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障害者向けグループホームで気づいたこと
私は、仕事でグループホームを訪れたり、職員の方とお話したりする機会も比較的あります。また、知的・精神・身体障害者の方が暮らすグループホームでも働く機会があります。
障害者向けのグループホームでは、だいたい20歳から70歳以上の方まで、幅広い年齢や障害特性の方が暮らしています。女性のみ・男性のみのホームもあれば、基本は同性メインだが一人だけ異性もいる、というホームや、男性と女性でフロアが分かれてい
【自閉症+軽度知的障害】5歳我が子の障害特性の状況と成長②
引き続き、5歳までの子育てでやったこと、気付いたことを振り返ります。
「今できないこと」を深追いしすぎない
3歳まで完全オムツでも、4歳でアッサリとパンツに移行したり。3歳までバギーで移動してても、4歳から普通に歩いて外出できるようになったり。4歳までお絵描きや文字を一切書かなくても、おはしを使えなくても、その半年後や一年後にできたり。
そんなことがたくさんありました。
もちろん、療育や自
【自閉症+軽度知的障害】5歳我が子の障害特性の状況と成長①
障害福祉の仕事をしている私には、発達障害(自閉症)+知的障害と診断された5歳の子どもがいます。
結論から言うと、2歳から開始した療育、適切な環境、人に恵まれたこと、などが功を奏して、現時点では
・知的障害の判定が中度から軽度へ
・パニックやかんしゃくが激減
・意思疎通ほぼOK(言語はつたないため日々練習)
・身辺自立だいたいOK(実年齢よりは未熟)
このような感じです。
5歳まで育ててみて
障害ゆえに「出てしまう」難しいところ
障害(知的、発達、精神)の難しさは、障害があることによって「一般的に見たときに適切とはいえない行動や言動」が「本人の意思と関係なく」または「適切か不適切かを自分自身で判断できない結果として」表出してしまうところだと思います。(個人の見解です)
たとえば、私が仕事で支援をしている知的障害(発達、精神の障害を併せ持つ方も含む)のある成人の方の中には、「身辺自立ができていてコミュニケーションは取れる」
障害特性がある成人の方は成長のタイミングが違う
たとえば、成人になった知的障害重度・最重度の方を見ていると、一般的にはざっくり「2歳〜未就学くらいに通過する」段階のことが、20歳前後とか、成人してある程度年齢を重ねてから見られることも、よくあります。
例を挙げると、
・わざと乱暴なことを言う(パンチしていい?とか)
・わざと反対のことを言う(やりたいの?→やりたくなーい、好き?→好きじゃない嫌い!とか)
・軽く手が出る(相手を軽く叩く)
・
障害特性を持つ子どもがいる人が障害福祉業界で働くことをおすすめしたい理由③
こちらの続きです。
比較的ホワイト
もちろん一概には言えないのですが、障害福祉サービスって、基本的に時間がきっちり決まっているので、「終わらないからサービス残業‥」みたいなことは基本的にありません。(というか、できない)
むしろ、やむを得ない事情で定められた時間以上に働く場合は許可が必要だったり。
「障害福祉の仕事=しんどい、キツイ」みたいに思われることもあるのですが、働く時間がきっちり決
中度知的障害の方の特徴②
前回に引き続き、中度知的障害がある成人の方々と接していて感じる特徴を、主観ではありますがご紹介します。
人間関係を意識している
人の名前を覚えて呼んだり、日常的に会っている人たちに関しての認識は、しっかりあると感じます。
たとえば「◯◯さんは△△(野球チーム)が好きなんだよね」とか、「この前、●●さんがこう言ってたよ」という感じで覚えていたり、周囲の人たちへの適度な関心がある方も比較的いらっ
中度知的障害者の方の特徴①
「知的障害に関する情報」というと、重度(最重度)と軽度に関するものが、比較的多いような気がします。
私が仕事で接している成人の知的障害者の方は、中度(療育手帳でいうB1)の方も比較的いらっしゃいます。
「中度知的障害」に関しては、重度(最重度)や軽度ほど情報が多くなくて、どんな感じの方なのか、ということがピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
まず、すごくざっくりいうと、「中度でも、人
障害者雇用で一般企業に就労している知的障害者の方の特徴
仕事で知的障害を持つ成人の方と接しているなかで、生活介護や就労継続支援などを利用されている方が多いのですが、なかには、一般企業に障害者雇用されて勤務している方もいらっしゃいます。
いわゆる福祉就労ではない、企業で働く知的障害者の方にはどのような要素があるのか、あくまで主観ではありますが、ご紹介します。
・「社会人である」「職場で仕事をしている」という意識がある
・仕事への責任感を持っている
・
子育てにまつわる相談相手-メリットと注意点-
我が子は知的障害と発達障害(自閉症スペクトラム)の診断を受けた未就学児ですが、子どもに障害特性がある場合、子どもや子育てに関する身近な相談相手として、家族を除けば、ざっくり以下のカテゴリがあるかと思います。(昔からの友人、等は今回は除外)
・専門家
・子育ての先輩ママ
・同年代ママ
専門家療育の先生、発達外来の医師、など。
メリット
・専門的な知見からアドバイスをくれるため、すぐに役立つも
比べることが無意味だと改めて思った【子育て目線】
私は子育てにおいて、自分の子と周りの子を比べる、ということはほぼありません。
なぜかというと、
・ごく短時間、24時間365日のうちのわずか一部の姿を見ただけで、自分以外の子の発達の程度を把握できるはずがないから。
・「今」できないことと、これからもできないことは、イコールではないから。
・一人ひとり発達のペースが異なるため、比較する意味がないから。
こう考えているからです。
我が子は、知