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Marcy's movie garage

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ゆとり世代が書いたどこにでもある映画レビューです。少し表現が尖ることもありますが、貶すつもりは全くありませんので悪しからず、、、
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記事一覧

Marcy's movie garage 〜男の弱さの許容〜『インディ・ジョーンズ  運命のダイヤル』

Marcy's movie garage 〜男の弱さの許容〜『インディ・ジョーンズ 運命のダイヤル』

 毎度お馴染み、ゆとり世代の映画レビュー。ムービーガレージのお時間です。

 この数年間、色々な映画が公開延期になり、最近になってそれが次々に公開されるようになり、いざ観たら「うーん…」と思ってしまうことが本当に増えた。特に長年続いていたシリーズものの映画はその傾向が顕著で、がっかりしたり、今までの流れとは違う結末に持っていったりと面食らうことが増えてきたのも事実だ。
 それを「ポリコレ」と揶揄す

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Marcy's movie garage 抗○映画は海を越え『RRR』

Marcy's movie garage 抗○映画は海を越え『RRR』

毎度お馴染み。ゆとり世代の映画レビュー、Marcy's movie garageでございます。

 さて、今回は巷で若干話題になってるインド映画『RRR』について。様々な映画を観ておきながらもここらへんのジャンルには疎く、「どうせ歌って踊って愉快な映画なんだろうな」という、ボリウッドに対して偏見丸出しの印象を少なからず持っていたため、この映画にはかなり面を食らった。3時間の大作ながら、むやみやたら

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Marcy's movie garage 感動の嵐とカルトの間で『湯道』

Marcy's movie garage 感動の嵐とカルトの間で『湯道』

 毎度お馴染み、ゆとり世代の映画レビュー。久しぶりの更新です。
 さて、ご存じの方も多いかもしれませんが実は僕、銭湯やサウナ好きでして。そういう人なら観ておきたい映画が公開された、というので都合のいい時に観てみることに。

 映画『湯道』。ひと口にいえば「昔ながらの銭湯を舞台にした人情ある御涙頂戴のコメディ」といったところだった。
 水やお湯や火の描写、カメラワークが良くできており、そこに労力をか

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Marcy's movie garage 人間ジェームズ・ボンドの新たな側面 『007 NO TIME TO DIE』

Marcy's movie garage 人間ジェームズ・ボンドの新たな側面 『007 NO TIME TO DIE』

お久しぶりです。ゆとり世代の映画レビュー、ムビガレです。
久しぶりに、映画館まで映画を観に行きました。ずっと前から気になってた『007 NO TIME TO DIE』です。
コロナ禍などにより延期を余儀なくされたこの作品ですが、なんとか公開されました。
6代目ジェームズボンドのダニエルクレイグの最後の作品ということで期待度はクレイグのボンドの中でも過去最高のものだったと思います。

今回ばかりはネ

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Marcy’s movie garage ファスト映画と僕の思う問題点

Marcy’s movie garage ファスト映画と僕の思う問題点

 いつもは映画のレビューにとどまっていますが、今回は社会問題になって久しい「ファスト映画」について思うところを記します。

 まず、「ファスト映画」とは、そしてその問題については下記をご参照あれ。

 ざっくりいうと、1本の映画を10分程度に収め、ネタバレまでしてしまう動画を総じて「ファスト映画」といい、それが映画産業を脅かす存在にまでなり、ついには逮捕者が出てしまっているとのこと。

 映画好き

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Marcy's movie garage この感動はどこから?『ボヘミアンラプソディ』

どうもこんにちは。毎度お馴染み?ゆとり世代の映画レビュー、ムビガレのお時間です。

更新頻度が落ちたり上がったり、これは自分の気分の波に通じるところがあります。気の向くままに書いております…。

さて今回は伝説のロックバンド、クイーンの栄光と葛藤を描いた「ボヘミアン•ラプソディ」。

2018年末、映画館で観たのだが、開始から流れるSomebody to loveで目頭が熱くなってしまった。という

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Marcy's movie garage 邦画の悪いところを煮詰めた某映画

毎度毎度、ゆとり世代の映画感想文、ムビガレです。

いつも通り、観た映画のタイトルを記事名に書き込むようにしたかったのですが、今回でその法則を崩壊させます。

理由は単純、

映画の出来がひどかったから。思ったまんまのことを極力ストレートに書いていくことだけはどうしても貫きたいし、かといって名指しすると訴えられるリスクもある(誰もこんな素人レビューなんて興味無いだろうけど)。なので、今回は名指しし

