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王様の仕立て屋(著:大河原遁:現時点で66巻)【読書紹介とはいえ、決して勉強はできませんぜ。よござんすか? お覚悟、賜りました】

オーダーメイド(フルオーダー)スーツを作る仕立て屋が主人公。
毎回、お客さんがそれぞれの事情と共に訪れ、
勝負服などを作ってそれを着たお客さんが逆転劇をやるという。
そして普通なら数か月制作に必要なナポリ風スーツを、特急料金を出すなら一週間以内に仕上げるというマンガ主人公ならではの必殺技を持つ。

スーツ、ドレスコード、フォーマル、そうしたうんちくが散りばめられた、服作りに関するマンガという稀有の作品です。
服がテーマの作品からして珍しい。
それもシリーズ合計60冊以上というロングランヒット。

***

率直に言いましょう。
日本の政治家の方、外務大臣の方など、海外首脳の前でおかしな格好をしていることが多いです。
安倍政権の頃はおそらくアドバイザーがファッションチェックしていたのでしょうが、そして麻生さんに至っては言われなくてもお前は白洲次郎かくらいだったのですが、

岸田政権になって唐突に「おかしな服装」の人が増えた感覚がします。
どうもそうらしいです。
そういう記事を読んだだけなんですが。

まあ、私も人のこと言えないでしょうけど、身分が低いので。

偉い人はフォーマルやドレスコードの勉強をした方がいいと思います。
お金あるんだから。
服屋さんで見立ててもらうだけでもいいんですから。
エライ人は、欧米人に笑みの裏でバカにされたくはないでしょう。
「そういえばこの前の日本人、ひどい格好をしてたよな」とか。

(もちろんシリコンバレースタイルで行くという人は関係ないのかもしれませんが)

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本筋がずれましたけど、
まあ仕立て屋が服を作って顧客に逆転劇をさせる、というテンプレが毎回繰り返される作品です。
大きなストーリーが無い、あるいはほとんど無い、のでつまみ食いしても話が良くわからないということがありません。基本全て一話完結。

テンプレ一話完結系の話は良いです。
最初から読まないとわからないということも、大体ありません。
ないとは言わないけど重要じゃないんで困らんです。

本来、この主人公はイタリアのナポリで修行して先代の店を引き継いだという設定なのですが、
最新刊ではしばらく日本に滞在することになっており本邦が舞台になっております。

雑誌移籍の度にタイトルが替わっているようなので、厳密には同じ作品という扱いではないようです。初期の版は電子マンガでしか手に入らないようです。
が、シリーズ合計60冊以上です。

「こち亀」が終わってしまった現在、たぶんこれがその地位を引き継ぐんじゃないですかね? 
「ワンピース」とかあくまでストーリー漫画ですから。
あと15年くらいは続きそうな勢いです。
安定感あります。安心できます。テンプレは心が落ち着きます。

あと服飾好きな人は、メンズスーツが中心ですが、読んで損はないと思うんです。

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