記事一覧
韓国ドラマを観ました。
イ・ジョンソクさん主演のドラマ「ビッグマウス」を観ました。面白かったです。はじめはコメディーなのかなと思ってみ始めたのですが、刑務所を主要舞台とするピカレスクものへと急展開して、はらはらしながら観ました。まったくリアリティーのない話とも言われそうですが、それでも面白みがあるということは、そうだからこそ、描かれている階層分断社会が現代アジアのリアルな問題なのだとも感じました。
映画感想「アンダーカレント」
新所沢で『ミステリと言う勿れ』を観て、そのまま新宿に移動しました。インバウンドで外国からいらした方々が多く見受けられます。今日も、そば屋で困っていた方に「English, OK?」と声を掛けられ、「リトル」とかって答えて、ビールとえび天の購入方法をご指南さしあげておりました。観光立国日本になっております。
バルト9に入り、これからちょうど上映するものを観ようということで、上映表を見ていたら、「
クワス算という「演算」
言語の規範について考えてみたい。
「クワスは、グルーと同じように、われわれの行為空間の内には存在しない概念であるが、しかし、われわれはクワスの定義を理解できる。それはすなわち、クワスがわれわれの論理空間の内にあるということである。」
(野矢茂樹『語りえぬものを語る』2011年版p.254)
ここに「クワス」と呼ばれているのは、先ごろ逝去されたアメリカの哲学者S.クリプキがウィトゲンシ
歌集感想:今井恵子『白昼』
今井恵子氏の『白昼』は二〇〇一年に上梓された。この年の九月には9・11テロ事件があり、二十年後の現在から見ると世界の政治地図が塗り替わっていくターニングポイントになった年である。九十年代からこの時期、歌人はどんな日常心象に身を置いていたのであろうか。
カレンダーいちまい剝がす午前二時あすは古着をぜんぶ捨てよう
わたしはと書き出す文がいつまでも述語を呼ばないような関係
銭湯へゆくとき通る
今井恵子『白昼』の一首
国道の長距離トラック招きいれ水ひかる春のガソリンスタンド
『白昼』p.58
今井恵子氏の2001年の歌集『白昼』からの一首。当時、今井氏は計算すると48歳ということになるから、この歌は現在の私の年齢よりも若い時代の作ということになろう。
このような情景は昭和の終りから平成の始めの頃、地方都市の至るところに散見された。今からみると
ウィトゲンシュタイン全集を購入しました。
事務所にウィトゲンシュタイン全集が届いたので、その撮影です。
もと来た道へ戻りゆけ
人馬ともに生くる代のあり騎乗前少年は若駒へ立礼せり
少年は落ちては鞍へ手を掛くる若駒は回る馬事公苑に
はじまりの光りも冷えもこねしめて朝の厨にパン生地生るる
YoutubeからCharlie Parkerをパン生地は一曲聴いてはぷくつと育つ
冬近きオウブンの中のみ悲しみ知らず紅葉のいろにパンは香るや
一日をはじむるために身をおこしパンなどを焼き身を養へり
あきらめて諦めきれず残つたもの