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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書

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ユニバーサルデザインコーディネーター資格/ユニバーサルマナー検定資格/サステナブル検定資格/UXデザイナー/IGUDコンサルタント/多様性理解勉強会を開催しているので参加したい場…
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#アクセシビリティ

ユニバーサルデザインの強化書193 アクセシビリティとユニバーサルデザインの進化――デジタル技術がもたらす包摂的未来

ユニバーサルデザインの強化書193 アクセシビリティとユニバーサルデザインの進化――デジタル技術がもたらす包摂的未来

アクセシビリティとユニバーサルデザインの進化――デジタル技術がもたらす包摂的未来

はじめに:アクセシビリティとユニバーサルデザインの基礎

ユニバーサルデザイン(UD)とアクセシビリティは、物理的・デジタル的な環境をすべての人が平等に利用できるように設計するという理念を核にしています。

どちらも、年齢や身体的な制約に関わらず、誰もが社会に参加できるようにすることを目指しています。

特に、ユニ

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ユニバーサルデザインの強化書114  おにぎりの力:ユニバーサルデザインの視点から

ユニバーサルデザインの強化書114 おにぎりの力:ユニバーサルデザインの視点から

おにぎりの力:ユニバーサルデザインの視点から

おにぎりは、シンプルでありながら多様な可能性を秘めています。これはビジネスパーソンにとっても重要な教訓を提供します。

ユニバーサルデザインの視点から見ると、おにぎりはアクセシビリティと柔軟性の象徴です。その魅力を紐解くと、ビジネスにおける様々な利点が浮かび上がります。

まず第一に、おにぎりは手軽で食べやすい形状を持っています。これはビジネスパーソ

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ユニバーサルデザインの強化書90   情報デザインで世界を理解する

ユニバーサルデザインの強化書90 情報デザインで世界を理解する

情報デザインで世界を理解する

情報デザインは、我々が世界を理解するための鍵となる要素です。それは、複雑なデータを視覚的に表現し、ユーザーが情報を効率的に理解し利用できるようにする手法です。本コラムでは、情報デザインの6つの重要なテーマについて掘り下げていきます。


まず、データの視覚化です。データを視覚的に表現することで、複雑な情報を理解しやすくすることができます。棒グラフ、折れ線グラフ、円

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ユニバーサルデザインの強化書88   情報をアクセシブルに

ユニバーサルデザインの強化書88 情報をアクセシブルに

情報をアクセシブルに

情報のアクセシビリティの普及には以下のようなメリットがあります。

1.幅広い人々への情報提供:
情報のアクセシビリティが高まると、それにより多様な背景を持つ人々が情報にアクセスできるようになります。これには、視覚や聴覚障害者、高齢者、非ネイティブスピーカーなどが含まれます。

2.教育の機会の増加:
高い情報のアクセシビリティは、教育の機会を増やします。オンラインで利

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ユニバーサルデザインの強化書56   アクセシビリティ導入の目的と期待される効果

ユニバーサルデザインの強化書56 アクセシビリティ導入の目的と期待される効果

アクセシビリティ導入の目的と期待される効果

1. Webアクセシビリティ
目的:
ウェブコンテンツは、障害を持つ人々を含むすべての人々に利用可能でなければならないという考えに基づいています。  
期待される効果:
ウェブサイトがよりアクセシブルになることで、情報へのアクセスが公平になり、利用者の多様性を受け入れることができます。
例: スクリーンリーダーを使用する視覚障害者が、テキストベースの情

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ユニバーサルデザインの強化書55   広義のアクセシビリティとは?

ユニバーサルデザインの強化書55 広義のアクセシビリティとは?

広義のアクセシビリティとは?

広義のアクセシビリティは、物理的・情報・社会的な環境において、すべての人々が公平に利用、参加、またはアクセスできるようにする取り組みや概念を指します。これは、障害を持つ人々だけでなく、年齢・性別・体格・民族・言語などの、多様な背景や状況を持つ人々すべてを含みます。

広義のアクセシビリティは以下の点を考慮します。

1. 物理的アクセシビリティ
建築物や公共交通機関

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ユニバーサルデザインの強化書32   点字の過去・現在・未来

ユニバーサルデザインの強化書32 点字の過去・現在・未来

点字の過去・現在・未来

点字は、フランスのルイ・ブライユによって19世紀初頭に開発されました。ルイ・ブライユ自身が視覚障害を持っていたため、情報へのアクセスを向上させるためにこのシステムを考案しました。

日本に点字が導入されたのは、明治時代の初めで、1879年にアメリカから帰国した岩倉使節団の一員である加藤弘之が、アメリカでの点字の知識を日本に持ち帰ったことに始まります。その後、日本独自の仮名

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ユニバーサルデザインの強化書21    デジタル出身のUD

ユニバーサルデザインの強化書21 デジタル出身のUD

デジタル出身のUD

デジタル出身の人は、UD・ユニバーサルデザインという言葉を使わない。
なぜだろう?

UDを、アクセシビリティ・ユーザビリティを包含する、広義な概念として、その大切さに気づく人が、最近やっと現れてきたかなという印象。

これからも、UDの概念は大切にしていきたい。

ユニバーサルデザインの強化書10    思い込みの排除3

ユニバーサルデザインの強化書10 思い込みの排除3

思い込みの排除3

エピソード3:視覚障害(全盲)の方と

全盲の方と、オフィスで打ち合わせが終わり、駅まで一緒に、急な坂道を降りていくことになりました。全盲の方は白杖を頼りに歩きます。2人の場合は、相手の二の腕を持って一緒に歩きます。「左右どちらの腕を持ってもらうのがいいですか?」と聞きました。

そこで言われた一言。
「どちらでもいいですよ」
「どちらの手で白杖持つかによりますね」
「私はどち

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ユニバーサルデザインの強化書5      アクセシビリティ・ユーザビリティ・ファインダビリティ

ユニバーサルデザインの強化書5 アクセシビリティ・ユーザビリティ・ファインダビリティ

・ユニバーサルデザイン
・アクセシビリティ
・ユーザビリティ
・ファインダビリティ

1. ユニバーサルデザイン(Universal Design)
ユニバーサルデザインは、年齢・性別・体格・国籍・障害の有無を問わず、可能な限り誰にとっても使いやすい機能やデザインのことをいいます。

2. アクセシビリティ(Accessibility)
アクセシビリティは、特に障害者や高齢者など、特定のニーズを持

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ユニバーサルデザインの強化書4      障害は医学モデルから社会モデルへ

ユニバーサルデザインの強化書4 障害は医学モデルから社会モデルへ

障害は医学モデルから社会モデルへ

障害の医学モデルと社会モデルは、障害に対する理解の枠組みを示す概念です。

1. **障害の医学モデル**:
  - このモデルでは、障害は個人の身体や精神の機能の障害として捉えられます。つまり、障害は主に個人の身体や生理学的な特性に起因するものとみなされます。この視点では、障害者は治療や医療的なアプローチが必要な「患者」として扱われる場合が多いです。

2.

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ユニバーサルデザインの強化書3      障害の種類について

ユニバーサルデザインの強化書3 障害の種類について

障害の種類について

障害(しょうがい)は、身体的、知的、精神的な機能の制限や障害によって、通常の社会活動や日常生活に制約が生じる状態を指します。障害は個人の健康や機能に影響を与えるさまざまな原因によって引き起こされる場合があります。

障害の種類には以下のようなものがあります:

1. **身体的障害**:四肢の不自由や運動能力の制限など、身体の一部に関連する制限が含まれます。

2. **知的

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