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読書エッセイ📚

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これまで自分が読んできた本の感想。 自分の想いや経験をまじえながら。
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2023年9月の記事一覧

こちらあみ子/今村夏子

こちらあみ子/今村夏子

図書館から借りた今村夏子さんの小説
「こちらあみ子」を拝読しました📖´-
(2023,9,27 読了)

実は本書を拝読したのは2度目です。
去年の12月頃に1度拝読していたのですが、その時は自分の中で消化しきないまま図書館へ返却してしまいました。
なぜまた再読しようと思ったのかというと、文庫版の解説を町田康さんと穂村弘さんが書いていることを知ったから。
お二人の解説を拝読したら、「こちらあみ子

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ともだちのいろ/きくちちき

ともだちのいろ/きくちちき

購入本の中から、きくちちきさんの絵本
「ともだちのいろ」を拝読しました📖´-
(2023,9,26 読了)

本書のことを知ったのは昨年くらいだったかと思います。
表紙に描かれているくろい子がまるで我が家のジョシュみたいだったので購入したいと思ったのですが、その時はなんでか購入する機会がありませんでした。

そして少し時が経ち今年の4月にジョシュが永遠のおでかけをしてしまい、本書の存在は忘れてし

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あるキング/伊坂幸太郎

あるキング/伊坂幸太郎

積読本の中から、伊坂幸太郎さんの小説
「あるキング」を拝読しました📖´-
(2023,9,17 読了)

久しぶりの伊坂幸太郎作品。
伊坂幸太郎さんは、私が勝手に信頼を寄せている作家さんです。どの作品を拝読してもまず間違いがない。少なくとも私には楽しめない作品がない。
だというのに手元にはあまり伊坂幸太郎作品はありません。手元に残す価値まではないということではなくて、あまりにも面白いのでつい人に

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さみしい夜にはペンを持て/古賀史健

さみしい夜にはペンを持て/古賀史健

購入本の中から、古賀史健さんの新刊
「さみしい夜にはペンを持て」を拝読しました📖´-
(2023,9,19 読了)

「嫌われる勇気」の著者といえば、古賀史健さんをわかる方は多いのではないでしょうか。
「嫌われる勇気」は、私にとって人生を変えた一冊と言っても過言ではございません。この一冊に出会い、”承認欲求”という言葉を知り、”アドラー心理学”を知り、それまでのモヤモヤが一掃され、自分の生きる道

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鈍感力/渡辺淳一

鈍感力/渡辺淳一

購入本の中から、渡辺淳一さんのエッセイ「鈍感力」を拝読しました📖´-
(2023,9,10 読了)

本書のことは随分前から気にはなっていました。
ブックオフへ行くたびに「鈍感力」というタイトルが目に入るので、なんとなく呼ばれているような気もしていました。

少し前にX(旧Twitter)でお友達と「鈍感力」って大切だというような会話になったことがあって、その際に本書の存在が再び私の中で浮かび上

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やっぱり、僕の姉ちゃん/益田ミリ

やっぱり、僕の姉ちゃん/益田ミリ

購入本の中から、益田ミリさんのコミック「やっぱり、僕の姉ちゃん」
を拝読しました📖´-
(2023,9,8 読了)

「僕の姉ちゃんシリーズ」第三弾。
自由奔放な姉とすっとぼけた凡人の弟との二人暮しの日常を描いた物語。
お姉ちゃんの辛辣な言葉が要所要所で刺さるのです。

姉ちゃんの言葉は時に哲学的。
ふと自分に当てはめてみると、私は”なりたい自分”があるのになれないと地団駄踏んでいるくせに”なり

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購入本の中からおーなり由子さんの絵本「ミルクのお茶」を拝読しました📖´-
(2023,9,9 読了)

女の友情もいいものだと思わせてくれる一冊。
友達の少ない私ですが、本書を拝読しながら離れていても心を掬い寄り添ってくれる友たちを思い浮かべました。

改めて有難いと感じます。

浅生鴨短篇小説集 たった二分の楽園/浅生鴨

浅生鴨短篇小説集 たった二分の楽園/浅生鴨

左右社さんのプレゼント企画でいただいた
「浅生鴨短篇小説集 たった二分の楽園」を拝読しました📖´-
(2023,9,8 読了)

浅生鴨さんの妄想ワールド全開の50の物語をまとめた一冊です。
鴨さんはこれで三冊目かな。
今回の短編集を拝読して改めて不思議な方だと思いました。
私もどちらかというと妄想族ですが、鴨さんの妄想ワールドは凡人には到底思い浮かばない。
呆然としながらグイグイとその世界観に

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世界は終わらない/益田ミリ

世界は終わらない/益田ミリ

益田ミリさんのコミック、
「世界は終わらない」
を拝読しました📖´-
(2023,9,5 読了)

昨夜ヘトヘトになって深夜遅くに帰宅して、コンビニ弁当を食べながら哀しくなった私は、目の前のお気に入り作家専用本棚をボーっと眺めていたのです。
そうしたら、益田ミリさんコーナーに積読されているコミックがあることに気づきました。

コミックは大体購入した日に即座に拝読するのになんでこの一冊は積読してい

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さよならシティボーイ/すなば

さよならシティボーイ/すなば

積読本📚の中から、すなばさんのエッセイ集
「さよならシティボーイ」を拝読しました📖´-(2023,8,29 読了)

本書は寝る前本として少しずつ読み進めていた一冊です。
会社員として働く傍ら文筆家として活動されているすなばさんのブログやSNSで公開されていたものをまとめた一冊。
出版社から発刊されたものではないリトルプレス本(ZINE)。

すなばさんはとても丁寧な暮らしをされている方なよう

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藪の中・将軍、蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ、羅生門、地獄変/芥川龍之介

藪の中・将軍、蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ、羅生門、地獄変/芥川龍之介

LINEオープンチャット「読書会すみれ」の中で開催されたオンライン読書会の課題作になった芥川龍之介の作品を拝読しました📖´-
(2023,8,27 読了)

課題本になっていたのは岩波文庫の短編集「地獄変・邪宗門・好色・藪の中」だったのですが、早とちりし芥川龍之介作品ならばなんでもいいかと勘違いして意気揚々と文ストコラボカバーの角川文庫を拝読してしまったのは私です🙄
でも、その中に課題本と同じ

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ツユクサナツコの一生/益田ミリ

ツユクサナツコの一生/益田ミリ

購入本の中から、益田ミリさんのコミック
「ツユクサナツコの一生」を拝読しました📖´-
(2023,8,13 読了)

コミックなのに装丁がハードカバーとは珍しいと思いながら読んでみると、益田ミリさんにしては珍しい大どんでん返しがある物語でした。
予想していなかったラストに意表を突かれ読了後は涙が溢れ出てしまいました。

漫画家ナツコの日常とナツコが描く”今”がテーマの漫画が並行しながら物語は進ん

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