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Marcy's movie garage ラブドールは純粋無垢といえるのか?『空気人形』

Marcy's movie garage ラブドールは純粋無垢といえるのか?『空気人形』

ゆとり世代の映画レビュー。毎度おなじみムビガレでございます。
今回も邦画のレビューをお届けします。
今回は是枝裕和監督作品、『空気人形』(2009)です。

心を持ったラブドール「のぞみ」がレンタルビデオ店の店員に恋をし、様々な虚しさを持つ人と触れ合うという話。「性欲処理の代用」でしかないラブドールが様々な代用だった人と出会う、少し切ないストーリー展開。

印象に残ったのは、ラブドール「のぞみ」を

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Marcy's movie garage 『仮面病棟』とストーリー展開

Marcy's movie garage 『仮面病棟』とストーリー展開

ゆとり世代の映画レビュー、毎度お馴染みムビガレでございます。
久しぶりの更新となる今回は知念実希人先生原作の『仮面病棟』について。
今回からはなるべくネタバレしないようにしますので、気になる方も読んでいってください、、

週一度の当直を引き受けた若き外科医が、病院職員、入院患者とともに、ピエロの装いをしたコンビニ強盗の立てこもりに巻き込まれる。さらにピエロが発砲した女性の治療を頼まれる。果たしてこ

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Marcy's movie garage 俺最強伝説『イエスタデイ』

Marcy's movie garage 俺最強伝説『イエスタデイ』

どうもどうも。
ゆとり世代の映画レビュー、ムビガレでございます。

今回は音楽系の映画をレビューします。
面白いテーマながら、そこまで話題とはならなかった『イエスタデイ』という映画。
いつもながらネタバレありなので、ご注意を。

端的に言えば、ビートルズが存在しない世界線に入ってしまった学校の先生が、自分だけが知ってるビートルズの曲を自分の曲として売り出しプロのミュージシャンとなる。という俺最強と

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Marcy's movie garage 様々なかたちの贖罪『グリーンマイル』

Marcy's movie garage 様々なかたちの贖罪『グリーンマイル』

今回もやって参りましたゆとり世代の映画レビュー、Marcy'smovie garage。近年の映画ばかりだったので、今日は少し昔の映画を。

ネタバレ注意なので、見たくない方はそっとここを離れてください、、、

看守の主人公が不思議な力を持つ囚人に出会う、という『グリーンマイル』という映画。

トム・ハンクスとマイケルクラークダンカンの名演が光る映画で、公開から20年以上経った今でも彼らの代表作の

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Marcy's movie garage 『トイストーリー4』に冷水をかけられた

Marcy's movie garage 『トイストーリー4』に冷水をかけられた

こんにちは。先日より始まりましたゆとり世代の映画レビュー、Marcy's movie garage akaムビガレ、本日も書き進めていきます。

さて、今回もネタバレ要素を含むのでご注意を。

今日は初のディズニー映画、『トイストーリー4』を題材にあれこれと、、、

悩み多き社会にとって、ディズニーは一種の処方箋となっており、僕も例外なくディズニーを疲れた心の処方箋として扱っている面がある。
ディ

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Marcy's movie garage『ミッドサマー』と異文化理解

Marcy's movie garage『ミッドサマー』と異文化理解

こんにちは。ゆとり世代の映画レビュー、Marcy's movie garageです。

今回は『ミッドサマー』と、それを見た感想なり思ったことをつらつらと。毎回恒例、ネタバレ要素を含むのでご注意を。

「怖い=暗い、黒」からの脱却

スウェーデンのホルガ村で行われる夏至祭を題材としたホラー作品。
ホラー作品というと、大抵は幽霊もので、暗く澱んだストーリー、あるいはタッチで描かれることが多いのだが、

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Marcy's movie garage『えんとつ町のプペル』の落とし穴

Marcy's movie garage『えんとつ町のプペル』の落とし穴

こんにちは、Marcyです。今まで写真で自分を表現していたのですが、今回は映画レビューという形で表現してみます。

さて、初回は『えんとつ町のプペル』。賛否両論の嵐が吹き荒れるこの映画を僕なりの意見で論じてみます。

以下、ネタバレ要素も含みますので、この映画を見たい方はこの記事を閉じるように。

えんとつ町のプペルという映画を観終えて、正直な話、「いい作品だったな」と思った。周りの否定を気に

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