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【日記・料理・エッセイ】

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日々の生活の中で、詩や小説とは違うなってものをこちらに。自炊料理が主になります。
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#詩

【私/詩-情】SPARK

【私/詩-情】SPARK

昨晩の月はそれは見事だった
今宵の満月は更に美しかろう

理想に心身を委ね
格好をつけて言うのであれば
拡散希望等と言いたくは無い
自分が浮かべた言葉を綴って
その言葉が認められるような
そんな物書きに私はなりたい

だが現実に眼球を向ければ
名も無く認められた力も功績も無い
そんな物書きの言葉は評価されない
そもそも読んで貰えている事が奇跡

それでも、本音を丸裸にして良いのなら

読んで貰いた

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serotonin

serotonin

君たちの価値ってのは
君たちの実力とは全く関係ないってこと
いつだって君たちの価値は他人が決めるものだから
わざわざ自分で自分の価値を決める必要はない

朝陽は心に優しい
分泌される何かが病気の抑制に繋がる
確たる証拠も無いらしいけれど
この暖かさは冷えた心に優しいよ

後ろ向きのままじゃ生きてはゆけないから
自傷?他傷?おおいにやりゃいいのさ
譲れないものを掴むまでもがき苦しむもんさ

人生楽な

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「警報」-素面ver.-

「警報」-素面ver.-

昨晩語りたいことは沢山あった
憧れのお洒落で面白いお兄さんと
対面で飲んで話を聞いてもらって
すごく楽しいひとときだったんだ

昨日は千鳥足もいいところで
警報機が鳴った時
立っていられなかったほどだ

周囲の目なんて気にならない
歌いながら帰る俺を追い抜く人
どんな気持ちだったのだろうね

腕を切ったり掻き毟る癖
感情が振り切れる瞬間なのかな
なんてことを思ってみたり

昔ながらの警報機のように

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鬼面と月曜日

鬼面と月曜日

仕事が始まるけれど
行きたくない訳では無い

一週間が始まるけれど
面倒臭い訳では無い

ならばどうして
涙が瞼を覆うのでしょう

淹れたての珈琲牛乳
二本目の紙巻煙草
とめどなく伝う涙

か細い電灯が窓に顔を映す
その表情はさながら鬼の如し
どうして私はこんな顔をしているの?
どうして私の腹はまた捻れるように痛むの?

