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障害ゆえに「出てしまう」難しいところ

障害(知的、発達、精神)の難しさは、障害があることによって「一般的に見たときに適切とはいえない行動や言動」「本人の意思と関係なく」または「適切か不適切かを自分自身で判断できない結果として」表出してしまうところだと思います。(個人の見解です)

たとえば、私が仕事で支援をしている知的障害(発達、精神の障害を併せ持つ方も含む)のある成人の方の中には、「身辺自立ができていてコミュニケーションは取れる」方は多いです。

一方で、以下のようなところが見られる方がいらっしゃいます。

・相手の様子に関係なく、しつこく質問する
・周囲が驚くくらい、大きな声のトーンで話すことがある
・自分が失礼なことを言ったりしていることに気づけない
・本人は良かれと思ってしていることが、ズレている
・状況を察することが不得意
・自分の我(予定や思い込み)を通そうとする
・本人のために言ったりやったりしたことに対し、怒ったり不満そうにする

こういったことを挙げると、一見すると「障害がなくても、そういう面を持っている人はいるのでは?」と思われるかもしれません。

確かにそれも一理あるのですが、障害があると、

・自分の中でコントロールすることが難しい(他者の理解や支援を要する)
・感情を隠せない(ストレート過ぎる)
・直すよう言われても、その理由や方法がよくわからない
・適切に理解ができるまで、時間がかかる

というところがあるからこそ、簡単には改善が難しいところがあるのではないかな、と思います。(※治らない、変わらないという意味ではなく、そうなってしまいやすいことこそが「障害」なのかなと)

逆にいえば、子どもが大人になるまでにそのあたりの、他人との距離感やマナー、適切な関わり方といったスキルを意識して身につけるようにしていってあげると、ぐっと将来の可能性が広がるような気がします。

障害がある方はそういったことが極めて弱い・苦手な方が多いのですが、(それゆえの良いところももちろんあるのですが)、やはり最低限レベルで身につけておくかおかないかで、「社会生活に適応できるか否か」に大きく関わってくるような気もします。













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