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2分で読める子育てエッセイ№874『もう何度も何度も』

ある日、ドライブ中に小4の息子・イチが英語で自己紹介。
「ええっ! うまいじゃん!」
と褒めたら、
「授業で自己紹介の練習したの」
と、少し鼻が高くなっていた。恥かしがらずに言えるのは立派。

すると中1の娘がボソッとこう言った。
「そうそう、自己紹介。何度も何度もやるからね・・・」

それは英語だけでなく、ふつうの自己紹介も同じ。
子供たちが通う小学校は各学年1クラスで少人数。6年間、クラス替えもなく毎年同じメンバー。進級して担任の先生と教科担任が変わるたび、そして教育実習の先生がくるたびに、クラスメイトの同じ自己紹介を聴き続けたと不満を言う娘。
「もう、同じ内容の自己紹介を同じ順番で何度も何度も聞いて飽きた~!」
自己紹介の持ちネタの使いまわし。オチが分かっている同じ話を聞かされる。まるで飲みの席で何度も何度も聞かされる上司の同じお説教や、社長恒例の似ても似つかない十八番の曲。
「うわ~それはキツイ」

クラス替えのないことの、意外なデメリットを知った。

それを聞き、ワタクシ、遠い昔のことを思い出した。
それは小学校高学年と中学校の夏休みの読書感想文の宿題のこと。読書をするより外で遊びたいワタクシ。暑い中、本1冊を読むことをためらった。そこで編み出した必殺技が
「今年もこれにしよっ!」
毎年読書感想文は同じ本。
「クラスメートも違うし、担任の先生が違うからバレないって」
実際おとがめは全くなかった。
でもこの手は、子供たちの小学校では絶対に不可。
もう1つ、クラス替えのないことの、デメリットに気がついた。

実はこの「小学校の読書感想文の本が毎年一緒だった」という話題。
白状すると、もう何度も何度も使ってる。

・・・バレてないよね?
セーフ!



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