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仕事と生活の比重(ワークライフバランス)は変動的でOK

10月10日。秋が深まってきた。

きゅーっと心が収斂する感覚、切なさやちょっとした物悲しさ、もののあはれというか、外界に対して情緒がより鋭利になる秋の趣をしんみり楽しむのが個人的には好きだ。

この季節にしか楽しめない色彩や雰囲気、服装、そしてなによりも食べ物も大好きで、やっぱり秋は良いなと思う。

とは言え、アーユルヴェーダ的に言うと一気に乾燥をもたらす風のエネルギーのヴァータが上がり、東洋医学では金の五行の時期であるため、呼吸器系などの調子の悪さから始まり、気がつくと一気に体調を崩しそうな時期でもあるので、セルフケアや生活の比重についてあらためて考えてみた。


今現在、睡眠や食事、身支度などに費やす時間を抜いた活動時間を100とすると、

仕事:60、娯楽:20、セルフケア:20
くらいに時間とエネルギーを使っている。

今の私にはこれくらいが、経済的安定のためにも、日々の彩りのためにも、健康維持のためにもちょうど良いが、この比重はライフステージや年齢、環境や体調によっても大きく変わる。
もちろん曜日や時期によって変わるが、ざっくりと自分自身の比重の歴史を振り返ってみたい。


新卒時代(唯一の正社員としての会社員時代)
仕事:70、娯楽:30、セルフケア:なし
仕事と遊び(娯楽)しかなかった。
セルフケアという概念はなく、休日は朝早くから終電頃まで遊びに行っていた。
いつも眠く、エナジー系のドリンクとコーヒー、糖分で乗り切る20代前半。

専業主婦~ゆるバイト時代(20代半ば)
仕事(家事):20、娯楽:60、セルフケア:20
新卒時代に心身疲れ果てたため、いったんキャリアブレイク。
料理好きなので、調理師の専門学校に1年間通ってみた。
正社員向いてないな、社会不適合者だなと自覚しつつ、そこまで悲観的にもならず、ゆるく生きる方法を見つけてしまった。
この頃、ヨガと出会ったことでセルフケアを知る。
娯楽は映画を年間200本くらい観ていた。
友達とよく遊んでいた。

経済的自立の土台作り時代
仕事:80、娯楽:10、セルフケア:10
他人はあてにならないことを悟り、手に職をつけるべく、ちょっと頑張った時期。
休みの日も朝から晩まで仕事関連の勉強をしたり、それはそれで充実していて楽しかったが、ストイックでワーカホリック気味。
生活費に困窮したため、いったんヨガはスタジオ通いストップ。

安定期
仕事:60、娯楽:30、セルフケア:10
そこまで根積めて頑張らなくてもやっていけるようになり、(要領よく?)快適なバランスが見つかってきた。
まだ若く、セルフケア少なめでも大丈夫だった。
娯楽は映画、海外ドラマ、音楽、友達と話すことなど。
ヨガは週1の習い事。
TOEICを頻繁に受けていた。

コロナ期
仕事:70、娯楽:10、セルフケア:20
安定期は続かないもの。
コロナ期には先行き不透明な不安感と閉塞感から、また仕事の比重を増やした。
自分自身と向き合う時間が多くなり、セルフケアの比重が増えた。
娯楽はひたすら海外ドラマ。
他には心理学やスペイン語、アーユルヴェーダの勉強と資格取得。

昨年
仕事:50、娯楽:20、セルフケア:30
コロナ期は仕事ばかりだったので、またちょっとプチキャリアブレイク。とは言え、収入はゆるく確保しながら、ヨガの勉強を本格化させたり、セルフケアを増やした。
娯楽はほぼ資格取得。ヨガは娯楽でもあり、セルフケアでもある。
RYT200(ヨガ指導者)、FP3級、スペイン語、タイ古式マッサージなど多分野の勉強と資格取得。

現在
仕事:60、娯楽:20、セルフケア:20
海外旅行にまた行けるようになったため、収入を以前の水準に戻したいなと思い、今年は昨年より少し多く働いている。
セルフケアをがっつりする時間は一見すると減ってしまったが、日常の中に呼吸法や瞑想を取り入れて、こまめに時短セルフケアをすることでバランスを取っている。
娯楽はnoteや友達と過ごす時間、海外ドラマ、映画、引き続きヨガ系の資格取得(4つ)、ヨガ関連の単発講座を10以上受けた。

今後の希望
仕事:60、娯楽:20、セルフケア:20
という比重は今の自分にちょうど良いのでふんわり保ちつつ、勉強を娯楽にするのをやめたい。資格取得はゼロを目標(流れで受けることになるものは仕方ないが、努力しない、なにも目指さない)、勉強もプロセスを楽しめるものだけにして、負担にならない範囲にとどめて頻度と強度をゆるく減らしていきたい。
(いくら努力して資格取得しても幸福度や自己肯定感は1ミリも上がらない、欲しいものを買っても喜びが数日しか続かないのと同じ、とようやく気付いたから)

ヨガはアウトプット(娯楽)、自分のための練習(セルフケア)なのでどちらにもなるが、どちらを行っているのか、目的を明確にしながら両方深めていきたい。でも頑張らない(宣言)。

人間関係を大切にし、娯楽は人と過ごす時間もあと少しだけ増やして、つながりを感じられる生き方をしていきたい。

また、日常の中で自分のために心地よい選択をすること、メイクや服を楽しむことに罪悪感を持たないようにしたい。

休憩、空白時間を意識的に増やし、体調不良やネガティブな気分を引き摺らないよう、こまめに切り替えとメンテナンスを行う。少し時間が浮いたタイミングでは、とりあえずスマホを触りがちだったが、呼吸法をしたり、瞑想をしたり、セルフマッサージや軽いストレッチをしたりすることで、セルフケアをコツコツ積み上げていければと思う。

やれば出来てしまうマルチタスクを意図的にやめていき、「今ここ」を感じながら1つ1つの動作を行うことを実行するだけで、脳疲労の軽減につながることも発見。間に合わないならやらなければ良い、とおおらかな気持ちにもなった。

年齢が上がるとともに、不調との付き合い方にも慣れてきた。経済的に誰もあてに出来ない私は高齢になっても仕事を続けるしかないため、心身を壊さないよう持続可能な質と量で働き、ゆるゆると地味な楽しみを増やしていければと思う。

それから、変化を恐れずに、今の比重が合わなくなったらいつでも微調整していけるように、自分を観察する精度を上げていきたい。

今日はこれから月に1度の鍼灸。
癒しのメンテナンス時間になりますように。

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