近衛

舞台俳優オタク。小説も時たま書く。

近衛

舞台俳優オタク。小説も時たま書く。

記事一覧

耽美に癒されて/Butlers'歌劇 悪魔執事と黒い猫

Butlers'歌劇「悪魔執事と黒い猫」、通称あくステ。 舞台化が発表されてからあくねこを始め、そんなにキャラクターにも詳しくない状態で観劇した。 だからかもしれないが、…

近衛
3週間前
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ババンザイとはいかない乱世で/忍ミュ第14弾感想

ミュージカル「忍たま乱太郎」第14弾 五年生!対六年生!〜お宝を探し出せ!!〜  初忍ミュ。  初Gロッソ。とにかく近かったです! 最前列の近さがあり得ない、想像を…

近衛
1か月前
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一蓮托生-刀ミュ陸奥一蓮感想

刀ミュ出演経験のあるキャストで固められた本作「ミュージカル刀剣乱舞 陸奥一蓮」 実力故の迫力や脚本の面白さなど相まって楽しい公演期間を過ごさせてもらっています。 …

近衛
4か月前
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貴族してまいりました/オモコロデスゲーム

賭け事やデスゲームをテーマにした漫画で金持ちが人同士の闘争を娯楽にする設定。よくあるやつ。 今回、そんな下衆な体験できるということで、オモコロのライターたちが生…

近衛
4か月前
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私のシェイクスピア/オデッサ感想

三谷幸喜さんの最新作、Odessa(オデッサ)を観た。本当に本当に三谷幸喜さんは大好きな脚本家で、最速先行の頃から心待ちにしていた。 結論、めちゃくちゃ面白かった。三谷…

近衛
5か月前
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2.5次元原初の浪漫/舞台「呪術廻戦」感想

漫画のコマを眺めるキャラクターたち。 キャラクターが漫画から飛び出して、目の前にいる。その喜びと期待を感じたのはいつぶりだろう。2.5次元化が当たり前になりすぎて、…

近衛
6か月前
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生きてるやつが勝ちなんだ/舞台鬼滅の刃 感想

舞台「鬼滅の刃」遊郭潜入を観劇する日々。ひとまず全体を把握したので感想をまとめようと思う。ある程度のネタバレはあるので何も知らずに観たい方はご注意ください。 千…

近衛
7か月前
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これがテニスか〜新テニミュ3rd感想

グローバリゼーションの境目に存在する舞台。 サーステ。ついにテニミュデビューである。 私の中のテニプリ知識といえば増田さんが出演されていた頃の立海戦のみだ。 知…

近衛
7か月前
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すえひろがり感想

ミュージカル刀剣乱舞㊇乱舞野外祭に参加した。山梨までバスで泊まりがけという体力的なきつさはあったが、それを考慮してか、内容としてはお釣りがくる楽しさだった。 総…

近衛
9か月前
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エーステAct.2夏2023感想

演出の妙、夏単感想 総評★★★★★☆☆☆☆☆ エーステから半年ほど離れていたので久々の観劇だった。 今回前半は一成主演、後半椋主演の構成。 起承転結の要として一成…

近衛
9か月前
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ミュージカルNeo Doll感想

近未来SFなミュージカル「Neo Doll」 総評★★★★★☆☆☆☆☆ オールフィーメイルによる舞台を観るのは舞台刀剣乱舞の禺伝以来2回目である。 女性客が9割を占めるオール…

近衛
9か月前
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何千年前からとうもろこしはあの形

 古代メキシコ展(マヤ、アステカ、テオティワカン)@東京国立博物館に赴いた。  友人に「どこに行きたい?」と候補を提示された際に聞き覚えがあり、これTwitter(現 X )…

近衛
10か月前
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あの星のあじ、7月まとめ

あれやこれやと忙しかった7月のまとめを軽くしていこうと思う。もう立秋を過ぎたが、暑いので誤差でしょう。 舞台「魔法使いの約束」を観劇した。場所はお馴染みの銀河劇…

近衛
10か月前
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舞台「マッシュル-MASHLE-」感想

 東京国際フォーラムホールCにて上演された少年ジャンプ漫画原作の舞台「マッシュル」を観劇した。  よく見る顔ぶれとお見送りに惹かれてチケットを取ったが、そんなこと…

近衛
1年前
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ものらしく刀剣らしく-刀ミュ花影感想

副題 浅井さやかさんLOVE 総評 ★★★★★★★★★☆ この2ヶ月間は全てを投げうってミュージカル刀剣乱舞本公演に通い詰めていた。 本公演という括りでは10作目となる…

