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読書感想

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#小説

森博嗣 『幻惑の死と使徒』 【読書メモ】

森博嗣 『幻惑の死と使徒』 【読書メモ】

シトシト

犀川先生のテレビ(メディア)嫌い。
相変わらず全員タバコ好き

西之園さん、こんなに素直やっけ?

「今でも、何か不思議なことに出会うと、僕は、自分の知らない法則だと思うことにしている。ときには、世の中の誰も知らない法則かもしれない」
これを素敵な事だと言う。
そしてこの素敵なことは大人になるにつれて少なくなる。
これを見つけ出して一つずつクリアにしていく。
そうしないと新しい素敵なこ

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ジャック·ケッチャム 『隣の家の少女』 【読書メモ】

ジャック·ケッチャム 『隣の家の少女』 【読書メモ】

少年の心情が素直に描写されてる。
2つの感情が整理されることなく存在しているような。

年上、年下、同年代の同性や異性に対しての感情もすんなり入ってくる。
少年時代の他者に対する、ある種の異常な興味。

冒頭からこの後何か起こるんじゃないかと思わせる雰囲気。

子供が考える「ゲーム」の残酷さとルールの理不尽さ、表面化する力関係がリアル。

「悪いこと」に惹きつけられる感情。

大人の絶対的な感じと

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辻村深月 『ツナグ』 読書メモ

辻村深月 『ツナグ』 読書メモ

《2023年3月25日追記》
このnoteの記事を元にブログ書きました!
良ければ覗いてみてください!

辻村深月の本って自分のために書かれたんじゃないかっていう幸福な勘違いをさせてくれる。

自分が名刺代わりにする本は、同作者の『凍りのくじら』。

この作者が書く、
主人公から見た“周囲の人”に対する感情がスゴくしっくりくる。

家族の描写が生々しくて温かい。
父や母、祖母という存在の役割と責任

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フィリップ·K·ディック 『流れよ我が涙、と警官は言った』 【読書メモ】

フィリップ·K·ディック 『流れよ我が涙、と警官は言った』 【読書メモ】

久しぶりにSF読んだ。
名作と言われる理由がわかるかもしれん。

涙を流すということって浅い言葉で言うと深いよね。

京極夏彦 『狂骨の夢』 【読書メモ】

京極夏彦 『狂骨の夢』 【読書メモ】

「僕は救ってくれと頼まれれば金魚だって掬う」

京極夏彦にしか書けないってすごく思う。
圧倒的知識量と緻密な構成。
幻想的でもあるし。
終盤の畳み掛けからのエンディングもすごくて読後感がたまらん。

森博嗣 『数奇にして模型』 【読書メモ】

森博嗣 『数奇にして模型』 【読書メモ】

320ページくらいの正常と異常の話が刺さった。

人がカテゴライズしたがる理由。

カモノハシが哺乳類と鳥類の間に属しているがそんなことは気にしていない。

人間がカテゴライズした内容を人間が認識しているから正常と異常がある。

《気味のいい不気味さ!氷菓原作者のイヤミス!》『儚い羊たちの祝宴』米澤穂信【読書感想】

《気味のいい不気味さ!氷菓原作者のイヤミス!》『儚い羊たちの祝宴』米澤穂信【読書感想】

ちなみに「イヤミス」とは「読後、嫌な気持ちになるミステリー」らしいです。

著者米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)さん

あの有名なアニメ『氷菓』の原作を書いている方。
『氷菓』シリーズのアニメは見て、
『いまさら翼といわれても』と『ふたりの距離の概算』は読みました。

この二つの印象からは、爽やかで最後にスッキリするミステリを書かれる方だなっていう感じだったけど…これの作品は!

出版社(年)新潮文庫

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《書評》読書ノート【テンプレート】

《書評》読書ノート【テンプレート】

自分用。

①著者、出版社、あらすじ(起承転結)

①´読了日、端末、読もうと思ったきっかけ

②感想
②-1 自分が思うこの本のテーマとそれが表れている場面
②-2 心に刺さったフレーズ(名場面、名台詞、引用したい一文)
②-3 ポイント、まとめ

③こういう人におすすめ(メリット、影響)

④読みやすさ(読了所要時間、文字数、ページ数、表現の難しさ、専門知識)

⑤次に読みたい本、関連本

《ミァハってなんて発音するのが正解なんやろね》伴名 練『なめらかな世界と、その敵』【読書感想】

《ミァハってなんて発音するのが正解なんやろね》伴名 練『なめらかな世界と、その敵』【読書感想】

あらすじ(「BOOK」データベースより)
いくつもの並行世界を行き来する少女たちの1度きりの青春を描いた表題作のほか、脳科学を題材として伊藤計劃『ハーモニー』にトリビュートを捧げる「美亜羽へ贈る拳銃」、ソ連とアメリカの超高度人工知能がせめぎあう改変歴史ドラマ「シンギュラリティ・ソヴィエト」、未曾有の災害に巻き込まれた新幹線の乗客たちをめぐる書き下ろし「ひかりより速く、ゆるやかに」など、卓抜した筆致

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《森博嗣的SF!まずタイトルオシャレじゃない?》 森博嗣『彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?』【読書感想】

《森博嗣的SF!まずタイトルオシャレじゃない?》 森博嗣『彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?』【読書感想】

《2023年3月25日追記》

このnoteの記事を元にブログ書きました!
良ければ覗いてみてください!

概要

読書感想文。
森博嗣さん。
『彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?』

読了日2020年10月27日

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感想ウォーカロン。
人間とアンドロイドの違い。
哲学的な内容というよりはあくまで理系的に考えてる印象。
森博嗣の本はいつも主人公と

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【読書感想】森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』

【読書感想】森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』

読書感想文。

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感想夢みたいな話。
森見登美彦さんが好きで読んだけどいつもとは違う雰囲気だった。