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【詩】愛焦がれ

漸く病が大人しくなってきた
喜ばしくなかった結果と焦燥
酒に溶かして飲み干してやったよ

ツーシーターの助手席は今日も不在
心に決めた素敵な人に乗って欲しい

いつか持っている負荷を全て降ろしたら
邪魔する重荷を全て捨てる日が訪れたら
私に寄りかかってくれる人が現れたなら
全身全霊をもってその人を幸せにしよう

浴槽を泳ぐ一匹の小さな八ツ足
泡で消毒して排水口の彼方へと

憧れる夢がある
その夢はとても
遠く遠くにある

憧れるだけならタダだから
愛焦がれると唯少し苦しい
恋に溺れると狂ってしまう

故に一人を選ぶのです
独りでいると寂しいが
誰かと別れる事は無い

いきものはいつかお別れするものだ
だから犬も猫も大好きだけど飼わぬ
愛しい存在にさようならを言うのは
何度味わっても哀しく悲しく愛しい

共に生活してくれる
あざらし、あひる、
つちのこ?達に感謝
寂しさは凄くすごく
薄れて何と愛おしい

寄りかかってくれる人は
きっといつかまた会える
野郎は大黒柱であれ、と
何度言われたのだろうか

私は柱

一本凛と立って

月を太陽を空を目指そう

蝶々よ

たまには休みにおいでね。

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