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俳句・川柳

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2024年4月の記事一覧

俳句「夏の朝」

俳句「夏の朝」

サイレンの遠のく遠く夏の朝

夢うつつに聞くサイレンの音。夏の朝は特に多いような気がします。
遠のいてゆくその先で、助かるか助からないかの命があるかもしれない……そんな「遠く」に思いを馳せます。

すっかりサイレンの音が聞こえなくなり目を開ければ、いつもと変わらぬ夏の朝。気だるさと蒸し暑さに、思いを馳せた遠くから自分の日常に戻ってきた感覚になります。

俳句「花冷え」

俳句「花冷え」

ぐんと気温が下がった今朝。どこからかクシャミをする声が……人ならざるものかもしれない。そんな発想が、寒がりな木霊を生みました。

マスクを貸してくれるのは無論子どもたち。ポケモンかキティちゃんがついているやつ。すっかり気に入った木霊は、返すのも忘れて姿を消してしまいます。

トトロみたいにいつかお礼しに来てくれるかなあ、そんなつぶやきが子どもたちから聞こえてきます。

俳句「花弁」

俳句「花弁」

北風が桜の花びらを宙高くまで舞い上げた今日。
いろんなものも飛んでいましたねw
あなたは「忘れもの」なにを想像しましたか?

俳句「八重桜」

俳句「八重桜」

今日は風が強くて、八重桜が右に左にぐわんぐわん。
花片はあまり散らさない。
重たい頭をもたげて、ぼいんっばいんって揺れてたよ。
音なんか聞こえないのに、見てるといろんな擬音が浮かんでくるから面白いな。
濃いピンク、薄いピンク、真っ盛り🌸

俳句「薄暑」

俳句「薄暑」

本日は初夏の陽気でしたね!
たまに食べたくなるなるインドカレー。
お昼にいただきました。
スパイスの香りを感じながら、
「カレーパンが好きだ」とナンをおかわりする息子が微笑ましく、にやにやしながら眺めておりました。
これから梅雨を経て、夏本番になってゆくのですね。

俳句「名刺」(無季語)

俳句「名刺」(無季語)

新生活を迎えるにあたって、必要のなくなった頂いた名刺を捨てる。
一枚一枚に顔があり、その時の記憶や印象が蘇ってくる。
花束を包むように、感謝を込めて。

俳句「花吹雪」

俳句「花吹雪」

桜を揺らした風は、
花片をまといながら、
少女の制服とその肩に揺れる髪を
通り抜けて行きました。

ご入学、ご進級おめでとうございます🌸

俳句「桜/行く春」(三句)

俳句「桜/行く春」(三句)

つい先週までは仕事に向かう為に通っていた道。
退職した今は、まったく違う心持ちでいる。清々しさと淋しさが半々。
心なしか桜さえ泣いているように見える。

取引先からの帰り道。普段は見せないような顔して桜を見る同僚に、思わずドキドキした……という妄想……

退職してまだ3日しか経っていないけど、職場の賑わいや他愛のない会話がもう懐かしい。
あの空間にいた自分自身を私は好きじゃないと思っていたのに、今

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