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え?!嘘でしょ?

術後12日目

耳下腺腫瘍というものを切除するために入院し、懸念されていた顔面神経も切断されることなく無事手術は終わり、本日退院することができた。

約二週間の入院の間、当然ながら入院中にラッパを吹くことはできず、時折密かに持ち込んだマウスピースに息を吹き込んでは練習再開を待ち望んでの退院。右耳たぶの感覚はなく、右耳下の傷口周りが腫れぼったく膨れているけれど、唇周りに支障は感じられない状態。

2週間も練習できなかった影響は覚悟していたのだけど、ラッパに息を吹き込んでみて何か違和感。通常生活ではまったく異常を感じていなかったのだけど、音が出ないんだ。チューニングのBbはおろか、真ん中のF音すらまともに出ない。

なんだこれ?4月に骨折で一週間練習できなかった後も。少しスキルが落ちたが、一週間ほどで回復できたのに、今回のこれはなんだかおかしい。こんなはずはない。入院当日の朝は、ハイBbまで出せていたのに、真ん中のFが出ない?なんだこりゃ?

トランペットは、唇周りの些細な状況が影響するとは聞いたことがある。けど、今回は顔面麻痺はないし、練習から離れていた影響は覚悟していたが。自覚症状はない微細な何かが顔面に起きていて、唇〜アンブシュアに大きな影響をきたしているのだと確認できた。

これは傷が腫れているせいなのかもしれないが、傷の腫れが引いたらリカバリーできるのかどうか、いまはわからない。しかし、最悪でも一からやればなんとかなるのだろうと、今は信じるしかないのだが。

事ほど作用に口周り、ラッパを吹く周辺はデリケートなんだと初めて思い知った。思えばほんの1ミリマッピの位置をずらしただけで、高音域に手が届くようになったくらいだから、こういうこともありうるかもしれない。16年前に同じ手術した時にはラッパを吹いてなかったので、わからなかった。

この上なくショックを受けているのだけど、明日朝起きたら、少しは戻っているに違いない、そう信じて、今夜は眠ることにしようと思う。

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