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子育てにまつわる相談相手-メリットと注意点-

我が子は知的障害と発達障害(自閉症スペクトラム)の診断を受けた未就学児ですが、子どもに障害特性がある場合、子どもや子育てに関する身近な相談相手として、家族を除けば、ざっくり以下のカテゴリがあるかと思います。(昔からの友人、等は今回は除外)

・専門家
・子育ての先輩ママ
・同年代ママ

専門家

療育の先生、発達外来の医師、など。

メリット

・専門的な知見からアドバイスをくれるため、すぐに役立つものが多い
・客観的な視点があり、現状や課題を把握していることが多い

注意点

・専門知識に基づいた意見でも、それが必ずしも我が子にマッチするとは限らないこともある
・知識が豊富ゆえの決めつけや先入観もゼロではない(自閉症だからこう、知的障害だからこう、など)

専門家の意見は、明らかなデマや根拠がないもの、などはやはり少ないため、一定の参考になり、助けられることが多いと感じます。

障害特性を理解している、適切なアプローチ方法や改善策などの手立てを持っているため、専門家の方々の存在は心強いです。

ただ、場合によっては「自閉症だから『友達の輪に入れず』いつも一人でいる」「この子の発達段階ならば今、これはできないに決まっている」といったような決めつけがあることもゼロではない、とは思います。

基本的に、困りごとの相談をする相手としては問題解決につながりやすいと感じます。ちょっとした悩みを伝えたときも、プロとしての知見から落ち着いてアドバイスをくれるところも、フラットで良いなと思います。

子育ての先輩ママ

同じような障害特性を持つ子を育てたママ。お子さんが中学生以上など。

メリット

・実際の成果に結びついたエピソードを教えてもらえる
・すでに経験しているため、冷静な目線がある

注意点

・時代が異なるため、若干のズレがあることも
・そもそも出会う機会が少なめ

すでにお子さんが一定の年齢に達していて、お子さんが落ち着いて自分らしく生活できているというママ。

「昔はこうだったけど、今はこうなった」という結果が見えるので、アドバイスにも説得力があります。こんな工夫をしていた、こんなアイテムを活用したなど、具体的に取り組んでいたことなども役立つことが多いです。

一方で、子育てをしていた時代にどうしてもズレがあるため、当時とは状況が変わっている部分は多少あります。

あとは、普段の生活で出会う割合がさほど高くない、というところも。

「こういう時期はどうしていたか?」等の経験談を聞けたり、やってよかったことや意味があったことなどを聞ける点で貴重だと感じます。

同年代ママ

子どもと年齢が同じまたは近い、似た境遇にあるママ(療育に通っているなど)。

メリット

・今の生活において役立つ情報を得やすい(ここの小児科がいい、あの遊び場は過ごしやすい、あそこの療育は評判が良い、など)
・リアルタイムのため、現状の困りごとや悩みを共感しやすい部分がある

注意点

・価値観の違いが大きい
・主観や感情に左右され、適切な情報共有ができていないこともある

子どもの年齢が近いと、やはり「現在の生活において知っておくと役立つ情報」、などが聞きやすいというのはあるかもしれません。

また、似たような境遇の人に話を聞いてもらいたいといった時には話しやすく、良いと思います。

一方で、同じ障害特性を持つ子を育てるといっても、いわゆるママ友同様「それ以外の共通点はない」ことがほとんどなので、価値観や考えの違いも大きく、話が合うとは限らないことも。

あと「あの園は、療育は、病院は良くない」みたいなネガティブ方向の口コミは、いわゆる「個人の主観」に基づいていることもあるので、正確性が高いとは言い切れない点もあります。

子ども自体のことを相談するというより、子ども周りのインフラ的な情報の交換、共有などの面で良いと感じます。

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