近衛
1年前
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虚無舞台が思い出させてくれるもの

 Clubキャッテリアという(良席オタクが)虚無(になるだけかと思ったらいろいろやばかった)舞台が現在話題である。  そのおかげか、別の意味で虚無舞台として名高い戦刻ナ…

近衛
1年前
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耽美に癒されて/Butlers'歌劇 悪魔執事と黒い猫

耽美に癒されて/Butlers'歌劇 悪魔執事と黒い猫

Butlers'歌劇「悪魔執事と黒い猫」、通称あくステ。
舞台化が発表されてからあくねこを始め、そんなにキャラクターにも詳しくない状態で観劇した。
だからかもしれないが、原作の再現度やキャストの芝居の良さの前に凄まじく耽美な世界観(演出)に圧倒され、まんまと引き込まれた。

舞台後方のステンドグラスはプロジェクションマッピングによって怪しく光る。
デビルズパレスを再現するための、荘厳で退廃的な二階

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ババンザイとはいかない乱世で/忍ミュ第14弾感想

ババンザイとはいかない乱世で/忍ミュ第14弾感想

ミュージカル「忍たま乱太郎」第14弾 五年生!対六年生!〜お宝を探し出せ!!〜

 初忍ミュ。
 初Gロッソ。とにかく近かったです! 最前列の近さがあり得ない、想像を絶するレベルでした。
 客席と舞台が同じ高さなので目の前に立たれると気まずいくらいには完全に対面します。会場は急な傾斜がついていて端でもほぼ壁の席がなく、どこからでも観やすいいい劇場でした。ただ尻は終わります。
 カーテンコールの客降

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一蓮托生-刀ミュ陸奥一蓮感想

一蓮托生-刀ミュ陸奥一蓮感想

刀ミュ出演経験のあるキャストで固められた本作「ミュージカル刀剣乱舞 陸奥一蓮」
実力故の迫力や脚本の面白さなど相まって楽しい公演期間を過ごさせてもらっています。

だって、一蓮托生ゲーム!?
何です??って思いました。内容が面白いのはそれはそうなんですが…
一蓮托生というのは仏教的に同じ蓮の上に生まれ変わるという教えから来ているそうで……
はてさて、1部では花の半座を分かち合いたい(分かち合ってい

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貴族してまいりました/オモコロデスゲーム

賭け事やデスゲームをテーマにした漫画で金持ちが人同士の闘争を娯楽にする設定。よくあるやつ。

今回、そんな下衆な体験できるということで、オモコロのライターたちが生死をかけて醜く争うデスゲームの観覧に参加してきた。

気分は金持ち。
叫ぶ永田さんを見て手叩きながらゲラゲラ笑っちゃうぞ〜と気合い十分。
さらに金持ち感を高めるため会場に向かう前に百貨店に寄って気持ちも作ってきた。

さて、会場は都内某所

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私のシェイクスピア/オデッサ感想

三谷幸喜さんの最新作、Odessa(オデッサ)を観た。本当に本当に三谷幸喜さんは大好きな脚本家で、最速先行の頃から心待ちにしていた。
結論、めちゃくちゃ面白かった。三谷幸喜らしい言葉遊びの笑いが随所に散りばめられていた。彼の作品の笑いは初見を必要としない完成度ではあるが、なるべく洒落についてはネタバレを控えたいと思う。

舞台はオデッサ。
英語話者のアメリカ人女性警部、日本語話者の男性容疑者、その

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2.5次元原初の浪漫/舞台「呪術廻戦」感想

漫画のコマを眺めるキャラクターたち。
キャラクターが漫画から飛び出して、目の前にいる。その喜びと期待を感じたのはいつぶりだろう。2.5次元化が当たり前になりすぎて、久しく忘れていた気がする。

舞台「呪術廻戦」京都姉妹校交流会・起首雷同。

前作は未観劇なので比較してどうかということは申し上げられないが、はっきりと楽しかった。
まず印象に強くのこっているのはさまざまな演出。舞台上の床は後ろ半分に傾

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生きてるやつが勝ちなんだ/舞台鬼滅の刃 感想

舞台「鬼滅の刃」遊郭潜入を観劇する日々。ひとまず全体を把握したので感想をまとめようと思う。ある程度のネタバレはあるので何も知らずに観たい方はご注意ください。
千秋楽は12月10日です。まだ間に合うので是非。配信も是非。

全体として戦闘が多く、ちょっとしたギャグシーンやキャラクターとしての見せ場(俳優の良さを売り込めるような見せ場)もあり、子供から大人まで楽しめる舞台だった。原作も好きな身として、

