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16歳の北海道一周旅行記#9 青森→東京地獄の夜行バス
北海道脱出 北海道一周旅行記も今回が最終回だ。あんまりにも書くのをサボっていたために、季節は巡り秋、そして雪が積もり、溶け、桜が咲いて散り、ついに梅雨入りまでしてしまった。しかし一周年を迎える前に書ききれたのは幸いである。
さて、函館のホテルで目を覚ました。少し弱まってきたものの、いまだに傘をさしても膝下が濡れる程度の雨だ。函館の朝市でメロンを食べた。函館に来た時は毎回この他のと比べて特別美味
16歳の北海道一周旅行記 #8 札幌&道南縦断300km編
札幌での一日 朝。札幌のホテルを出ると、北海道特有の涼しく乾いた夏の空気に包まれる。北海道旅行最高の瞬間だ。
近くのカフェで朝食をとる。マルセイコーヒーさんのチーズトーストだ。
さて、今日は札幌で大学のオープンキャンパスに行く。なんといっても僕は高校生なのだ。旅行記に書くのは場違いかと思われるので、一気に夕方に飛ぶことになる。
午後、もう太陽は沈まんとして、空の青が濃くなり始めた頃、札幌
16歳の北海道一周旅行記 #7 絶景バスと日本最北端編
旭川の朝 前回#6に引き続き、旭川の朝から1日が始まる。眠い目をこすりながら2泊3日を過ごしすっかり慣れ親しんだ、独房みたいな見た目のビジホの部屋をチェックアウトし外に出ると、北海道特有の涼しく、"北海道的"としか形容し難い匂いの空気が目を覚ましてくれる。北の大地ににいることを実感させてくれるこの瞬間が好きだ。
もう3日目になる旭川の街では、もう土地勘を多少身につけたようで、グーグルマップを見な
16歳の北海道一周旅行記 #6 留萌と富良野の絶景編
旭川の朝人口30万、中核市でもある旭川の市街地は眠ることはない。お祭りの期間ということもあり住民はテンションがハイになったまま朝を迎えたようで、早朝の四時にも関わらず人通りはそれなりであった。今日の夜も同じホテルに泊まるため、昨日までの無駄にクソ重いリュックを抱えて人混みの邪魔になる鈍重な僕とはおさらばである。
旭川駅に着いた。昨日は夜遅かった上、死ぬほど疲れていたため気づかなかったが、立派な駅
16歳の北海道一周旅行記 #5 湿原とオホーツク編
最初にこの記事は#4 絶景路線と日本最東端編の続きである。一日が長すぎて文章がまるまる肥え太ってしまったので、二記事に分けた次第だ。(#4も拙い文ですがお読みいただけると幸いです。)前回の記事を読んでない方のために簡潔に書くと、釧路を早朝に出て、花咲線に乗り根室駅へ、根室で日本最東端などを見学してから引き返し釧路へと戻ってきた。時刻は13時20分である。
釧路湿原本日の宿はここ釧路から400km
16歳の北海道一周旅行記 #4 絶景路線と日本最東端編
釧路の朝釧路の朝は早い。特に夏は、4時前には日が昇りはじめ空が薄く明るくなる。また、太平洋の温暖湿潤な空気が千島海流に冷やされて海霧が発生し、かなり涼しい朝となる。
4時30分、ホテルを背にした。多分ここにいる人間の数より多いのであろう、けたたましく鳴き叫ぶウミネコの大合唱を聞きながら、人のいない大通りを歩く。駅に行く前に、寄りたい場所があった。数分歩いて、幣舞橋(ぬさまいばし)に到着した。どうや
16歳の北海道一周旅行記 #3 道東横断修行300km編
北海道上陸天気が悪かったにもかかわらず、さすがの総トン数9483tの大型船はほとんど揺れなかった。朝5時に船内放送で目覚め、船内の大浴場で朝風呂に入り、昨日の疲れを癒やした。船が進むのに合わせて音を立てるお湯に浸かり大きな窓から見えたのは、重く落ちそうな曇天と雄大な太平洋である。風呂から上がり、甲板に出る。海風にあたり身体を冷ましていたが、塩水が霧状に飛んできて風呂に入ったことが文字通り水の泡と化
もっとみる16歳の北海道一周旅行記 #2 本州脱出編
1日目の朝午前6時20分。僕の乗っていた夜行バスは定刻通りに本八戸駅前に到着した。どうやら彼はこのあと青森まで行くらしく、僕含めて数人の乗客を降ろしたあと、非情にも北へ進んでいった。自宅から600km離れた、知らない街に一晩でついてしまったのはなんだかあっけなかったが、同時に日本の高速道路網の威力を実感した。
始めてきた八戸では、上空には雲が広がり、小雨が降っていた。僕は準備万端で来たつもりだった
16歳の北海道一周旅行記 #1 「彼女」との出会いと旅立ち編
「彼女」との出会いそれ ーここでは親しみを込めて「彼女」と呼ぼうー と出会ったのは、くそみてぇな夏がその威力で梅雨を消し去りに来た6月下旬頃であった。僕は朝起きていつも通りTwitterを開いた。すると目に止まったのは北海道観光振興機構という早口言葉みたいな謎の組織が展開する「Hokkaido Love!」という観光メディアの広告である。どうやら例の感染症が一応収束を始めたあたりから観光産業の復権
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