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つれづれなる日々のこと

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2019年5月の記事一覧

パーカーを着て、パーカーを脱いで。

パーカーを着て、パーカーを脱いで。

ここ最近、急に気温が高くなった。もう夏なのだろうか? と思わずにはいられないけれど、夏になると、とても悩むことがある。

それは、冷房が苦手、ということだ。

暑くなれば、移動中の電車内も、どこか建物に一歩でも入ると涼しく快適な温度に調節されている。もちろん快適だと感じる人のほうが多いのはわかっている。

しかし、わたしは冷房の寒さと、どう向き合えばいいのか分からない。とにかく寒い。ここ数年、出か

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父の日の広告をみると、ちょっとさびしい。

父の日の広告をみると、ちょっとさびしい。

「6月16日は、父の日です」「父の日のプレゼント特集」

こういったweb広告を見かける時期になった。6月の第三日曜日は父の日だ。

どちらかというと忘れられがちなイベントというか、母の日よりもあんまり大事にされていないような気もする。けれども、贈り物をするチャンスがある日だとして、あちこちで「こんな贈り物をしてはどうですか?」という広告を見かける。

わたしの父は2月に亡くなってしまったので、も

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レモンの木、続報。

レモンの木、続報。

一か月ほど前に「梅の木、レモンの木。」というnoteを書いた。

その続報?というか、経過報告のようなことだけれど、いつのまにか小さなレモンの実が成っている。

この枝には3つも。数えてみると、現時点で8つのミニレモンが発見できた。ホームセンターで購入してきた日から、お水しかあげていないけれど、毎日成長しているんだと思うと感慨深い。

ひとつの枝に3つもなっていると、摘果したほうがいいのか悩む。ま

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一方的な再会だけど、元気そうで嬉しいよ。

一方的な再会だけど、元気そうで嬉しいよ。

「え? ちょちょ、ちょっとまって? リサちゃんって、あのリサちゃんか?」

数か月前のこと。朝の支度をしながら、時計代わりにつけている朝の情報番組をなんとなく見ていた。朝の情報番組は、これといって内容は頭に入ってこない。ただ、テレビで放送されていることにくぎ付けになってしまうと、朝の支度が一切進まなくなる。朝ドラも、「まんぷく」まではBSで7:30から放送されていたものをみていたけれど、その15分

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わたしの身体はヨーグルトで作られている

わたしの身体はヨーグルトで作られている

わたしの身体はヨーグルトで作られている、なんて大げさなタイトルに聞こえるだろう。

しかし、わたしの食生活を考えてみると、あながち大げさでもなんでもない。かなり偏った食生活をしていることは自分でもわかっている。

わたしは365日のうち350日くらい、朝食はまったく同じメニューを食べている。後の15日は、実家に帰省したときとか、始発の電車に乗るなどの朝早くに出かける用事があって、ゆっくり朝食を取れ

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知らないものは、やっぱり怖い。

知らないものは、やっぱり怖い。

「ちょ、ちょっときて! 見たことない虫が網戸にとまってる」

数日前の朝のこと。仕事に出かけようかと思って外に出たら、見たことのない虫がいた。少し距離があったので、正確なサイズを測定したわけじゃないけれど、八センチくらいの大きさはあった。

半透明の羽が大きい。でも、羽の形は長ぼそくって、チョウやガとは、形が違っている。なんだろう? 鱗粉を振りまくタイプの虫だったら、毒があるかもしれない。わたしは

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どうすることもできなくて、ただ見守るしかない。

どうすることもできなくて、ただ見守るしかない。

自然の摂理というか、手を出して救ってあげられない。もどかしいけれど、見守るしかない。

わたしが利用している駅には、毎年たくさんのツバメがやってくる。

四月の中ごろにはひゅーんと姿を見せはじめ、あちらこちらに巣を作り始める。

あっという間に、いくつもの巣ができて、ツバメたちはそれぞれに産卵を始める。

中には、人間側の都合で巣作りをはじめたそばから壊されてしまった場所もある。

それでもツバメ

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おくすりみたいなヨーグルト

「お母さん、おなか、いたい」

木曜日の朝になると、わたしはおなかが痛くなる。嘘じゃない。嘘じゃないけれど、本当は痛くないときもあった。

「えー、昨日なんか食べ過ぎた? 学校は、行ける? どう?」お母さんは、ばたばたと朝食の準備をしながら、振り返ってわたしを見る。わたしはまだパジャマ姿のままで、昨日の夜にお母さんが準備してくれていた洋服に着替えてもいない。

