見出し画像

新規事業を担う人材は、どうやったら育つのか?

面白い本を見つけちゃいました。
新規事業が成功する秘訣。それは。。。

「サイバーエージェント」という会社名は、どこかで聞いたことがあるでしょうか。
IT系の会社で、藤田社長だな、くらいはイメージしてもらえるでしょうか?

ベンチャーというにはもう大きな会社に成長しちゃいましたが、中ではベンチャー的な仕組みが渦巻いているようです。


今日の紹介本

サイバーエージェント突き抜けたリーダーが育つしくみ
-なぜ、経営人材と新規事業が続々生み出されるのか?-
上阪徹(著)
2020.2

経営人材と新規事業が続々生み出される仕組みとは?

経験で人は育つ

・経験で人は育つ。経験できる場が膨大
・任せる、経験させる、きちんと向き合う
・挑戦して失敗した人にセカンドチャンスを
・会社を増やせばポストも増える
・子会社は115社(2019.9)まで増えている
・年齢関係なく、異動のチャンス、仕組みも色々ある
・社長、役員は猛烈に働く。

やはり、経験の中で、考えるし、失敗もする。真剣にやって失敗するから学びも大きい。
考える→行動する→失敗する→学ぶ、というサイクルなんでしょうね。

うまくいくのは、最速か、最高かのどちらか

・うまくいくのは、最速か、最高かのどちらか。成功パターンはない

このフレーズは、しびれます。
スピードが重要、うまくいくプロジェクトは驚くほど進捗が早い、というは私も実感があります。
時間がかかると、そのうち熱量も冷めるし、方向性がブレてきて、消滅する危険性が高くなる。早く、やりきるのが正解ということでしょう。

4か月で1000件の新規事業プラン応募!

・4か月で1000件の新規事業プラン応募!
(5000人の会社なので、5人に1人が応募している!!)
・応募のハードルを下げる。応募フォームは1枚
 ・なにをやるか?(一言で)
 ・市場の状況
 ・なぜ自分がやれるのか?
・アイデアに加えて、人柄も見る。面接→社長プレゼン
・小さく始められる案件を優先 → イケそうだったら追加投資
・一緒にやりたい人を集める

社内のアイデアコンテストの事例

ものすごいアイデアの数。それを集める求心力と熱量。
こういうのが、本物の力だと思います。

小さく始める、というのもポイント。少額でスタートできれば、数多くトライできる。トライの数を増やさないと、大ヒットする芽は見つからない。ということでしょう。

苦しいときに逃げない

・採用には全力を尽くす。社風に合う人、就職ではなく就社
・苦しいときに逃げない。やりきる、失敗から学ぶ、自分から発信する。そういう人材にポテンシャルを感じる。

結局、「人」が命。
誰がやるか?
誰とやるか?
そこで勝負が決まる。



シリコンバレーのエコシステムを会社の中につくった感じ
ベンチャーシード期の若者が、日々プレゼンしている感覚なのかな
と思うと、こりゃ、大企業は勝てない、別世界に追いやられる感じがします。



著者の上阪徹さんは、ライターとして大人気の方
躍動的な文章がさらに、魅力的に読ませます


新規事業と人材が育つイメージが浮かぶ、いい本です



この記事を書いたのは、
もうそうビズ企画 代表 川原茂樹
https://mousoubiz.com/
https://twitter.com/mousoubiz


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?