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トランペット徒然話

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およそ半世紀ぶりにトランペットと格闘の日々を始めてしまった私のひとり言。アマチュアトランペッターへの檄になったらいいな。
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#ラッパ

ドミノ倒しでしくじったみたいに。

ドミノ倒しでしくじったみたいに。

朝目覚めると、なんだかイケそうな気がする。唇だけでバジング。ヴぅ〜。お!マッピでバジング。ヴィぅぃー!高音も。治ったか?!
期待を膨らませてラッパを吹いてみると・・・あ〜やっぱりあかん。昨日と変わらないってか、昨日よりよろしくない。

このところ毎日こんな感じ。思えば、1年と9ヶ月前、うん10年ぶりにラッパを引っ張り出して吹いてみた時、こんな感じだったのかも。いや、この違和感はあの時とも違うかな。

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こんな身体で音楽ができるのかっ?

こんな身体で音楽ができるのかっ?

耳下腺腫瘍手術から17日目の今日は、アマチュアフルバンドの練習日。Bb以下のオクターブ半しか音が出ない身体で、演奏に参加できるだろうか?しかも二週間後には本番(地元の夏祭りイベントだけど)が控えている。

多分、本番までに再生はできないだろう。本番棄権するならバンドに迷惑がかかるし、かと言って役にも立たないラッパ吹きはもっと迷惑をかけてしまう。散々迷った挙句、とにかく練習には参加してみようと思った

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耳下腺腫瘍切除から、16日目。

耳下腺腫瘍切除から、16日目。

耳下腺腫瘍で入院して、切除から16日目、退院4日目の今日。トランペット吹奏は相変わらず。初日は覚束なかったチューニングBb音こそ出せるようにはなったが、それより上の音はぱふーっとなって出せないし、低い音も長続きしない。家人は、そのうち戻るよと言ってくれるが、そんな保証はどこにもない。

不安になってネット検索してみたら、耳下腺腫瘍でラッパが吹けない不安を抱える人は、やはり何人かいるみたい。ある女学

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え?!嘘でしょ?

え?!嘘でしょ?

耳下腺腫瘍というものを切除するために入院し、懸念されていた顔面神経も切断されることなく無事手術は終わり、本日退院することができた。

約二週間の入院の間、当然ながら入院中にラッパを吹くことはできず、時折密かに持ち込んだマウスピースに息を吹き込んでは練習再開を待ち望んでの退院。右耳たぶの感覚はなく、右耳下の傷口周りが腫れぼったく膨れているけれど、唇周りに支障は感じられない状態。

2週間も練習できな

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一日休んだら…取り戻すのに何日?

一日休んだら…取り戻すのに何日?

ラッパ再始動以来、盆も正月も、1日も欠かさず練習してきた。概ねまる一年半。だってさ、この四十数年のブランクを取り戻さなければいけないし、一日休んだら……。

練習にまつわる格言で、「一日サボると3日戻る」とか、1日休むと戻るのに3日、2日休むと一週間、3日休むと一ヶ月かかる。とか、言うじゃない?同じような名言でも、「一日練習しないと自分にわかる。二日だと批評家にわかる。三日となれば聴衆にわかる。(

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その昔、歯なしになった話。

その昔、歯なしになった話。

口で吹くウインド楽器(管楽器)にとって、前歯はとても大切。とりわけトランペットでは、前歯でマウスピースを支えなければならないのです。

私はかつて、学生時代にラッパを吹いていたのに卒業と同時に辞めてしまった理由も、歯に関係があります。もともとへたっぴだったのだけど、卒業旅行の時に、酔っ払って友人に文字通り噛み付いた時、ポロリと前歯が折れてしまった。子供の頃から歯性が悪いと言われるほど歯が弱かったの

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トランペットって恥ずかしい。

トランペットって恥ずかしい。

トランペットって、私はなんだか恥ずかしい。
オーケストラでも、ビッグバンドでも、「花形楽器」と呼ばれるのだけれど、花形なのは、楽曲のメロディーを担当するリード(1番)トランペットだけ。一般的なイメージとしては、なんとなく波止場で弦を爪弾くさすらいのギター弾きよろしく、岸壁で海に向かって吹いている感じではないですか?そういうのをもじった動画がありましたね。ほら、映画タイタニックのテーマ曲My Hea

