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2分で読める子育てエッセイ 息子の行動編

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#ライフスタイル

2分で読める子育てエッセイ№880『口癖』

2分で読める子育てエッセイ№880『口癖』

ある日、小4の息子と好きな教科と嫌いな教科のことを訊いてみた。
息子は1年生の頃から「算数」が好きだとは知っていたけれど、嫌いなのがまさかの「図工」。
「ええっ! おもしろい作品を作ってくるから好きだと思っていた」
と伝えると、息子はちょっぴり難しい顔して意外なセリフをこう言った。
「だって切ったり貼ったり、チマチマと作るのめんどくさーい」

どきーん! めんどくさーいってワタクシの口癖じゃーん。

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2分で読める子育てエッセイ№879『油断して読み進めたら』

2分で読める子育てエッセイ№879『油断して読み進めたら』

ある日、小4の息子の学級懇談に参加してきた。先生のご配慮で「お母さん同士で困ったこと」を話し合う場を設けて頂くと、あるお母さんがこう言い出した。
「子どもの文章力を上げたいので、もっと頻繁に日記を宿題に出してもらえないか」
それに大半の方が頷いた。文章って難しいよね。ワタクシとしてはいい案だと思うけれど、肝心の息子はどう思うだろう。日記や作文に苦手意識を持っているので苦戦するだろうな。

その翌日

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2分で読める子育てエッセイ№878『学校にそんな本あるの?』

2分で読める子育てエッセイ№878『学校にそんな本あるの?』

ある休日。家族でワタクシの実家に遊びに行った。するとゲームばかりしている小4の息子のイチが気になったワタクシの父。押し入れの奥から将棋盤を出してきて
「イチ、じいちゃんと将棋をやろう」
と誘ってくれた。
「うん」
意外にもあっさりとゲームを辞める息子。どうやら本当は退屈だったらしい。
それから父のレクチャーが始まり父の言うとおりに駒を動かす息子。
気分よく息子を勝たせる、という出来レースが始まった

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2分で読める子育てエッセイ№876『宿題の合間に謎の暗号』

2分で読める子育てエッセイ№876『宿題の合間に謎の暗号』

ある日、小4の息子が宿題の合間に謎の暗号をワタクシにくれた。
「お母さん、これ読める?」
なんのこだわりがあるのか知らんけど、ティッシュに書いていたのでヨレヨレ感抜群、そのうえ読みにくい。分かりにくいと言ったら、
「noteにアップするの?」
と息子が大人の事情を察し、ワザワザパソコンに打ち込んでくれた。

息子が作った問題がこちら!

①⏰🍵
②🍃🍵✋🥎
③🕵👓👞⚽
④🍳×🍈�

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2分で読める子育てエッセイ№874『もう何度も何度も』

2分で読める子育てエッセイ№874『もう何度も何度も』

ある日、ドライブ中に小4の息子・イチが英語で自己紹介。
「ええっ! うまいじゃん!」
と褒めたら、
「授業で自己紹介の練習したの」
と、少し鼻が高くなっていた。恥かしがらずに言えるのは立派。

すると中1の娘がボソッとこう言った。
「そうそう、自己紹介。何度も何度もやるからね・・・」

それは英語だけでなく、ふつうの自己紹介も同じ。
子供たちが通う小学校は各学年1クラスで少人数。6年間、クラス替え

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【2分も要らない140文字】つぶやきエッセイ№58「どんな顔して帰ってくるかな」

【2分も要らない140文字】つぶやきエッセイ№58「どんな顔して帰ってくるかな」

小4の息子が遠足。
タイミング悪くワタクシ風邪で味がよくわからない。
「砂糖と醤油はたぶんこのくらい?ささっ」
闇鍋みたいな料理に不安大盛り。風邪が治りかけのダンナに毒見をしてもらい見た目だけはイッチョ前のお弁当を持たせた。

「友達とおかずの交換するんだ~」
息子の言葉にとどめをさされる。

2分で読める子育てエッセイ№872『ちょっと待ってね、もうひと味、何か足すから』

2分で読める子育てエッセイ№872『ちょっと待ってね、もうひと味、何か足すから』

ある休日、小4の息子イチがこう言い出した。
「朝ご飯のホットケーキまだある?」
・・・あるわけない。ホンの少~し残ったものを置いておくのもね~、そう思って、キレ~イに食べたあと。
「また次のお休みにでもホットケーキ焼くね~」
と言ったけれど、今日の息子は食い下がる。
「材料がないの?」
「あるけど今はみんなゲームしているじゃん。母ものんびりしたい」
と伝えると、さらにさらに息子は食い下がってきた。

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2分で読める子育てエッセイ№869『息子の不思議な持ち物』