原因不明の憂鬱
仕事が嫌なのでは無い
死にたい訳でも無い
だが表情は鬼の面

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「鳥肌」

「鳥肌」

寒い時
ぞっとする話を聞いた時
皮膚の表面に鳥肌が立ちますよね

私も勿論そうなのですが
素敵な音楽が心を響かせた時
全身に鳥肌が立つのです

昨日朋輩に聞いてみました
-音楽聴いてて、鳥肌立つことってある?
「いや、俺は無いなぁ……。」

当たり前だと常に思ってたことが
当たり前では無かったのに驚いた

音楽で鳥肌が立つ時は様々で、
新譜を聴いて「好き!」と感じたら起こるし
何十回も聴いた曲でも

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「頂上」

「頂上」

カーテンを開けろ
南向きの窓から微かに見える景色
こんな贅沢なもんを
見捨てるなんて無粋じゃ無粋

諦める弱さ
諦められない弱さ
いずれ同じ弱さなら
全て見せてやる

晴れの日は毎朝
こんな絶景を見られる
家賃がこの価格帯ならば
間違いなくNo.1だと信じている

身の程知らずの目標さ
無茶な目標さ
だけど決めたのさ
結果だと

起きた時は真っ暗で
ラジオ体操と筋トレを終えると
朝陽が徐々に昇るん

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【入浴日記】「己を語る詠」

【入浴日記】「己を語る詠」

私の名前は或樹木
苗字との画数から決めたらしいが
詳しい事は二、三度聞いたけど
画数以外は覚えてないな。

私は極めつけのの貧乏人
陥らない術もあったが、
知るのが余りにも遅すぎたね
あの四年間は色々な意味で
良い経験だったなぁ。

私は借金に追われて毎月を送る

親父から借りた引越の初期費用
調子に乗っていたクレジットカード
お袋から利子をつけるくらいならと
四年間通わせてもらった大学費
そのお

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「ユビキリ」

「ユビキリ」

お迎えを待つ 一人の生徒
人懐っこく 会ってふた月
それを全く 感じさせない
何処かで会うと ハイタッチする
そのハイタッチ 私を照らす

私の核は 哀愁である
哀しみ愁う 黒い塊
教え子たちの 眩しい笑顔
黒を明るく かき消してゆく

お迎えを待つ 一人の生徒
私とひとつ 約束をした

「先生が帰るまで待ってるね」

野暮用を終え 急いで降りた
その子はいない お迎えが来た
親御様にも 都合があ

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「裏方」

「裏方」

今宵は月が 食われる夜
時計が七を 指した後
橙色の お月様
巨星の裏で そっと輝く

月が食われて 潜めると
お星様達 よく目立つ
夜の主人公 交代よ
月に隠れた オリオン座
数多の星座 ご登場

細い月光
細い星光

互いに光り 夜光の標
満ちた月夜に 星座が見える
今宵は貴重な 夜の空
大空照らす 月と星
月と星座の 合間を縫って
飛行機一機 彼方へ駆ける

何世紀に一度の幻が見える
こんな

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「コトノハ」

「コトノハ」

昨日初めて会話を交わした

ある人が素敵なことをお話してくれた

「日本人にしか分かりえない、

言わずして言う

その表現がとても素敵です」

その言葉に感銘を受けた

私が今まで漠然と

霞を掴むような表現で

曖昧にしか伝えられなかったこの気持ち

好きなバンドが綴る歌詞

直球ではなく、変化球

婉曲な表現で人生を叫ぶ

そこに私は惹かれていたのだ

一期一会のあの酒場で初めて話した

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「友」

「友」

夕暮れに映る富士を眺めた

憂鬱に染まりきって

自暴自棄になった私を

友は助けてくれた

「もう、死のうとするなよ」

-善処する-

そう返すことしかできない

それが今の私

助けを求め

それに手を差し伸べてくれた

親愛なる友よ

私から私の意思で

離れることは無いと誓おう

ありがとう。

今晩も、明日も、

上手く闘っていかねばならぬ。

借りた力は大切に使う

義理人情を重んじ

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「漆黒」

「漆黒」

黒い腕 闇から忍び 手を招く

乱れる呼吸

死は間近

思考を整理

己の失態

自覚有

無力な私

無用の瓦落多

何故生きねばならぬ

もう終わりたい

あと何度

この思いをすれば良い?

一生付き合って行けるのか

それが無理と感じたなら

ひとつXYZを飲めばいい

今日はもう

意識を闇に逃がそう

そうでもしないと

気が狂ってしまうから

「瞼を濡らし、頬を伝うもの」

「瞼を濡らし、頬を伝うもの」

目覚めは六時

最近、瞼から頬にかけて

雫が流れることが増えた

心当たりは

ある時とない時がある

例えば火曜日の夕方

あの日は間違いなく何故か分かる

例えば木曜日の朝

窓越しに朝陽を浴びながら

温かい珈琲を啜って煙草を吹かす

これは何故だか分からない

例えば水曜日の朝九時過ぎ

この時は心から溢れたように

嗚咽混じりに流れ続けた

これも何故だかよく分かる

自分の感情が行方

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「星座」

「星座」

夜空に煌々と輝く星達

それらは単体ではひとつの星である

でも

それらを上手く繋ぎ合わせると

それは大昔の人々が連想したものを象徴する

星座という存在になる

私の「スキ」を繋ぎ合わせると

私というひとつの星座となる

それは煙草であり、上等な酒であり

美味い飯であり、趣味であり

そして大切なひとたち

私を象る星座

火曜日の夜から気にかけて

今日の夕方まで共に過ごしてくれた友人

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