見出し画像

「チャンスを掴みに行く」ことと「チャンスを手渡される」ことに優劣はない

最近は前向き(前のめり?)、猛ダッシュ気味の私ですが、元々は「自分で描いたキャリアを一直線!!」ではないタイプ。青写真目指して歩むのではなく、振り返ると道ができていた、そんな人間でした。

その姿を否定されたことは一度もないのですが、
「人からの期待に応えるだけ」
「与えられないとなにもできない」

とすら思えて、心に深い根を張ったコンプレックスになっていました。

そんな中、最近読んだのが「生きる はたらく つくる」。

あのミナペルホネンの皆川明さんの著書です。

いつも「手伝わないか?」と声をかけられて始まるものばかりだった。自分でドアに向かって近づいていってこじ開けた、というのではない。
(中略)
壁の手間で自分にやれることをやっていると、壁と思っていたドアが向こう側から開いた。そしてドアの向こう側から、「入ってみるかい?」と誰かが声をかけてくれるのだった。
(中略)
でも本当に、自分のことは自分がいちばんわかっているのだろうか。他人は案外、自分の姿をよく見ているのではないか。ひょっとすると、自分が思っている自分より、正確に見ていることだってあるのではないか。

本当に目指したい道があったけれど挫折して、ファッションに進む。しかも最初はデザインは自分に向いていないとすら思っていた。

本を読むとわかるのですが、あの皆川さんは、自力で開拓したスタートではありませんでした。

私はこれまでの自分(特に仕事に関して)を「言われたことをやる」というイメージに捉えていたけれど・・・先ほど紹介した文章を読んでふと思ったんですよね。

「私を見てくれていた様々な人から、 チャンスを差し出してもらっていたのかも」と。

自分でドアを見つけて、それを自力でこじ開けることこそに価値があると思い込んでいた。けれど、価値がある前進って、その方法だけではない。

人から受け取ったチャンスを積み上げてもいいんだ。むしろ、自分を最大限に活かせる有効な方法の一つなんだ。

描く美しさだけではなく、受け取る素晴らしさもある。――そんなことに気づかされた今日この頃です。

この記事が参加している募集

読書感想文

最後までお読みくださりありがとうございます。SNSで感想・シェアを頂けたらとてもうれしいです(必ず読みに行きますね!)。いただいたサポートは、noteコンテンツにつながるような書籍購入に使わせていただきます。これからも気軽に遊びにいらしてくださいね!