2分で読める子育てエッセイ№869『息子の不思議な持ち物』

ある日、小4の息子が歯磨きをしていた。
いつも歯磨きのときに使っているプラスチックのコップを洗って台所に置いていたことを思い出し、息子にこう声をかけた。
「ちょっと待っててね。歯磨き用のコップ取ってくるから」

すると息子が本当になんてことなさそうに、こう言った。
「お母さん大丈夫だよ~」
どうするのかと思ってみていると、息子の歯ブラシを入れてあるところから、スッと何かを取り出して手慣れた様子で水

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2分で読める子育てエッセイ№867『できれば自力で』

2分で読める子育てエッセイ№867『できれば自力で』

できれば自力でふつうにベットで寝てほしい、というささやかな願い。

ある日の夜中、中1の娘に起こされた。
「お母さん、寝てるところ悪いんだけど、イチが子供部屋で寝落ちしているの。どうしたらいい?」
娘が心配しているのは小4の息子イチ。
明日は休日、好きなユーチューバーの生配信を観ていたところ、そのまま寝てしまったらしい。息子は娘に掛布団をかけてもらい、大の字で子供部屋のソファーで眠っていた。

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2分で読める子育てエッセイ№866『時間減っちゃうね・・・』

2分で読める子育てエッセイ№866『時間減っちゃうね・・・』

ある日、小4の息子に宿題するように3回声をかけた。
帰ってきてすぐ、夕飯前にすぐ、夕飯が終わってすぐ。

「・・・で? なんでいまから寝ようとしているお母さんを引き留めて、宿題の本読みしようとしているの?」

それは9時半ぐらいのこと。慌てて宿題をしている息子がまだ起きていた。
担任の先生には
「寝る前に宿題を思い出して、宿題をしようとしているのはすばらしいことだと思います」
と言われたけれど、こ

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2分で読める子育てエッセイ№864『サイズ感が似ていたのでつい・・・』

2分で読める子育てエッセイ№864『サイズ感が似ていたのでつい・・・』

ある日の夕飯に、プチトマトを出したら小4の息子が喜んでくれた。
「お母さん! このプチトマトに2つ、仲間はずれがいるね」
え? もうバレたの?
と思いつつワタクシニヤリとした。
「ふふふ、2つ? どこにある?」

正解は・・・




3つでした(*'▽')
プチトマトが、まさかの間違い探しに。

プチトマトとアメリカンチェリーのサイズ感が似ていたのでつい・・・。
(;^ω^)(;^ω^)

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2分で読める子育てエッセイ№862『さっきは要らないと言ったよね?』

2分で読める子育てエッセイ№862『さっきは要らないと言ったよね?』

ある日、朝食に目玉焼きを作ろうと思った。
「目玉焼きを食べる人!」
と家族に訊いたら、まだ寝ぼけ眼の小4の息子に素っ気なく要らないと言われた。
ふーん。
しばらくして、レタスと目玉焼きを1つのせたお皿をダンナの前に置くと、息子にこう声をかけた。

「みて~、お父さんの目玉焼き、メッチャおいしそうでしょ?」

さらに息子の好きなウスターソースをかけてみせた。その途端、さっきは要らないと言った息子が急

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2分で読める子育てエッセイ№861『このストローとメロンソーダは息子の味方』

2分で読める子育てエッセイ№861『このストローとメロンソーダは息子の味方』

ある日、小4の息子とハンバーガー屋さんに行ったときのこと。店内でバーガーを食べていたら、息子の飲み物、メロンソーダが妙においしそうに見えた。
「一口ちょうだ~い」
と息子に言うと、
「いいよ」
と快く返事をくれた後、こう言葉をつけ足した。
「お母さん、小さく一口だよ」

どきーん。バレてる。
大き目のサイズだからどうせ残すでしょ? だったら一番おいしいこのタイミングで、たっぷり飲ませてよ、と心の中

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2分で読める子育てエッセイ№857『イモムシより早く、ハイハイの赤ちゃんよりもうんと遅く』

2分で読める子育てエッセイ№857『イモムシより早く、ハイハイの赤ちゃんよりもうんと遅く』

ある日、おやつをとりに行ったはずの小4の息子イチが、ワタクシを呼ぶ。
「お母さ~ん! ちょっと来て~」
毎度毎度なに? おやつがみつからない?
息子の様子を見に行くと、息子のあり得ない状況に驚いた。

1.5リットルのペットボトルに水を入れ、なぜかその上に乗り、壁づたいにコロコロと転がしながら、ちょっとずつ進んでいる息子。
「なにしてんの?」
ワタクシの頭上には無数のハテナマークが飛んだ。
「ムズ

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