「うーん、わかんない……。トイレに行

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くらべても仕方のないことだけれど

くらべても仕方のないことだけれど

今までと、これからと。くらべたところで意味なんて何にもないし、結局は前に進んでいくしかないし、新しいやり方を受け入れていくしかない。それは、分かっているつもりだけれど、でもなかなか受け入れるには時間もかかる。

もう何年も、お世話になっている耳鼻咽喉科がある。初めてその病院にかかったのは、確か花粉症の症状があまりにもひどくって、市販の薬ではどうにもならなくなったからだった。

その病院は、とにかく

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さびしさに包まれた週末よ

さびしさに包まれた週末よ

何をしてもいい、何を食べてもいい。
何もしなくていいし、何も食べなくってもいい。
決めるのは自分で、好きに過ごせばいい。

そんな週末だった。

やりたいこともあったし、やらなくちゃいけないこともたくさんあった。

けれど、なんだか身体もうまく動かないし、頭も働かない。何にもしたくなかった。

本当は無理矢理にでも、お風呂場の掃除をしたりとか、庭の草むしりをしたりとか、野菜をザクザクみじん切りにし

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置き忘れには、ご注意を。

置き忘れには、ご注意を。

ついうっかり、油断して荷物置き忘れてしまう場所というのがある。トイレにつりさげた買い物袋とか、電車の網棚の上とか。

その場所のひとつに、「ATM」があるんだろうなと思う。

ATMでは、お金を振り込みしたり、口座に預けているお金を引き出したり。気にならない程度だとしても、多少の緊張感を抱えながら画面の操作をしている。

お金にまつわることは、間違いがあるといけないし、たとえ自分のお金を三万円引き

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あれは、交通事故だった。

あれは、交通事故だった。

思い返せば、あれは交通事故だった。

高校時代に、どんな生活を送っていたか、夫と話していたときのことだ。わたしは「自転車通学のとき、車にぶつけられたな」ということをふと思い出した。

わたしは自宅から一番近い高校に自転車で通っていた。基本的にはバス通りをひたすらまっすぐ、15分くらい自転車を漕げば学校に到着した。

バス通りは歩道が広くとられている場所と、歩道が50センチくらいしかなくって、人が歩

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便利を求めすぎると、不便になるんじゃないだろうか。

便利を求めすぎると、不便になるんじゃないだろうか。

便利を追及しすぎると、その「便利」に縛られすぎて不便になるんじゃないかと考えることがある。

「スマートスピーカをくれるらしいんだけど、もらう?」

年末ぐらいの話だけれど、夫からそう聞かれた。

スマートスピーカー? あの、話しかるだけでなんやかんやしてくれて、便利そうに見える機械のことだろう。

「全然必要ないよ。むしろタダでもらえるって言っても、いらないよ」わたしはそう返事した。

夫も、ま

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ひとりで着物を着られるようになりたいので、自主練をはじめます。

ひとりで着物を着られるようになりたいので、自主練をはじめます。

もう何年も「やりたいな」と思って、でも思っているだけで行動に移せずにいたことがある。

それは「ひとりで着物を着られるようになる」ことだ。

最後に着物を着たのは、四年前くらい。職場の上司の結婚式に、着物を着ていったことは覚えている。その日は、ひどい雨風だったことと、草履が壊れてしまったことを覚えている。

草履は、もう何度も履いていたし、おそらく経年劣化によるものだったので、しかたない。

わた

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