マガジンのカバー画像

気づき帖2(160920~)

146
日々の生活の気づきの備忘録その2。
運営しているクリエイター

#コンテンツ会議

「死生観」としてのアート

「死生観」としてのアート

ご多分に漏れず、ちょうど小4あたりのとき、「死んだらどうなるんだろう」と考えていろんな物事が手につかなくなったことがあった。考えれば考えるほど、「なんで自分が、”自分”を今やっているのか」の理由がわからず、そしてそこに「運命」のような人間が考えただけの概念で納得をくっつけることもできず、結論としては、「たまたま今、この人間のターンをやっているだけであって、死んだらおそらく、この人間が生まれた直後に

もっとみる
自分の乗っている巨人の肩を知る

自分の乗っている巨人の肩を知る

映画好きで、年に100本は頑張ってみている身として、たまには映画のことを書こうかなと思います。いまさらながら、ジーン・ケリーをちゃんと観ようと思って、そしてさらにいまさらながら「雨に唄えば」をちゃんと見たんです。なんかもう、泣けてきちゃって。ストーリーも演技もダンスもそりゃ今だって色あせない「素敵」という言葉がぴったりの映画なのはわざわざ自分が書かずともよく知られたことだと思うけど、なんというか、

もっとみる
どうせ生きるなら、小説性をもって。

どうせ生きるなら、小説性をもって。

村上春樹を読んだことがこれまで一冊もない。厳密にいえば、小説について、だけど。さすがにどうなんだと思って手に取ってみたものと、プレゼントされたものと、2冊だけ積まれてあるけど、特段避けるように嫌っているわけでもなく、どうも生活の中での優先順位があがらぬまま今に至っていて、「ノルウェイの森」の映画を見た、くらいしか接点がなかった。けど、エッセイは読む、というかどちらかというとこの人のエッセイは好きで

もっとみる
なぜブラタモリは良コンテンツなのか

なぜブラタモリは良コンテンツなのか

ブラタモリが好きです。屈指の良番組であり良コンテンツだと思う。もともとタモリさんが好きというのもあるけど、それだけじゃないんだよなあ。いろいろなところに行って、いろんなものを紹介してもらって、でもそこじゃない。一番の白眉はやっぱり、タモリさんなんだと思う。

タモリさんは何しろ、好きなものが多い。城に行っては「城壁が好き」といい、遺跡に行っては「古墳が好き」といい、海辺に行っては「灯台が好き」とい

もっとみる
文化的資本list 5月の巻 ~時代の切り取り方について~

文化的資本list 5月の巻 ~時代の切り取り方について~

「文化的資本」遊びの5月。自分がその1か月で見聞き体験した「文化的なモノコト」をリストにして、点数(CP=カルチャーポイント)を可視化していくというもので、その月の自分の文化度を振り返るクセづけをすることでインプットを楽しく充実させて、しかもほかの人とシェアラブルにしていくっていう試みです。

5月のヨシダの文化的資本list

過去映画をGWに見まくった貯金が利いて、何とか100点越えしたものの

もっとみる
文化的資本list 4月の巻 ~人間のしょーもなさについて考えた月~

文化的資本list 4月の巻 ~人間のしょーもなさについて考えた月~

先月からnoteにも公開をはじめてみた「文化的資本」遊び。自分がその1か月で見聞き体験した「文化的なモノコト」をリストにして、点数(CP=カルチャーポイント)を可視化していくというもので、その月の自分の文化度を振り返るクセづけをすることでインプットを楽しく充実させて、しかもほかの人とシェアラブルにしていくっていう試みです。

4月のヨシダの文化的資本listなんだかマンガづいているのは一重に、友人

もっとみる
文化的資本list 3月の巻

文化的資本list 3月の巻

コルクラボのチームメートであり、知の巨人でもあるJoeさんに薦められて始めた「文化的資本」遊び。自分がその1か月で見聞き体験した「文化的なモノコト」をリストにして、点数(CP=カルチャーポイント)を可視化していくというもので、その月の自分の文化度を振り返るクセづけをすることでインプットを楽しく充実させて、しかもほかの人とシェアラブルにしていくっていう試みです。ちなみにポイントは「自分が普段よく接す

もっとみる
「考える」のが嫌い

「考える」のが嫌い

中学生の時、数学の夏休みの宿題で「数学にまつわる本を一冊読んでこい」というものが出た。数学っていったら文字の世界ではなく数字の世界だと思っていた当時の自分を振り返ると、そこであえて文字の世界からの視座を与えようっていう宿題のセンスもイケてると思うけど、そのときたまたま選んだ、数学者/大道芸人のピーター・フランクルの本(もはやタイトルも思い出せない…)の中に、いまだにたまに思い出すことが書いてあって

もっとみる
「問い」の本と、「答え」の本

「問い」の本と、「答え」の本

去年、自分でビジネス書を書いてて、その時、「売れるビジネス書とはなんぞや」とグルグルと考えたんですね。あ、違う、正確にいうと、「売れるビジネス書についてはそんなに難しくなくて、その”お作法”を守ることと、自分の伝えたいことの矜持を譲らずに両立すること」をグルグル考えたんだった。

売れるビジネス書の基本原則は、「買っただけで満足できる本」ということ。積読にされてもいいというくらいの発想で、タイトル

もっとみる
なぜロクシタンの広告には、モデルが出てこないのか

なぜロクシタンの広告には、モデルが出てこないのか

そういえば広告会社の人間だったので、たまには広告っぽい観点の話を書いてみます。(現業ではまじで広告作ってないんですがw)

表題の件、ロクシタンの中では明確にルール化されていて、絶対に女優とかモデルとかが広告に出てこない。化粧品業界の常とう手段と照らしてもこれは超異例の戦法。なぜか?それは安易にモデルだすと、人によっては「あーこれは私向けのブランドじゃないわ」と感じて、お客様の幅を狭めちゃうから。

もっとみる