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jazzコンボチームの扉をたたく。

jazzコンボチームの扉をたたく。

深夜遅く。なんとなくラッパのお求めはないかいなぁとwebサーフィンしてたら、at jazzってサイトが出てきた。なんかJAZZ界隈の情報交換サイトのよう。そこでラッパを検索したら、おお!ありました。ラッパのメンバーを探しているStory6という名のsixtet。関西のJAZZstに出演した際の動画がいくつも上がってました。それを見ると、きちんとした社会人バンドです。バリバリ吹いてるラッパの人が抜け

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2番ラッパはアドリブル。

2番ラッパはアドリブル。

この3月で、市民バンドOsaka Swing Labというアマチュアビッグバンドに入れてもらってちょうど一年。ラッパ再開から半年も経たない時点での無謀な試みでした。

幸か不幸かラッパ陣が人手不足で、当時継続的に練習に参加しているラッパは私しかいなかったため、2番の楽譜を渡されました。

ビッグバンドを知らない人のためにおさらいしとくと、通常のメンバーは、ピアノ、ベース、ドラム、ギターのリズム陣、

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一年ちょっと前に再開したんだけど・・・という言い訳。

一年ちょっと前に再開したんだけど・・・という言い訳。

本当に、トランペットをン10年ぶりに再開した当初は、ひどいもので、音なんてろくに出なかった。だから、下手くその言い訳として、「半年前に半世紀ぶりに再開したのよ」と言ってた。だから下手で当たり前じゃん、いいじゃん、というアポロジャイズですわね。

ところが最近、ちょびっとだけ上達してきて、多分、現役の頃に近い感じになってきてる、またはもう通り越してる。それでも、当初の延長で、ラッパ吹きやバンドの人に

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いらっしゃいませ〜ハイBステージ。

いらっしゃいませ〜ハイBステージ。

一年前の2022年にラッパを再開した時には、チューニングB♭が覚束なかった。3ヶ月後の2023の年明け、五線譜の上のEがなんとか出せ始めた。それからは一進一退。

2023年3月、無謀にも市内のbig bandに加えてもらい、さらに半年後の9月、大津JAZZフェスに参加。本番では五線譜上のF音も覚束なくて、ヘナヘナ。が、終わった直後、なぜか変化がやってきた。あれ?時々ハイBに届くぞ!?とはいえ、こ

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田中洋一センセとトランペット新年会。

田中洋一センセとトランペット新年会。

2024年に入って、もう2月も半ばになってしまった。書き忘れたことがもう一つ。さる1月8日。私にとっては思い出深い飲み会がありました。それが今回のお話。日頃お世話になっている、「Dolce田中洋一アドリブ講座」の田中洋一先生を囲んでのトランペット新年会。

私ん家からは近所と言える「お酒とご飯のたく」というマグロが美味しいお店に、10数人のアマチュアラッパ吹きが集まっての宴会です。私が知った顔は同

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我が家に新ヴォーカル誕生。

我が家に新ヴォーカル誕生。

ラッパの練習は、基本、近隣の公園で行うのですが、譜面やアドリブの練習は、どうしても外だけではやりにくい。なので、家中の窓を夏でも締め切ってこっそり。近隣からうるさい!と怒鳴り込まれるのは困るからね。とはいえ、少しは音が漏れているみたいではあるのだが。

もちろん、ミュートとか、ヤマハのサイレントブラスっていう消音メカも持ってはいるんだけれども、やっぱねーミュートで吹くってのはね。。。だから家の中で

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アオハル時代の刻印。

アオハル時代の刻印。

子供の頃に好きだったことって、大人になっても続いていると思いません?というか、多くの人は、子供時代の経験や培った事柄に導かれてその人生をつくっているんですよね。私なんか、小さい頃に何をしてたか、何を考えていたか、よくは覚えていないんだけれども、「大きくなったら何になる?」なんて聞かれても、特になかったような気がします。

中学も後半になって、ようやくイラストレーターになりたいとか、医者になるんだと

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