私が光って何も見えない?
人生を生きやすい人と生きにくい人に分けるとするならば、私は間違いなく生きにくい方の人間だった。
誰にどう見られるかビクビクして、他人からの言葉一つで傷付いて、だからこそ他人を傷付けないよう慎重に空気を読んで、疲れて、そしていつも人を批判していた。
自分ができないことをしている人が羨ましかった。そんな相手を批判することによって、自分の奥底にあるドロドロとした膿を放出させる。
子供が小さくて身動きの取れなかった数年間、私は人生最大のドロドロの中にいた。
ヒールを履いて1人で街を颯爽と歩く女性が羨ましかったし、愚痴を言いながらも社会に属して働く友人に嫉妬した。
「いい年してミニスカートなんて履いて」
「母親のくせに飲みに行って」
子を持つ女性芸能人がよくこんな風に叩かれるのを見るけれど、昔の私はきっと同じようなことを感じていたのだと思う。
子供が大きくなり、着たい服を着て自由に出掛けられるようになった今となっては、長谷川京子がどれだけ派手な格好で出歩こうが、広末涼子がW不倫しようが、特段気にはならない。
不自由な環境でドロドロと腐ってしまうのなら、自由であることを最優先に生きていた方が明らかに健全だ。
容姿に自信があるなら思いきり自慢したらいい。魅力が溢れてモテすぎてしまうのなら、存分に恋愛を楽しんだらいい。
そういう女は間違いなく美しく、とても忙しい。日々忙しなく生きていたら、攻撃されてもやり返す暇もない。なんて健康的なんだろう。
自分に自信を持つことは容易なことではないけれど、私がこの10年で辿り着いた答えはただ一つ。自力でお金を稼ぐこと。
たくさんあればいいという話ではなくて、大切なのは自分の努力を可視化するということ。
お金は分かりやすく自信に繋がるし、自分を遠くに連れて行ってくれるツールにもなる。
ダラダラ文句を言ってくる奴がいたら、一括で買ったベンツの窓から笑顔で返せばいい。
「あなた、私の速さについて来れる?」って。
自信を持つことと、調子に乗ることは違う。
私の人生に最も必要なスキルは、敵の攻撃をかわすことではなく、仲間を大切にすること。
Awich達の「Bad Bitch 美学」のリリックが今の自分にぴったりだった。
自分で自分の荷物は持つ
気分であなたの荷物も持つ
人は助け合ってこそ長く持つ
初見の方はぜひ最後のゆりやんのパートまで見て欲しい。
きっと、明日を楽しく過ごす力が湧いてくるから。
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