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保育士のお話

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#認可保育園

何者にもなれない今の私〜潜在保育士

何者にもなれない今の私〜潜在保育士

数年前に報道で子どもへの虐待が大きく報道されていた頃、子育ての中で何故そのような悲惨な虐待が起こるのか、どのような状況が重なってそのような事態になってしまうのかと心を痛め、
児童相談所のこと、一時保護所のことに関する書物を読み漁り、世の中どうなってるんだと、憤りと悲しみに包まれました。

そんな中、私に少しでも出来ることがないかと考え、Twitterの中で密かにささやかれる児童養護施設で暮らす少年

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日本の保育業界は変革期

日本の保育業界は変革期

保育士が足りない日本。

いや、正しくは保育士資格を持つ人は数多く潜在している。けれど、国からの補助金で成り立っている保育園は、どこも配置基準ギリギリの人数での運営なので、いざ保育士に体調不良や退職で欠員が出た時、子どもに最適かつ最低限の人数が確保出来ない状態が生じていると言うことだ。そして、保育士の求人の急募をしてもなかなか条件に見合った保育士は見つからない。応募が思うように来ないのだ。

その

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早番保育士として思うこと

早番保育士として思うこと

毎日早番で保育士をしている。

7時半の開園と同時に何組もの親子が待ち構えたように入って来られる。そのようなご家庭は、保護者の通勤が遠いか仕事がハードか、とても慌ただしく急いでおられることが多い。

この春入園の0歳児。度重なる発熱でよく休んだ時期もあったけれど、お母さんは仕事を休めない💦と、熱さえなければ子どもの体調に少々無理を押して預けていかれる。0歳児のお母さんは新米ママ。きっとママも厳し

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保育士と言う仕事は奉仕事業ではない〜保育現場に2度目の復帰を目の前に・・・

保育士と言う仕事は奉仕事業ではない〜保育現場に2度目の復帰を目の前に・・・

桜の花が満開になった🌸

雪解けのように一気に私の心がほぐれていくのを感じている。

春になるのが怖かった。

色んなことが蘇る。

そして新しい生活が始まる。

息子達は20歳を超え、どんどん私の元から離れていく。

そんな春が来るのが怖かった。

🌸🌸🌸

私には長過ぎた冬だった。

挫折感というのは、

思ったよりも更年期の私には心身ともにのしかかって来た。

心は内に閉じて、コロナ

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4月に出逢った5歳児クラス〜加配保育士から見る最近の変化

4月に出逢った5歳児クラス〜加配保育士から見る最近の変化

4月に今の保育園に転職して、2ヶ月半。

5歳児クラスに配属されてすぐに緊急事態宣言が発動された。

クラスの7割程の子どもが登園自粛に入る中、保護者の仕事柄などで休めない子どもとは濃厚な時間を過ごした。

その中に、その加配の必要な二人の子どもは居た。今思えば、毎日毎日、1日も休まずに登園している。

登園自粛が6月1日に解除され、5歳児クラスとして再び始動して2週間。

23人+転園して来たひ

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保育士として人として譲れない私の軸

発達障害と診断されている子ども、
グレーゾーンと言われている子どもは、
5人に1人は居ると言われます。
実際、うちの5歳児クラスにも24人中4人居ます…。
私はその子ども達の加配の保育士をしてますが、担任と援助法が違っても担任を立てないとうまくいかないし、でも、何だかなーと思うことが、
今日だけでも何回かありました。

子どもの最善の利益を守るためには、
発言もして対話するべきです。
時にそれ

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緊急事態宣言による通園自粛期間が明けた時に思うこと〜現場の保育士より〜

緊急事態宣言による通園自粛期間が明けた時に思うこと〜現場の保育士より〜

4月に新しい保育園に転職してすぐ、新型コロナによる緊急事態宣言が出て、子ども達も通園自粛要請を園から出すこととなりました。それでも保護者の仕事柄、保育園に来続けた子ども(幼児)は、私の園では全体の2割〜3割程度でした。3歳児クラスから5歳児クラスまでの子ども達が、一つの部屋にまとまり合同保育を行っていました。

子ども達は、学年が上がったばかりで、担任の先生も変わり、環境が変わったところでの合同保

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45歳を過ぎて初めて福祉の世界へ入って感じる違和感と転職活動。

45歳を過ぎて初めて福祉の世界へ入って感じる違和感と転職活動。

今回、勤める保育園を変更する事に決めた決定的な理由は、

古い歴史による古い考え方の環境が変わる可能性を感じなかった事。

もしかしたらそれは一部の人達によるものかもしれません。

その後に入った人達に、それに違和感や疑問を感じるスタッフが居れば、

そしてそれを見逃さず声を出して、問題提起出来たなら、

いろいろな考え方を擦り合わせ、少しずつ少しずつ歩み寄って来れたのかもしれません。

でも実際

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