我が子と走るということ
運動するのに気持ちのいい季節なので、たまに娘を巻き込んでランニングをしている。
最初は嫌々だったけど、徐々に体力が付いてきて楽しさを知ったのか、最近は娘の方から「走りに行こう!」と言い出す時もある。
私は完全に併走に徹して、横からペース配分を伝えるだけ。(遅すぎる時はたまに煽る。笑)
娘にランニングをしてほしい理由は、自分の足でどこへでも行けるということを自分の体で知っていてほしいから。
誰かに頼らなくても
たくさんのお金がなくても
車や機械を持っていなくても
強い足さえあれば、遠くの世界へ行くことができる。そして、辛い時は逃げることもできる。
物や人に執着することなく、身ひとつで生きられるということを教えてくれるランニング。
ある日突然飛び抜けることはできないから、コツコツ鍛えて、転んで、立つを繰り返して、いつか「自分の足が強くてよかったな」と感じてくれる日が来たらいいなと思う。
正直、子供のペースに合わせて併走するのって、めちゃくちゃイライラする。背中を押した方が速く走れるし、行かせたい道に手を引っ張りたい。
うちの親子ランのルールは、併走すると決めた距離を走り終えたら各自のペースでそれぞれ練習する。
私は、娘のペースは気にせずどんどん置いていく。
前を走る母の背中を見て何を感じているのかは分からないけれど、彼女が自分の頭で考えて、自分の足で進むのならどこへ行こうが構わない。
うちの子はきっと、強い心と足を持った大人になると思う。そしてあと数年で、私の方が置いていかれる。
とんでもないスピードで走り出す娘の背中を追いかけられるよう、母も体を鍛えて備えようと思う。
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