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知的障害を持っている方が成人になるまでにできておいたほうがいいこと【支援者目線】

仕事で成人の知的障害者(発達障害や身体障害を併せ持つ方も含む)の方に携わっていて、障害の程度に関わらず、以下のことができる方はサポートがしやすいな、と感じます。

・あいさつ
・アイコンタクト
・相手に合わせる、人の話を聞く姿勢がある

※できないからダメ、ということではもちろんありません

もちろん、障害の程度や特性には個人差があるので必ずではありませんが、たとえば将来、何かしらの福祉サポートを受けたり、福祉就労をしたりする予定がある場合は特に、これら3つが備わっていると良さそうな気がします。

簡単なことのように見えて、障害の程度が軽くてもこれらのことができない方もいれば、重くてもしっかりできる方もいらっしゃいます。

基本的なことがやっぱり大事

「あいさつ」は、発語によるものでも、ジェスチャー等でもなんでも。発語が不明瞭または話すことが難しい方でもおじぎなどをする、またはあいさつをしようとする姿勢だけでも十分気持ちは伝わります。支援学校などでは、学生時代からあいさつをしっかりと指導しているところも多い印象があります。

私が支援している重度知的障害の方も、お話をすることは苦手だけれど、帰り際にはわざわざおじぎをしに戻ってきてくれたりと、とても律儀です。

帰りは忘れがちだけど朝のあいさつはしてくれる、という人もいたり、人それぞれです。気持ちや動作が大事なのだと思います。

「アイコンタクト」は、やはり少しでも目が合うと、それだけで気持ちがなんとなく通じる感じがしたり、言葉のやりとりがなくともコミュニケーションのひとつになったりします。

「相手に合わせる、人の話を聞く姿勢がある」というのは、もちろんその方によって難しい部分も多少がると思いますが、支援者が「こうしてもらえる?」「やめてほしい」などと伝えたら、そうしてくれること。

例えばですが、急に大声を出さない、勝手な行動をしない、唐突に走り出したりしない、など。思わずやってしまったり、癖などで出てしまったとしても、「伝えればやめてくれる」のであれば、サポートはしやすいです。

もちろん、仕事なので基本的にはどのような方も可能な範囲で対応しますが、支援者も人間なので、印象がいい方のほうがもちろん気持ちよく仕事ができますし、「力になりたいな」と思えます。

たとえ、その方にものすごい特技やすごいところがあったとしても、その前にまず基本的なこと、基礎的な礼儀やマナーがある方のほうがやはり良いなと思うのは正直なところです。












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