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哲学 記事まとめ

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「運命と引き寄せ」について

「運命と引き寄せ」について

↓前回の記事で運命論について書きました。
『未来は不可避である。』

これについて、今回もう少し分かりやすく書いてみようと思います。

哲学では、「運命論と自由意志」についての議論が重ねられて来ました。

運命は決まっているけど自由でもある。
一体どっちなのか?

「運命論」と真反対に位置するものに、「引き寄せ」と呼ばれるものがあります。

昔から「引き寄せ」という言葉は使われていましたが、一時期

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自分がやれることだけに集中する

自分がやれることだけに集中する

過去・現在・未来

過去を後悔する。
未来に不安を抱く。

そして、悩みは尽きない。

自分が操作できるものは、今現在、今日という日だけ。

過去は変えることは出来ないし、未来に手は届かない。

今やれることを考え、行動する。
わたし達に出来ることはそれだけだ。

自分がやれることだけに集中する。
あとは何とかなる。

そう考えれたら、自分が得をする。
今日が良い一日でありますように。

ダンサーが攻撃されることはない

ダンサーが攻撃されることはない

「生きる技とは、ダンスよりもレスリングに似ている。
人生を巧みに渡っていくには、突然の予期せぬ攻撃に応じ、耐え抜く準備が必要であるからだ。」
マルクス・アウレリウス『自省録』

人生は、しなやかで美しいものでありたい、しかし時に人生は残酷で容赦がないもの。

人生は、楽しくわくわくするものでありたいと誰もが思います。
しかし、突然やってくる難事にいつでも闘える強さも必要だと言う事です。

強くなる

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粛々と生きる

粛々と生きる

「粛々(しゅくしゅく)」という言葉があります。
「粛々」の意味は、「静かでおごそかなさま」です。
  
・つつしむ
・おごそか
・身をひきしめる

という意味を強調している言葉です。

・静かに物事をおこなう様子
・身を引き締めて厳しく

というニュアンスがあります。

「粛々と〜をする」というように使われます。

「粛々」と似た言葉で「淡々(たんたん)」という言葉がありますが、厳密に言うと意

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答えは自分の中にある

答えは自分の中にある

わたしは、ネット上にある自己啓発関係の記事や動画を観ていても心が動かされるものに出会った記憶がありません。

「ネットに答えはない」と言われたりしますが、知識だけならネットで補填できるはずです。しかし、心の問題になると、人それぞれに感じ方や境遇など諸々の条件があるので、みんなに役に立つことは難しいことです。

わたしも若い頃から悩みがあり、よく自己啓発本を読んでいました。世界的に有名な著者のものか

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悩み・苦しみ・怒りの張本人?

悩み・苦しみ・怒りの張本人?

人間に、生まれて来た理由・生きるテーマがもしもあるとすれば、わたしの場合は一つしか思い浮かばない。
それは、「怒り」という感情をコントロールできる人間になること。
理性でそれをコントロールできる人間になること。

怒って損をしたことはあっても、得をした記憶がない。
確かに怒ったことによって、一時的に自分にとって有利な状況になることはあるかもしれないが、それは力によって相手を抑圧したにすぎない。

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最善な選択とは?

最善な選択とは?

善の本質とは、何かを選択するときの自分の理性にある。
自分の外側の物事は、理性的な選択のための材料にすぎない。
その材料に驚いて怖気づいたりしないことだ。
材料についての判断がまっすぐであれば、その選択も善いものになる。
エピクトテス『語録』抜粋

厄介な出来事に遭遇した時、人は不安と恐れに翻弄されてしまう。
その出来事を恐れず、ただ受け止めて、その本質をよく理解し、今自分がやれる最善なことをやる

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勝ち目のない戦いを挑み続けていないか?

勝ち目のない戦いを挑み続けていないか?

わたし達は、自分ではどうしようもできないものに対して、勝ち目のない戦いを挑み続けてしまう。そして、それが苦しみ(煩悩)の始まりとなる…。

わたし達の心だけは自由だ。
何を選択するのかは、本質的に自由に決められる。

しかし、そこに一つの邪魔者が存在する…。

さて、そこで、古代ストア派哲学者エピクテトスの『語録』の中から一節をご紹介したい。

「人生の主な仕事とは、簡単に言えば、物事を区別し、分

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今を生きるための哲学

今を生きるための哲学

哲学が何かと問われてすぐに答えられる人は少ないと思う。
哲学は今を生きるための思想であり、宗教とは違う。

哲学は埃をかぶった使いものにならない思想ではなく、今の時代だからこそ必要な生きる知恵だと思う。

哲学というと、わたしたちの現実世界とはかけ離れた世界のことの様に思われがちだけど、実は、極めて現実的な、現実に則した、処世術だ。

哲学は古代ギリシャの哲人たちが生み出したもの。
哲学とは、人生

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