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雑学のすゝめ

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トーク形式で、ちょっとした雑学をご紹介します! 明日のお話のネタ作りに、或いは時間つぶしに、気軽にお読みいただければ幸いです<m(__)m> その他の記事が長文でやや重めなので、…
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2019年3月の記事一覧

「姥桜」という言葉、あまり良くない印象がありますが、本来は誉め言葉。
「歳を重ねても色香があり若々しく美しい女性(今風に言えば美魔女)」のこと。
姥桜は彼岸桜のことで、花が散るまで葉がない→歯がない→老人という言い換えからいつしか本来と違う意味が拡散。本来の意味が広がって欲しい。

活字のフリガナを「ルビ」といいますが、語源は宝石のルビー。
欧文の活字では活字の大きさが宝石名で表され、5.5ポイントは「ルビー」。
一方、明治時代の新聞に使われた活字のフリガナは5.25ポイント。
大きさがほぼ同じなため、日本ではフリガナのことを「ルビ」と言うようになりました。

まだメディアやSNSも未発達の江戸時代、既刊や新刊本はどのように宣伝したのでしょうか。
版元や書店の店先に新刊予定本一覧を掲示したのが一つ目の方法。
そしてもう一つは、書籍の最終頁に奥付と共に一覧にして掲載する方法でした。
今でも、本の最後に既刊・新刊一覧があるのはその名残とか。

フレンチのイメージが強い「オードブル」ですが、実はロシア発祥と言われています。
ロシア帝政時代、宴会を開く際、先に来た人たちが軽食とウォッカで時間潰しをしたザクースカという習慣が始まり。
これがキャビア等と共にヨーロッパに伝わりました。確かにメニューにそれらしいものが多いような。

拍手の起源には諸説ありますが、古代ギリシャで演劇の舞台後、演者を称賛するために手を叩いたのが始まりと言われています。手は「癒し」にも使われる尊い部位で、そこを打ち合わせることで敬意を表したとか。
ちなみに、日本に伝わったのは明治時代。それ以前の舞台などで拍手はしなかったそうです。

名奉行、「遠山の金さん(遠山金四郎)」。トレードマークは派手な桜吹雪の入れ墨ですね。
しかし当時、白い染料(白粉)には鉛が含まれていたため、広範囲に彫ると鉛中毒で死の危険すらありました。
実際には、若い頃に無頼の輩と付き合っていた際、若気の至りで手首に少し彫っただけだったとか…。

出身校を「母校」といいますが、これは欧米系の言語に由来するとか。
例えばフランス語で学校は「école」で、女性名詞。ドイツ語や英語でも同様です。
幕末以降、和訳するにあたり、女性名詞のエッセンスも同時に入ってきたようです。
包み育てる…というと、やはり母は強し、なのでしょうか。

現代、過労死が問題になっていますが、江戸時代の武士はどうだったのでしょう。
勤務時間は朝四ツ時(10時)から九ツ半(13時)の3時間(!)、しかも残業なしです。羨ましい…。
但し、私語や遅刻・早退厳禁など勤務中の規律は厳しく、下級武士は副業しなくては生活できなかったようですが…。