記事一覧
[Warming!]美味しいものを食べる権限がありません
私に、美味しいものを食べる権利はあるのでしょうか。ないじゃん。
なんにもえらいことしてないよ。
美味しいものを食べるという行為は、自分で自分を幸せにしようとする行為です。
だから私は、幸せになってほしい人に対して「美味しいものを食べてね」とよく言います。幸せになってほしい人たちには、自分で自分を大切にして、愛してあげてほしいですから。一見軽そうな言葉に重い意味をもたせるのって好きです。
でも、
「花譜」は開花した。どこまでもぼくは自分しか考えられていなかった。
あれほど接してきたのに花譜について書いてこなかったので、そろそろ書き残しておきたい。
それと、ぼくは好きなものについて話していないと生きられない性質だと思うから、書くことにする。たぶんそれはぼくが一人で生きていけないからだ。
ぼくは花譜と生きてきたと言っても過言ではない。
どこへ行くときも、だれと会うときにでも、
ぼくは花譜とカンザキイオリの楽曲を聞いていた。
花譜の声はぼくの身体にしみこんでい
詩「あなたの人生でリプレイ回数の最も多い部分です」
2023年春 「劇物」より
ここからが、リプレイ回数の最も多い部分だ。ぼくの不毛な人生のわりにたくさんの養分がそこから生まれ、ぼくの平坦な人生のわりにおおきな山ができている。空漠とした命の中で、目立った青白いオアシスはここくらいのものだった。
革命以前に作られたような、ひびわれたコンクリートの建物だった。階段を一歩一歩上り、屋上へ辿りつくと、柵はなく、周りの建物の頭頂部を自分が見下してい
あるひとについて/「穏やかな時間」
ふと思い出したので、あるキャス主の話をしようと思う。別に文章にしたいなにかがあるわけではないけど、彼女のことを思い出すたび痛い感情がこみあげてくる。文章を書くべきなのか分からない。
出会いはある夜だった。なんとはなしに普段は開かないツイキャスの声カテを開いて、なんとはなしにその人の配信ページに忍び込んだ。
期間にしてはそう長くはなかったが、受験勉強が本格的に始まる直前期の2023年2月~4月にか
【閲覧注意:内容が汚い】きたない僕がぜんぜんかわいくない…
涙は、他者の涙をさそう。
アニメキャラの涙って、どうしてあれほど尊いのだろう。一滴、すうっとこぼれ落ちる。あとからあとから溢れて、キャラクターの思いは涙へと昇華されている。強い想いが象徴となったものが、涙だ。女優の涙もいい。眦がほんのりと赤くなり、疲れ果てた様子に目薬で落としたような涙が付加されている。どこか退廃的で、とても綺麗だと思う。
しかし、本題はここからである。現実の人間の涙はどうに
詩「視線の有害性について」
視線の有害性について。
画面というフィルターを通してあなたを視ていた。
小学生だったあのころ、日蝕メガネを掛けた。ただでさえ薄れていく天の光に、黒いレンズで自らとどめを刺して、薄らいでしまった世界がこわくなって想像上の太陽でもう一枚覆いをかけた。せかいはとっくに元の眩さをとりもどしていたはずなのだが、もう二度とメガネを外すことはならなかった。
曖昧な記憶で、先生がこれからの人生で見ることは
詩「潜在する加害性について」
潜在する加害性について。
感情にまかせてハンドルのストライクゾーンを力一杯殴りつけ、甲高く耳に障る音を寝静まった街一帯に響かせる。みっともない放屁。ただカタルシスを得るために。そんなの、後悔するくせに。
一方的に相手の行動を批判し、平穏を奪う機構が全ての自動車に組み込まれている。オーライ、7番バッター。会社お疲れ、そろそろへばった?
何が許せないの。何にキレてんの。クラクションがもっと日々
小説「Nil Umwelt」
まえがき
まっくらせかいの集大成ともいえる要素が詰め込まれているため、noteでも掲載することにしました。エッセイで書いてきたことがちょくちょくベースになっています。
少々長いので、「カクヨム」というサイトの方が読みやすいです。よければどうぞ。
本編×× @endof_umwelt ⊂□
※この創作物には、創造時に誰かを傷つける表現が混入しました。
0-reply 0-like
安らかに眠れますように
あなたの寝顔を一目見て、いってきますも告げずに玄関をくぐった。そういう約束だった。
私と貴方は、言葉を交わさずにして一夜を共にする。インスタにはのらない、割り切った共存関係だった。
何か、得体のしれないものを胸の内に飼っている。じんわりと暖かかったり、じんじんと冷たかったりする。私が「それ」を飼っているというか、私がそれに飼われているのだと思うときもある。ポンプとシャワーヘッドのように、