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出会いが間違い

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#ドロドロ

現実的な女。でも・・・東京タワー。

現実的な女。でも・・・東京タワー。

エレベーターを降りると、

あきとさんは、

「ちょっと待ってて。」

と、私をエレベーターホールに残してフロントへ向かった。

きっと、部屋をとっているのだろう。

普通なら、

ーーーどうしよう!一緒に夜を共にする!?泊まる!?

と慌てるはずが、

ーー部屋、空いてんのかな。

ーーあきとさん、明日休み?

ーーいや、待て、私、明日仕事だけど、服どうする?

ーーてか、このホテルめっちゃ高い

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蘇る「好き」

蘇る「好き」

「あきとさん、今日はほんとに話してくれてありがとう。」

彼の手を握って、高く握っていた、あきとさんの拳が解れ、私の手を握り返した。

「あきとさん、私は封印してた過去の記憶がいきなり全て戻って、正直焦ってる。今、なんて答えればいいのか分からないっていうのが正直な気持ち。」

「うん、そうだよね。きっと。」

「ごめんね。でも、本当に好きだった。多分、今でも好き・・なのかな?分からない。」

「い

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真実とは?

真実とは?

「全然捕まらないですね。タクシー。」

「だね。さっき店で呼んでもらえばよかったね。まぁ、このあたりのこの時間ってこんなもんだよね。きっと。」

「だね。私、タクシー呼ぼうか?」

「いや、歩こう!」

「え?うん、はい・・。どこか目的地はあるの?」

「いや、ない。笑 なんか、久々に会うから、テキパキできない。ごめん。笑」

「あ、いや。こちらこそ。」

「れいちゃん、大人になったね。って、当た

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消したい記憶

消したい記憶

あれから、あきとさんとは、週に1〜2度会っていた。

あきとさんの自宅のときもあれば、

外で食事をしたり、映画を見に行ったり。

私なりに幸せで。どんどん、あきとさんが好きになっていった。

そして、1ヶ月。

毎日続いていたメール。

週に3度はしていた電話。

その日はどちらもこなかった。

ーーー仕事忙しいのかな?

そう思って、邪魔をしないように、私からも特に連絡しなかった。

それから

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初めての手料理

初めての手料理

キッチンへ行くと、

「・・・本当に何もないね。笑」

「でしょ?笑」

あきとさんの冷蔵庫には、

・お酒

・おつまみ系(チーズやハムなど)

・卵

・納豆

・豆腐

・市販の刻みネギ

くらいしかなく・・・。

「どうする?ピザでも頼む?」

「いや、作るよ!お金もったいない!なんか使っちゃダメなのある?」

「ない!お好きに!」

結局私が作ったのは、オムライス。

玉ねぎの代わりに、

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彼の涙

彼の涙

「れーいちゃん!着いたよ!よーーーこそ我が家へ!」

「ねぇ・・、なんで家なの?外でご飯食べるんじゃないの?」

「んなもん!出前すればいいでしょーー!ねー?さ!上がって〜〜」

「・・あきとさん、私、帰る」

「・・・・・」

「ごめんね。今日のあきとさん、なんか嫌だ。」

思わず、泣いてしまって。

ただ、あきとさんが酔っ払って、いい気分になった頃に私が都合よく配置させられてる気がして。

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彼の理性

彼の理性

「・・・知りたいって言ったらどうなるの?」

あきとさんは、私を抱きしめて、言った。

「でも、理性を保つ。どういうことかは教えない。」

「・・・なんで?私がガキだから?」

「ちがう。お互いに色んなものを失う。俺の理性が保って失わないのであれば、俺は保ち続ける。」

「・・・大人だから?」

「そう。大人だから。・・・もう寝よっか。」

「一緒のベットでは寝ていいの?」

「そうしたいなら、い

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ダブルの歓喜

ダブルの歓喜

あれから二週間。

私は高校受験よりも勉強に励んでいた。

高校受験より必死だった。

絶対に這い上がる、と。

そして、夏休みを迎える。

今年もまた暑いらしい。

あー、また玄関前に生きてるか死んでるか分からないセミが転がってて、立ち往生する季節だなー。

周りの友人が夏休みを満喫している頃、

私は全ての誘いを家族旅行と言って断り、

勉強に明け暮れた。

そして、編入試験当日。

3つの公

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初めての助手席

初めての助手席

「ただいま」

「おかえり!ご飯は?もう食べる?」

「うん。ありがとう。その後少し期末試験の勉強するね」

「あら!頑張って!」

「ごちそうさま!ママ、ありがとう。美味しかったよ!」

「じゃあ、勉強、頑張ってね。夜食欲しかったら言って!」

「うん。ありがとう。」

ーーバンドマン、か。

そんなことを、ふと考えつつも、

私は期末試験の勉強に励んだ。絶対に負けない。負けてたまるか、と。

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3度目の遭遇

3度目の遭遇

ジムで汗を流し、シャワーを浴びて、帰り支度をしていた。

ーこれからどうしよう。

そんなことを考えて、ボーッと窓の外を見た。

・・・あれ?

ジムの目の前にあるライブハウスから、一人の男性が出てきた。

ーーーあきとさん。

ジムは3階。

ライブハウスは道を挟んで1階。

私は、ただただ、あきとさんに目を奪われていた。

ーー行動範囲って、こういうことか…。

!!!

すると、視線を感じた

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逢えない日

逢えない日

家に帰ると、姉が帰ってきていた。

「れいちゃんーー!久しぶり!もう高校生だね。これ、入学祝い!」

「ありがとう。開けていい?」

「もっちろん!」

CHANELの袋に入っていたのは、

薄いピンクのグロス。

「ほら。れいちゃんももう高校生だから、グロスくらいからいいもの使わないと!」

「ありがとう。」

「なんか、タバコ臭くない?まさか・・」

・・・!

「あー、さっき友達とファミレス

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タバコが生んだ2回目の遭遇

タバコが生んだ2回目の遭遇

次の日。

いつものように7:00に起きて、

学校へ母親のふりをして欠席の電話。

・・・本当に私のことなんて気にならないんだな。

もうかれこれ2週間以上休んでるのに、「大丈夫か?」の連絡もしてこない教師だったんだ。

誰も私のことなんて気にかけてない。

もう欠席の連絡だってしなくても気づかれないんじゃないか。

・・・どこで間違えたんだろう。こんなはずじゃなかったのに。

「おはよう。朝ご

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地下駐車場ー初めての出会い

地下駐車場ー初めての出会い

そんないじめに、

1ヶ月耐えて、ついに私は学校へ行かなくなった。

両親へは行っているフリをした。

都内へ足を運び、

ボーッと何も考えずに歩く。

制服から私服に着替え、

厚化粧をして、

タバコとお酒を買う。

補導なんてされたらバレるから、

適当に見つけたマンションの地下駐車場で、

お酒とタバコに溺れた。

「明らかに未成年じゃん」

そう声をかけてきた。

「なんですか?関係あり

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出会い

出会い

彼と出会ったのは、十数年前。

私が高校生の頃だ。

私立の進学校に通い、

その中でもトップクラスの成績を持つ人が集まる

特進選抜クラスにいた。

男子40人

女子4人

このコースは学年で1クラスしか設けられていないため3年間クラス替えなし。

部活もできず、毎日7時間授業。

一見苦痛そうだけど、

それなりに楽しく過ごしていた。

同じクラスに彼氏もできた。

別棟にある他クラスからも

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