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【詩】

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心に浮かんだまま書き殴られたものたち。
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2023年5月の記事一覧

【詩】L.A.R.K.

【詩】L.A.R.K.

Last.

終りは必ず訪れる
その時を委ねれば
何時か分からない
然し
自ら選ぶのならば
いつでも良いんだ

Alive.

生きてはいるけれど
生きなきゃいけない
そんなことはないの
例えば
死んだら終るけれど
死が必ず否では無い

Reaching.

差し伸べられる手を
優しく握り返すのか
否と叫んで捨てるか
そうだね
手を何故伸ばしたか
教えてくれないかい

Killing.

最期は何

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【詩】Fxxkin,Future,Forever.

【詩】Fxxkin,Future,Forever.

ハイウェイを飛ばして
フロントガラスに映る
薄らオレンジ色の斜陽

世の中クソみたいなことばっか
反吐をスパークリングで割って
甘めに味付けして飲み干しては
脳味噌誤魔化しドラッグナイト

気高く
誇りを
掲げて

未来は追うものでも無ければ
追われるものでも無くってね
勝手に追いつくものなんだよ
死に物狂いになる必要なんて
指の隙間すらもないんだから

有限の永遠の中で
煙草の灰を浴びて
火種を

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【詩】ザザ、降。

【詩】ザザ、降。

ざぁざぁ
ざぁざぁ

少しぱらついてから降り出した
大粒で大量の大雨が水田を走る

ザァー、ザァー
ザァー、ザァー

真夏日和を吹き流し
風が涼しく雨が降る

ぱら、ぱら。
ぱら、ぱら。

少し大人しくなってきたね
少し眠くなってきちゃった

しと、しと、しと
死と、しと、詩と
しと、しと、しと

ソプラノの雨蛙
牛蛙のテノール
アルトは下住人

夜が来て
夜になり
夜風吹き
夜雨止む

おやすみ

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【詩】木は風に吹かれて

【詩】木は風に吹かれて

一週間が終わって
また次の愁が来る

天秤の上で揺れる苗木

安定した道選ぶのか
武器を上手く使うか
夢への近道を探すか

決断しなければならない

下手な鉄砲作戦

三ツ巴のリブラ

行き着く地点は誰もが同じ
生命には終わりがあるから

その道程を何処に定めようか

一度限りの授かった心臓
心はあちらこちらへ振動
神童に匹敵する脳は無し
Melancholy Syndrome

策はあればあるだ

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【詩】愛焦がれ

【詩】愛焦がれ

漸く病が大人しくなってきた
喜ばしくなかった結果と焦燥
酒に溶かして飲み干してやったよ

ツーシーターの助手席は今日も不在
心に決めた素敵な人に乗って欲しい

いつか持っている負荷を全て降ろしたら
邪魔する重荷を全て捨てる日が訪れたら
私に寄りかかってくれる人が現れたなら
全身全霊をもってその人を幸せにしよう

浴槽を泳ぐ一匹の小さな八ツ足
泡で消毒して排水口の彼方へと

憧れる夢がある
その夢は

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【独り言】拘りSmoker

【独り言】拘りSmoker

愛煙家何ヶ条


煙草は吸いたい時に吸うべし
但し時と場所とタイミングは
必ず意識し至福の一服にせよ


道端で煙草を咥える時には
必ずフィルターは持ち帰れ
こやつだけは自然に還らぬ


食後の一服に飲み物を飲む時は
ここ一番を見極められるとよい
塩っぱさ、甘さが残る口の中に
煙草の味とそれをすっきり流す
ドリンクのタイミングが大事だ


非喫煙者には必ず配慮すべし
顔面に煙を吹き掛けるな

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【詩】一閃

【詩】一閃

雲間に一線を
残す飛行機雲

コートで一戦を
交えた異国の友

一時停止を一閃
無視して進む車

目指せ一千万円
ツケはこんだけ

幾星霜へ向けて

【詩】境界

【詩】境界

早鐘が如く鳴り響くアタマ
右脳と左脳の真ン中を殺す

素面と酔いどれの境界を失った

誰も居ない夜道で両手を広げ
好きなウタを口ずさんで帰る
果たしてそれは正気か狂気か

割れる脳味噌

低気圧の所為?
悪天候の所為?
酒か偏頭痛か?

オンとオフのボーダーライン

鮮明に閃命に一本引いて
そこから迷うこと勿れ。

ニコチン、アルコール
雨水、冷汗、鎮痛剤。

ひときわ強い暴風が
窓を扉を激しく叩

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【独り言】盲目の信頼

【独り言】盲目の信頼

無心で付き合いが出来る朋輩たち
それは今後も絶対に大切にしよう

皮算用はやっぱりよろしくない
手元にあるもので考えなければ
これもひとつの教訓になったな

盲に信じてしまう者ほど
狡猾な狩人の標的だろう

忌々しい腹立たしい

全ては後の祭りであり
馬鹿正直が唯の馬鹿と
脳味噌に焼印を押した

実直さは俺の武器である
武器を仕舞う場面が違う
そして向ける相手も違う

良い勉強になりましたよ
今後

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【追想】いちねん

【追想】いちねん

光陰、矢の如し。

あれから一年が経った
決意したひとつの別れ
決意したひとつの告白

一年前の今日夜八時半頃に
七年寄り添ってくれた手を
自ら引いてきた手を離した

ひとりに、なった。

一年前の、昨日は
隠れて想い続けた
人と再会した日だ

ひと月後に木っ端微塵になったけど
愛しいコペンちゃんと絆が深まった

今年の昨日はストリートバスケ
異国から来た人と仲良くなって
今年の今日も一緒にやった

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【詩】灰色の隙間にあるソライロ

【詩】灰色の隙間にあるソライロ

ゴミを捨てるついでに徘徊
目的はふたつあるんだけど
ひとつは達成できるのかな
できないならまた今度だね

実績は積み上げるもの
途切れずやり続けるの
無限に一石を投げ続け
そのひとつが当るまで

「あともう少し、もう少し」
その手を伸ばしたなら あぁ

諦めるのは簡単だ
一瞬だけ覚悟する
たったそれだけだ

諦めないのは難しい
毎分毎秒を決意する
果てしなく長い道程

花を育てる過程に似ている

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