見ているユーチューバーえみりんちゃんのチャンネル。

「ユーチューバーがユーチューバーになるための学校に潜入する」という企画がすごく面白かった。

この動画を見て思ったのは、やりたい事とやれる事の違いについて。

この学校はYouTuberになりたい人はもちろん、
編集者、マネージメント業などYouTubeに関わる仕事について学べるというもの。

生徒と一緒に授業を受ける中でえみりんち

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