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障害特性がある成人の方は成長のタイミングが違う

たとえば、成人になった知的障害重度・最重度の方を見ていると、一般的にはざっくり「2歳〜未就学くらいに通過する」段階のことが、20歳前後とか、成人してある程度年齢を重ねてから見られることも、よくあります。

例を挙げると、

・わざと乱暴なことを言う(パンチしていい?とか)
・わざと反対のことを言う(やりたいの?→やりたくなーい、好き?→好きじゃない嫌い!とか)
・軽く手が出る(相手を軽く叩く)
・これまでやっていたことに疑問を持ち始め反抗する
・え〜知らないの〜?とか、自分のほうが知ってるし!みたいに張り合う

のような感じ。

それまでは比較的、おとなしかったり穏やかだったり明るかった方が、唐突にそんなことを言い出したりするので正直、少し驚くこともあります。

一般的には好ましい行動ではないですし、その方を知らない人から見れば、「しょうがないよね」とは思ってもらえないこともあるかもしれません。

でも、支援する側が「いま、その発達段階だからこういうことをするんだな」とわかっていれば、理解できます。

もちろん、理解できるからといって一切イライラしないわけではもちろんないので根気強く向き合う必要はありますし、延々と続くものや「単なるワガママ」のままであれば問題です。やってはいけないことはダメ、というのは変わりないので、伝えたり注意したりもします。

ただ、成長段階のフェーズなのだと思うと、「重い知的障害があるから成長しない」では絶対になくて、「いわゆる一般的な発達から10〜20年遅れ(あるいはもっと)て、その時期が来たのだろうな」という感じで、また違って見えてきたりします。




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