食よりも大切なこと

私は、心を鎮めて、静かに過ごしている中で、ただただ、真実を見つめていると、あることに気がつきました。

今まで大切だと思っていたことよりも遥かに大切なことを知覚したのです。

私たちの体は、心の中で巡らされている思いに、つねに従っています。それは、意識的に選ばれる思いも、反射的に巡らされる思いも、自分にとって有益無益に関わらず、どちらも体は素直に反応するようになっています。

強くて清らかな心、思いは、活力に満ちた美しい肉体を創り上げます。その反対の心は…その反対の肉体へと衰退させるのです。

いくら食生活を改善しても、自分の心を改めようとしない人間には、ほとんどの効果がありません。

整える、改善するとするならば、
食生活よりも心の活動なのだと、今私は心の底から実感しているのです。

しかし常に清らかな思いをめぐらせるようになったとき、人間はもはや病原菌を気遣う必要さえなくなるのだそうです。

そして、清らかな心になると、人間はとても自然に、体に悪い食べ物も好まなくなります。

ここに今回のテーマがあります。
いくら良い食事を摂取しようと思っても、心が整っていなければ、まるで意味がないと…いうことを改めて理解したのです。それは食べ物の選択だけではありません。私たちが生きる中で全ての行動を支配しているのが心なのです。

もしあなたが、自分の肉体を完璧な状態にしたいのなら、自分の心を守ることです。
心を美しくすることです。

悪意、羨望、怒り、不安、失望は、肉体から健康と美しさを奪い去ります。

強い肉体と明るく穏やかで幸せな顔つきは、喜びと善意と穏やかさが心に十分に満たされることによってのみ創られます。

悪意、皮肉、疑い、羨望などで心を満たし続けているとき、人間は自ら創り上げた牢獄の中にみずから閉じ込めているようなものです。

いっぽう、つねに愛に満ちた思いをめぐらしながら、あらゆる人に好意を抱き、あらゆる人と楽しく接し、忍耐を持ってあらゆる人の中に良いものを探し続けることは、天国のような不や非のない世界が目の前に広がります。

求めよ。さらば与えられん。

扉はそれを叩く者に開かれる。

真実を心の底から求め、努力し、
自分を乱すものから逃れる忍耐を培う
心の訓練が必要なのです。

私たちは心の中で考えた通りの人間になります。

私たちは様々な喜び、悲しみ、幸せ、愛情、信頼を自らで生み出しています。
自らの心が自らの人生を作り上げています。
私たちを取り巻く環境は、真の私たち自身を映し出す鏡なのです。

自分こそが自分の人生の創り手である。という真実。

様々な情報や衝動、欲望に翻弄され、漂流することを終わりにして、全ての行動を、そして人生を、自分で選択する力を身につけていきましょう。

苦悩は、つねに何らかの方面の誤った想いの結果です。私たちに苦悩をもたらす環境は私達自身の精神的混乱の結果。喜びをもたらす環境は私達自身の精神的調和の結果。喜びは正しい想いの結果であり、苦悩は誤った想いの結果なのです。

私達は良くも悪くも、自分が密かにめぐらし続けている想いを、隠し通せるものではない。まず生き方として、そして環境として姿に明確に現れます。

動物的な思いは自制の利かない肉欲的な生き方として、続いて貧しさや病気に満ちた環境として姿をあらわします。あらゆる種類のけがれた思いが、活力を欠いた、混乱した生き方として、つづいて苦難に満ちた不愉快な環境として姿をあらわします。

恐怖や疑いに満ちた思いは優柔不断で臆病な生き方として、つづいて、よごれた貧しい環境として姿をあらわします。怠け心は不潔で不正直な生き方として、つづいてよごれた貧しい環境として姿を表します。

敵意に満ちた意地悪な思いは、つねに他人を非難する生き方として、つづいて、不安と恐怖に満ちた環境として姿をあらわします。
あらゆる利己的な思いが、身勝手な生き方として、つづいて敵ばかりのいる環境として姿をあらわします。

いっぽう、気高い思いは、自制の利いた穏やかな生き方として、つづいて平和に溢れた静かな環境として姿をあらわします。清らかな思いは、その全てが慈愛と思いやりに満ちた生き方として、つづいて明るい快適な環境として姿をあらわします。

勇気と信念に満ちた思いは、速やかに決断し、行動する生き方として、つづいて自由と成功と豊かさに満ちた環境として姿をあらわします。活気にあふれた思いは、前向きで積極的な生き方として、つづいて喜びに満ち溢れた環境として姿をあらわします。

好意的で寛容な思いは、優しさに溢れた生き方として、つづいて安全と安心に満ちた環境として姿をあらわします。愛に満ちた思いは、人々に奉仕する生き方として、つづいて永続的な繁栄と真の富に満ちた環境として姿をあらわします。

AS A MAN THINKETHーJAMES ALLEN

あなたはあなたがなろうとする人間になれる。良くも悪くも、自然の法則は、いつも正しく、時に残酷なことにまで、世の中の秩序が公平に働いているのです。あなたはどんな人間になりたいですか？見えないように心の奥底に隠していても、遅かれ早かれ、実を結びます。

自分がなりたくないものへの思いに囚われ心にコントロールされ続けるのか？それとも自分のなりたいものへの熱望と心の穏やかさにより心を手なづけ環境や時間、空間をもコントロールし始めるか？
自然の法則を理解し、その恩恵をいかに活かすことができるかで、人生は大きく変化していくのです。

今一度、今年の自分、今の自分を振り返ってみてください。
良くも悪くも、きっと当てはまることがあるでしょう。また、周りの人の生きる態度と結果にも納得するでしょう。または、その結果がなぜ起こっているかが理解できるでしょう。しかし変えられるのは、他人では無く自分なのです。真実と向き合うか、この確実なる法則から目を背け、その先にない願望を追い続けるかは、全てあなた次第なのです。

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