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「好き」が分からなくなる辛さ(好きについて1か月考えた①)

精神的にしんどくなった人に同じ経験をしたことがある方が多いように思う。

自分の趣味が無くなる。

やりたいことを探そうと思っても
確かな自信を持って「これが好き!」と
思えるものが分からなくなる。

あんなによく見ていたYouTubeも
あんなによく買っていた服も
あんなによく行った場所も

急にそれをしたくなる欲というか
意欲というか。
それに自信が持てなくなる。

「好きって何だろう」

休職して「好きなことをして過ごしてください」
とお医者さんに言われる。

職場の方から「自分第一に時間を過ごしてね」
と声をかけられる。

自分が今一番好きなこと、なんだろう。

人と話す日、
仕事を休んで時間ができた日、
「好き」が分からなくなっていることに
やっと気づいた。

それくらい自分の感覚に向き合ってなかったこと
感覚を仕事に全集中していたことに
はたと気付く。

ーーー

ある機会があって1か月間
この際とことん「好き」について
向き合おうと決めた。

結末が分からなくてもいい。
とりあえずなんか行動をしようと思った。
幸い好きなことが分からなくて
時間を持て余している。

まず自分にどういった状況が起きているのか
間違っててもいいから
なんとなくストーリーを考えてみた。

「好き」が分からなくなった瞬間。
色々あるけど決定的だったのは
英会話の受け答えに迷った時。

英会話をやっていて初心者だから
話題がどうしても【I like●●】
とかになる。

そして
「なんかわかんないけど好きなんだよね~」

とか英語で言えるわけがないので
先生から突っ込みが入る。

「どうしてそれが好きなの?教えて?」と。

自分が知っている単語で何とかしようと思うから

自分のやっている習い事
自分の今の仕事に就いた理由
自分の朝ごはんをパンにした理由

それらをかなり詳しくする必要がある。

動くのが好きだから、
パソコンが好きだから、
そのメーカーの食品が好きだから。

何も思いつかなかった。

それぐらい自分の好みを見失っていた。


次に原因を考えてみた。

心理学の本で結構印象に残っていることがあった。

動物の本能的に、危険だと思う感覚があると
人は感覚を感じることにシャッターを下ろすらしい。

思い返せば、仕事でストレスを感じて
それでもずっと毎日パソコンに向き合えたのは
感覚を遮断していたから。

感情移入するとすぐ自分を責めてしまうし
悲しくなる。
だから何も感じないように機械のように
仕事をしてご飯を食べて寝て。
それの繰り返し。

仕事の道中の景色なんてどうでもよくて
昨日食べたご飯がおいしかったかどうかなんて
感じることがなかったように思う。

そりゃ「楽しい」「おいしい」「嬉しい」
を「嫌だ」「無理」「ダメ」
な感じと一緒に遮断していては
好きが行方不明になって当然だと思った。

だからこれが好きだなと思った瞬間をメモすることから始めた。

LINEは一人ぼっちのグループを作成できる。
そこに、「見つけた好き」と名前を付けて
書いていくことにした。

手軽だし見やすいし、日ごとに区切られるから
メモが多い日少ない日が分かりやすかった。

一人暮らしの時間がいいなあ
→LINE

電車に乗ってるのいいなあ
→LINE

パン美味しいなあ
→LINE

の要領でどんどんメモ。

実際のスクショ(11日~13日。日ごとで分かりやすい)

手軽なので私と同じように「好きってなんだ」と
雲をつかむような感覚になっている方に
お勧めしたい。

そして、5日で飽きる。

続けばそれだけ好きなこと発見でいいと思う。

私は5日間ほどたって合計29個ほど書き出して
飽きた。

例えば、
「食パンがおいしいなと感じる→好きなことメモを書く」
これが3日続くとLINEは
「食パン」「食パン」「食パン」
が続く。

流石に4回目に「食パン」は面倒。

ここで私は「食パンが好き」という発見になった。

同じように繰り返し出てきていることは
つまり自分が「好き」で選択していることに違いない。

嫌いだったらやめてる。
私はトマトが嫌いなので一回も食べてない。

「食パンが好き」に気付くとどうでもよくなった。

あんなに分からなかった「好き」が分かった途端、
食パンを食べるの好きだなあ、をいちいちメモできなくなった。

食パンが好きだと気付く→食パンを食べるのが当たり前になる

この感覚があって他の好き探しに進める気もした。

好きが「当たり前」に昇格した感覚。

マズローの欲求五段階説を思い出す。
一番底辺の生理的欲求の「食」が満たされた私。
やっと他の「好き」探しが出来た。

好きが分からなくなったら、
一旦極小の好きを見つけるといいと思った。

逆に見つけないと、その好きが当たり前に昇格しないと
到底「これをやっている自分が好き!」
のようなマズローの五段階欲求節の三角の
てっぺんにはたどり着けないなと思った。

毎日何を食べるのが好きかが分からないと
アイドルに熱狂するような
求めている「好き」に到達できない。

多分

続く→

。。mina。。



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