ライター業を休み、あらためて自分とライター界隈の現状を振り返る
ここ数ヶ月ほど、一身上の都合により仕事を休んでいる。
とくに1〜2ケ月前はパソコン画面を見ただけでも吐き気を催し、おまけに下痢にも悩まされていた。そんな訳で、1ヶ月半は寝たきり状態。家事は全て夫に丸投げしていたほどだ。インフルエンザも怖かったので、必要以上に外に出ることはなかったと思う。
やっと体調も落ち着いてきて、ご飯も食べられるようになったし、ようやく動き回れそうだと思ったら、今度はコロナ騒動。
そんな訳で、引き続き引きこもりだ。TVばかり見る毎日だったので、不倫とコロナに関しては非常に詳しくなったと思う。ただ、だからといってそんな記事を書きたいとは思わないけども……。
雑誌も何冊が購入したが、すぐに飽きた。このままでは、私は生きた屍だ。こんな日々がずっと続くと思うとゾッとした。
自分が仕事を休んでいる間に、どんどん時間は過ぎていく。
仕方がないことではあるが、もっと若くて能力のあるライターはどんどん登場する。
むしろ、業界全体のレベルが上がるためには、その方が良い。焦る気持ちがないといえば嘘になるが、そう思うことにした。そもそも、これは自分の決めた道なのだから。
もし、復帰した頃にすでに自分の席がなくなっていたらと考える。そんな時、果たして私はどんな仕事でも必死にしがみついてまでライターという仕事に固執するのだろうか。
ふと、時々来るクラウドソーシング系列(すでに1年位?半年?新規で仕事は受けていない状態)から「お仕事募集」のメールが届く。
どれもこれも、4年前ですら受けないような単価の案件ばかり。メールが来るたび、うんざりした気持ちでゴミ箱へポイ。
私が始めた頃は、こんな低単価な案件はなかったのよ。この単価で今から受けられるかといえば、正直「これなら外で働いた方がいいな」とか思っちゃいそう。
ただ、その頃には私も外ではもう働けない状態となる。
果たして、必死にしがみついてでも低単価案件こなす?いや、できないなぁ〜。貯金切り崩して過ごすだろうか。それとも「家族のために!」と違う感情が生まれるのかな。今と違ってさ。
現在の、単価の相場が落ちてしまった理由を考える。
ライターやりたい人は増えているけど、クラウドソーシング系は「やすく仕事を発注するマニュアル」みたいなものも雑誌で特集されてるから、目に見えてる案件の単価が落ちているだけなんだろうと思う。そうじゃない場所では、決してそうじゃないんじゃないかな。
あと、ピラミッドのように上下の差がハッキリ出てしまった気もする。一体、どういう基準で差が出てしまうんだろう。
ここ数年取り組んでみて思ったのは、皮肉にも決して実力と努力と成功は、イコールではないということ。
もちろん、運、魅せ方、その人の年齢、ルックス、コミュ力、学歴、職務経歴(新聞、出版、メディア、編集社経験者は強い)などなど。
色々あるんだろうけど、それも全てではないと思う。
それぞれ少しずつあって、そこそこやり取りに問題なくて、締切厳守、相性とか。やりやすい人かどうかとか。結局は、縁なんじゃないかなと思う。
ふと、婚活時代を少し思い出す。
相手を選ぶ時って、好きかどうかだけじゃ選ばないよね。話していて気が合いそうとか、長くやっていけそうだとか。他にも、男性の年収や就職先が安定しているかどうかとか、利害関係の一致みたいなものもあるだろうし。人によっては、パートナーの親に財産があるかとか、家柄を見る人も少なくない。自分の家と合うかどうかで、親に反対されることもあるからだ。(私も反対されたことあるよ)
結婚と同じように、仕事も相性の合う人に巡り合えると最高なのだと思う。
つまり、色々チャレンジしてみて、相性の合うお客様とたくさん出会えるようになればいいんじゃないかなと。長くこの仕事をやっていくためにも。
とくに女性は、妊娠、出産、子育てなどでどうしても休まざるを得ない時がある。そんな時も、臨機応変に対応してもらえるかどうかは、全て縁によるものだと思う。
なぜそう思うか?当本人が、実際にそういう出来事に直面して心の底から感じたから。
合う人なら、どんなに休んでいても声をかけてくれるし、また仕事やりましょうって話になる。実は、そんな訳ですこーしだけ復帰して体に無理のない範囲でゆるーーーく仕事しています。たぶん、3ヶ月位でまた休暇に入りますが……。(ご迷惑おかけしております)
フリーランスだもの、自分の状態や都合に合わせてくれるかどうかも取引先を決める時には大事だと思う。
それから、ふと私の相場ってどれくらいなのだろうと考える。
全体の相場は知らないけど、なんとなく私はピラミッドで行くと真ん中のちょっと上だろうか。それとも真ん中かな。もしくは、ちょっとばかり下なのか。うーん、その位かなぁ。知らんけど。
思い起こせば、そんなことは一度も考えたことなく、ガムシャラに仕事に取り組んでいたっけ。ただ、たまーにクライアントさんから「みくさんくらいのレベルの人で、誰かいいライターがいないか?」と聞かれることがある。私のレベルがさっぱりわからず、どう答えていいものかいつも悩んでいた。
報酬、実力、仕事のやりやすさ、共に「ちょうどいい位の人」って意味なんだと私は思うけど、思い起こせば自分と同じ境遇と感じた人が誰なのかとかわかんないし。
で、こういう時は自分よりレベルが上の人を紹介するんだけど「違うそうじゃない!(高すぎるなど)」ということになってしまったり。
うーん。人を紹介するってのも難しいと悩んだものだ。
自分に似たレベルの人を求めている人がもしかしたら今後増えるかもだし、今立ち止まる機会もあるから、ふと自分が今もらっている報酬額、単価を振り返ってみよ……いや、そういうことじゃないんだろうなぁ。
当たり前と思っていたけど、実は毎年きちんと上がってきている。とくに、昨年グンと上がったと思う。これは決して当たり前なんかじゃない、感謝しないとね。
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