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2分で読める子育てエッセイ№879『油断して読み進めたら』
ある日、小4の息子の学級懇談に参加してきた。先生のご配慮で「お母さん同士で困ったこと」を話し合う場を設けて頂くと、あるお母さんがこう言い出した。
「子どもの文章力を上げたいので、もっと頻繁に日記を宿題に出してもらえないか」
それに大半の方が頷いた。文章って難しいよね。ワタクシとしてはいい案だと思うけれど、肝心の息子はどう思うだろう。日記や作文に苦手意識を持っているので苦戦するだろうな。
その翌日、早速日記の宿題が出ていたので、先生と直接話ができる学級懇談ってすごいな、と驚いていたら、息子が思った通り困っていた。
「今日ね、日記が宿題。苦手なんだよね、嫌だな~」
そう言って、今まで書いた日記帳をパラパラと見返していた。
「どれどれ」
日記帳を読んでみるとそこには書きかけのもの、ちょろんと書いてさっさとおしまいにしたものなど、自己申告通りやや苦手ぶりが表れている。
ところが、1作だけ長々と最後まで書ききっており、花丸がついているものが目に留まった。それにはあちらこちらに波線まで入っている。
それは動物園に行って動物を見た後、ランチで炒飯を食べたという話だった。
「え~、苦手と言いながら、前に比べたら行数も増えているし、2ページもしっかり書けてるじゃーん」
と油断して読み進めたワタクシ。最後の最後の行で一撃くらった。
「スプーンがデカいわりに、炒飯が少なかったです」
オチあるんかい。
これ日記だよね? いる? 日記にオチ。
これで苦手とか言わないでよ〜。
お見事。
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