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障害特性を持つ子どもがいる人が障害福祉業界で働くことをおすすめしたい理由①

私は現在、主に成人の知的障害(発達障害や身体障害を併せ持つ方も含む)の方の支援の仕事をしています。そもそも、我が子が発達障害と知的障害があると診断されたことが、この仕事を始めることになったきっかけです。

現時点で知的障害や発達障害と診断されたお子さんを育てている方・または育てた経験がある方は、障害福祉の仕事に就くことを個人的にはおすすめしたいです。

フルタイムでなくともパートタイマーやごく短時間だけ、都合の良い日だけ、有償ボランティアのようなものなど、いろんな働き方があるので、副業や兼業のような形や、子育てしながら可能な範囲で、なども全然良いと思います。

働いてみて、感じたメリットをご紹介します。

いろんな情報を直に見聞きできる

障害福祉サービスには数多くのものがありますが、働くことで以下のような情報が自然に入ってきます。

・どんな福祉サービスがあるのか大体わかる
・施設などの種類や活動内容、方針が大体わかる
・どんな社会福祉法人があるのかなどがわかる

これらがわかると、たとえば我が子が大人になった際に福祉サービスを使う場合の情報量が豊富という点でも安心。結果として福祉サービスを使わなかったとしても、知っていてマイナスになるということはまずないですし、おおいに参考になります。

過度な不安がなくなる

少なくとも私は、成人の知的障害者の方に仕事で接するうちに「うちの子、将来大丈夫なのかな」という漠然とした不安はかなり減りました。

※もちろん、親なので我が子を心配する気持ちはあります

どうしてかというと、

・仮に18歳以上になっても療育手帳を持ち続けることになったとしても、利用可能な福祉サービスがたくさんあることを知った
・一般就労は難しいというケースでも、居場所は必ずあることを知った(就労B型や生活介護など)
・知的障害があっても、思ったよりもできることは多いということを知った

この3つが大きいです。

これから我が子がどのように成長していくかはわかりませんが(もちろん、成長していくことを信じていますが)、将来、サポートが必要な程度の知的障害があったとしても、本人らしく生活はしていける、そのための場所はあるのだということを、仕事を通じて知ることができました。

親御さんの気持ちに寄り添える

これもわりと、仕事には活かせる部分だと感じます。

障害の程度や状態は違っても、当事者目線で、障害を持つお子さんがいる保護者の不安や心配ごとを理解できるので、「こういうことを報告すると安心されるかもしれないな」「こういうところが不安なんだろうな」などと想像しながら、コミュニケーションを取ることができます。

仕事で、知的障害を持つ利用者さんの保護者の方とお話することはある程度ありますが、あまり的外れな対応になってしまうことは少なく、むしろ喜ばれたり感謝されたりすることのほうが多いと感じます。












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