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これがテニスか〜新テニミュ3rd感想

グローバリゼーションの境目に存在する舞台。

サーステ。ついにテニミュデビューである。

私の中のテニプリ知識といえば増田さんが出演されていた頃の立海戦のみだ。

知っていること。
テニス選手は五感を奪えるらしい、跡部が人気、デカ過ぎんだろ……

と、初見も初見。

何も分からないまま行って、劇中でも「なんて???」ということは多々あったがとにかく面白かった。当たり前かもしれないがイメージより洗練

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すえひろがり感想

ミュージカル刀剣乱舞㊇乱舞野外祭に参加した。山梨までバスで泊まりがけという体力的なきつさはあったが、それを考慮してか、内容としてはお釣りがくる楽しさだった。

総評★★★★★★★★☆☆

というのも、コニファーフォレストの広さやミニステージ、フロートの多さなどから完全にDDを決め込んで参加したからというのが大きいと思われる。

通路でかつミニステージ最前、それもミニステージに上るための階段が目の前

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エーステAct.2夏2023感想

演出の妙、夏単感想

総評★★★★★☆☆☆☆☆

エーステから半年ほど離れていたので久々の観劇だった。
今回前半は一成主演、後半椋主演の構成。
起承転結の要として一成は主演作品と芸術留学(3ヶ月)のどちらを取るかを悩み、椋は王子様になりたいという夢を持ちながら過去の経験や自己肯定感の低さに自分が迷惑をかけてしまうのではと苦悩する。
夏らしい青く若々しい悩みとそれを乗り越える友情が描かれている。怪我

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ミュージカルNeo Doll感想

近未来SFなミュージカル「Neo Doll」
総評★★★★★☆☆☆☆☆

オールフィーメイルによる舞台を観るのは舞台刀剣乱舞の禺伝以来2回目である。
女性客が9割を占めるオールメイルの舞台を観に行くことが多いため、勝手にファン層は男性が多いのかなと思っていたが全くそんなことはなかった。宝塚の方もいらっしゃったのでその影響もあるのかもしれないが、性別問わず好かれる女性の方が多いのだなと思った。

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何千年前からとうもろこしはあの形

 古代メキシコ展(マヤ、アステカ、テオティワカン)@東京国立博物館に赴いた。

 友人に「どこに行きたい?」と候補を提示された際に聞き覚えがあり、これTwitter(現 X )で見たやつだ!行きたい!と思い選択した。SNSの影響は確実に大きい。

 FGOというアプリゲームで古代メキシコゆかりのストーリーやキャラクターが新展開されたこともあり周囲で話題になっていた……のかと思いきやしっかりコラボし

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あの星のあじ、7月まとめ

あれやこれやと忙しかった7月のまとめを軽くしていこうと思う。もう立秋を過ぎたが、暑いので誤差でしょう。

舞台「魔法使いの約束」を観劇した。場所はお馴染みの銀河劇場だ。ヒールの高い靴を履かない主義のため(超)厚底靴にハマっているのでホワイエまでの螺旋階段が怖かった。
前作と同様祝祭イベントを舞台化した内容になっているが、前回2カ国だったのに対して今回は3カ国。スピーディすぎるとの意見も見たが個人的

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舞台「マッシュル-MASHLE-」感想

 東京国際フォーラムホールCにて上演された少年ジャンプ漫画原作の舞台「マッシュル」を観劇した。
 よく見る顔ぶれとお見送りに惹かれてチケットを取ったが、そんなことどうでもいいくらい楽しく、まるでテーマパークのショーのような舞台だったので感想を記しておく。

あらすじと総評

 舞台となる世界は魔法こそが力であり、魔法が使えないと処分されてしまう世界。そんななか主人公のマッシュは魔法が使えない。代わ

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ものらしく刀剣らしく-刀ミュ花影感想

副題 浅井さやかさんLOVE

総評
★★★★★★★★★☆

この2ヶ月間は全てを投げうってミュージカル刀剣乱舞本公演に通い詰めていた。
本公演という括りでは10作目となるらしい。
大千秋楽で刀が吹っ飛んだのを見て、幕末天狼伝初演の観劇時に刀が足元まで飛んできたことを思い出しエモくなった。

閑話休題

花影にここ2ヶ月の間狂ったように通って、いつもの刀ミュキャストを見る目とは違う方向でかっこいい

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虚無舞台が思い出させてくれるもの

 Clubキャッテリアという(良席オタクが)虚無(になるだけかと思ったらいろいろやばかった)舞台が現在話題である。
 そのおかげか、別の意味で虚無舞台として名高い戦刻ナイトブラッドという作品が令和になってもなおホットな話題として浮上してきている。
 何が虚無か、それはまあ検索すればわかると思うので割愛。

 この虚無舞台、通称戦ブラは、コロナ前の私の青春を色濃くしていると言っても過言ではない。

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