#novel
「眠いのに」×「オーブンレンジ」× #FA8072
『オーブンレンジが届きました。明日、午前中に私の家にきてコーヒーを淹れてから起こしてください。朝ごはんはイングリッシュマフィンのオープンサンドが食べたい。マフィンは買っておくから作ってください。夜ごはんはグラタンを作ります。』
久しぶりに、リクから連絡がきた。いつもはこちらから送るばかりで、返信も3回に1回くればいいほうだ。
こちらが会いたいときに、一方的に待ち合わせ場所と時間を送り付け
「まだまだこれからだ」×「ささやかな贅沢」×#fff0f5
「やっと休みだー」
コンタクトをしなくてもいい。ふわふわのシフォンスカートを履かなくても気にならない。それって、最高の日だ。それが、今日だけじゃないというのもいい。明日も、明後日も……4日後まで、ぐーたらが出来るのだ。
予定のない朝に甘えて、ひたすら布団のなかでもどろみを貪る。やることもないけれど、ケータイを開いて適当にSNSを見ていく。みんな暇らしい。久しぶりの休みが続くようにと祈るつぶ
「まだ寝ていたい」×「どこで飲むんだろうか」×#add8e6
ふぅーと空に向かって息を吐きだすと、真っ白なふわふわが音もたてずに消えていった。
冬の朝は、鼻の奥がキシキシと痛む。冷たい空気を思い切り吸い込むと、胸の奥から身体全体を冷やしていくような気がする。グレーの色をまとった街は、いつもよりなんだか静かだ。いつもと同じ時間のはずなのに、曜日によって街は全く違った顔を見せる。
車移動が当たり前の地元ではわからなかったことだ。仕事が休みの人が多い朝は