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『自閉スペクトラム』と呼ばれる子ども達の行動の意味と改善

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ブログ『発達障害 しあわせへの道しるべ』 から『自閉スペクトラム』と呼ばれがちな子ども達のことをまとめてみました。 『自閉症』という状況にはじめて気づいた人がたまたま精神科医で…
『自閉スペクトラム』と呼ばれる多くの子ども達と40年以上関わりながら、 生涯のテーマとしてきました…
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#知育

自閉症だから目の問題があるの?【事例を含む】

自閉症だから目の問題があるの?【事例を含む】

​​眼球運動に幼さのある子どもたちが、とても増えています。​

​​目が思い通りに動かないと、
あらゆる学び、運動、遊び、作業などが難しくなるのは当然ですね。​

​​そのために
『この子は発達障害ですよ』
とか、
『この子は学習障害ですよ』
とか言われることもよくありますが、
もし、それが眼球運動だけの問題でしたら、それは改善します。

​​例えば『わたし、腹筋ができないの!』と、いう人がいても

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『自閉症かな?と思った時 寝返り、ハイハイ、お座り、歩行から分かること』

『自閉症かな?と思った時 寝返り、ハイハイ、お座り、歩行から分かること』

赤ちゃんの反り返りが気になるんです。
寝返り、ハイハイの不自然なのはどうしてなんでしょう?
ハイハイをしないまま歩いたんですが、このままで良いのでしょうか?
お座りの仕方がおかしいのです。

お子さんが赤ちゃんの頃
親御さんは、とても心配して、
繰り返し、繰り返し、周りの人たちに助言を求めるのです。

この子は大丈夫でしょうか?
何かできる事はないでしょうか?

それでも、

『赤ちゃんの発達は色

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お友達と上手くいかないのは、どうして?

お友達と上手くいかないのは、どうして?

1.お友達と上手くいかないのは、どうして?

子どもが、友達との関係を作っていくのが難しいことがあります。

✅ お友達と上手に遊べない
✅ コミュニケーションに苦手がある
✅ その場の状況が分かりにくい
✅ 言葉を文字通り取る
✅ 人の表情や動きから気持ちを読み取るのが苦手

など

このようなことがあると、
『この子は自閉症スペクトラムですね』
と言われてしまうことがとてもよくあります。

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【自閉スペクトラム】言葉の苦手を改善するために必要なこと

【自閉スペクトラム】言葉の苦手を改善するために必要なこと

『自閉スペクトラムの子の言葉をどのように伸ばせば良いのですか?』
と、いう御質問を良く頂きますが、
これは実は、言葉の苦手がある子ども全てに共通することなのです。

これを『自閉スペクトラムの子どもの言語の問題』だと考えてしまうと、
子どものコミュニケーションは改善しないどころか、
かえってその特徴を強めていくのです。
それは、一体どうしてでしょう?

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扉・窓・鍵にこだわるのはどうして?

扉・窓・鍵にこだわるのはどうして?

扉にとても、こだわるように見えてしまう子がいます。

『扉と鍵』に関する、あらゆるバリエーションがあります

✅ 繰り返し繰り返し、扉をバタンバタンと開け閉めする。

✅ 全ての扉を一度開け閉めしなくては気が済まない。

✅ 鍵の掛かった倉庫の扉を、無理矢理こじ開けようとする。 

✅ 鍵の場所や番号を覚えて、施錠された扉を開ける。

✅ 扉に鍵を内側からかけて、人を締め出し、開けようとしない

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どうして『クレーン現象』があるの?

どうして『クレーン現象』があるの?

幼い子どもは、人にして欲しい行動を、
言葉や指さしなどの仕草で頼むのではなく、
人の手を持ってその方向に導くことがよくあります。

これは『クレーン現象』と、呼ばれていて、
『自閉症独特の行動』と誤解されることがとてもよくあります。

そうすると「なんとか子どもの『クレーン現象』を止めさせたい」
と、否定的な気持ちが生まれるのも当然のことだと思います。

しかし実は、そのような誤解によって、逆に苦

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