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障害特性を持つ子どもがいる人が障害福祉業界で働くことをおすすめしたい理由②


障害特性を持つ子どもがいる人が障害福祉業界で働くことをおすすめしたい理由①の続きです。

子育てにフィードバックできる

知的障害(または、知的障害と発達障害の両方)を持つ方と仕事で接していると、「どのように声かけをすればいいか」「どう話せば伝わりやすいか」などが肌身でわかります。その経験が、プライベートで自分の子どもへの接し方に役立つことも少なくありません。

また、成人した知的障害者の方を見て「大人になるまでに、こういうことができるようになっておいた方がいいんだな」と気づいたり、ときには「こういう振る舞いをすると人から嫌がられてしまうから、しないように育てよう」など、反面教師になったりすることも。

いずれにしても、仕事で経験したことを自分の子育てにフィードバックできるので、ある意味効率的ともいえます。

フラットな意識を持てる

いわゆる知的障害者の方と接する機会が少ないと、「特別視」しがちです。ですが、仕事で日常的に接していると、相手に障害があるということが当たり前なので、「知的障害がある」ということに対して、なんというか、本当に気にならなくなります。

「知的障害だからこうなんだ」ではなくて、「この人はこういうキャラクターなんだな〜、なるほど」という感じで、とてもフラットに人を見れるようになります。知的障害が最重度とか重度とか中度とか軽度とかは参考程度、その人に関するひとつの情報、くらいな感じ。

接し方や伝え方に工夫や配慮は必要でも、個人対個人として普通に付き合い、人間性やライフスタイルを尊重する。そういったことがごく普通にできるようになるので、障害というものに対する壁?がますます薄くなります。

どんな人が働いているのか知れる

これも、何気に大きいです。我が子が今後障害福祉のサービスを受ける場合に、どんな人たちからサポートを受けるのか?イメージがつかみやすくなります。

体感として、障害福祉業界で働く人の多くは〝まとも〟というか、きちんと利用者の方のことを考えて、真摯に仕事に向き合っている方が大半です。

もちろん中には、口調が強いとか、イライラしやすいとか、愚痴が多めとか、そういう方もいます。でも、そこまで高い比率ではないと感じます。

労働環境が劣悪だったり仕事の負荷が大きい職場なら、そういう方が多くなるかもしれませんが。それはきっと障害福祉業界に限らずですね。

障害福祉の仕事って、なんというか、本当にその仕事が嫌だったら続かないと思うんです。知的障害のある方と接する場合、なかなか話しても伝わらないもどかしさだとか、対応が大変なこともあるし、高いお給料をもらえる仕事とはいえないし。

そのうえで仕事を続けるということは、やっぱりその仕事が好きで、やりがいを感じている方が多いんじゃないかな?と感じます。
















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