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2024年3月の記事一覧

映画「タイタニック」を観れば「女は上書き保存」説は嘘だとわかる

映画「タイタニック」を観れば「女は上書き保存」説は嘘だとわかる

つい最近、久しぶりにAmazonプライムで映画「タイタニック」を観て、改めて残酷だなと思う場面を見つけてしまった。

それは、タイタニック号と共に海の中に沈んでいった無数の人々、について感じた運命の残酷さではない(この点については、若い頃観た際に痛く感じた)。映画の最後のシーン、つまり100歳を超えたローズが、最期の息を引き取るシーンである。

このシーンではローズが走馬灯のように自分の過去を振り

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D・カーネギー「人を動かす」は対人関係をよくするための名言の宝庫だった

D・カーネギー「人を動かす」は対人関係をよくするための名言の宝庫だった

本書は1936年に初版が刊行された後、世界中で読み継がれているリーダーシップ本である。日本では主にビジネス書としての位置付けで引用されたり参照されることが多いが、英語の原題は「How to win friends and influence people」であり、ビジネスの場面以外の友人関係の場、社交の場でも十分応用が効く原則ばかりが並んでいる。

以下、本書に記載されていた記述のうち、心に残った

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証券アナリストジャーナル読後メモ:AI / IoTは経済構造をどう変えるのか 柳川範之

証券アナリストジャーナル読後メモ:AI / IoTは経済構造をどう変えるのか 柳川範之

https://www.saa.or.jp/journal/eachtitle/pdf/taikai_161201_1.pdf

証券アナリストジャーナルを2010年頃からずっと購読している。著名な学者そして経営者の貴重な講演や論文を閲覧できることができ、大変勉強になっている。年会費18,000円は維持コストとして高い、という声も周囲でよく聞くが、月にならせば月額1,500円である。月一回の外食を

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「ソニー再生」を読んで、平井一夫元CEOは「貞観政要」の君主像の生き写しだと思わされた

「ソニー再生」を読んで、平井一夫元CEOは「貞観政要」の君主像の生き写しだと思わされた

ソニーの元CEO、平井一夫氏の著作「ソニー再生」を読んだ。

平井一夫氏はソニー在籍中、ソニーグループ3社の事業再生を手がけた、事業再生請負人である。

最初はわずか35歳にしてアメリカのサンフランシスコの南にあるフォスター・シティにあるソニー・コンピュータ・エンターテインメント・アメリカの事業再生を手がけた。

その後日本に戻ってからは(正確には、生活の拠点である米国か家族を残して日本に単身赴任

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自分のやりたいこと=暇な時に自然と始めてしまうこと

自分のやりたいこと=暇な時に自然と始めてしまうこと

「自分のやりたいこと・好きなことがわからない」を模索する若者がいる。結論、これは自ら意識して外の世界に見つけにいこうとしても見つからない。バックパックで自分探しの旅に出たりしても、夕日に沈むアンコールワットや朝焼けに映えるボロブドゥール寺院の中には「自分は何をやりたいのか」という答えはない。

むしろ過去の自分を振り返り、「自分は暇ができたとき、無意識にとっていた行動は何か」を思い返した方が「自分

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米国の大手プライベートエクイティの方々と仕事をご一緒した感想(投資家としての立場から見た視点)

米国の大手プライベートエクイティの方々と仕事をご一緒した感想(投資家としての立場から見た視点)

少し前に、超一流プライベートエクイティの米国本社で勤務する方(マネージングディレクター、パートナーレベル)と面談を行う機会があった。

プライベートエクイティと言えば、投資銀行やコンサルティング会社で勤務した方々の次の転職先として人気の超高給の職業である。

日本で有名なプライベートエクイティと言えば、カーライル、ベイン、KKR、ユニゾンキャピタル、AIキャピタル、アドバンテッジ・パートナーズ、C

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