小森利絵(えんを描く/フリーライター)

ライター歴19年。高校生の娘とフリーペーパー「えんを描く」をつくったり、お手紙を書く時…

小森利絵(えんを描く/フリーライター)

ライター歴19年。高校生の娘とフリーペーパー「えんを描く」をつくったり、お手紙を書く時間を楽しむ会「おてがみぃと」を主宰したり、お手紙がある暮らしを書き綴るコラム「おてがみじかん」を連載したり。 https://loopdrawingworks.blogspot.com/

マガジン

  • フリーペーパー『えんを描く』

    高校生の娘と一緒につくっているフリーペーパーの紹介です。

  • 普段着のお手紙~日々の中でお手紙を楽しむ提案やアイデアなど~

    「お手紙ってかたい印象があったけど、いろんな楽しみ方があるんだ」「基本、書くことは苦手だけど、肩の力を抜いて書いてみようかな♪」と、お手紙を書いてみたくなる提案やアイデアなどを紹介していきます。

  • 想いを贈り合う! 誰宛でもないお手紙

    今を生きる“わたし”から、同じ今を生きる“誰か”に向けて書いたお手紙を贈りませんか?

  • 年に一度、春に。 1年後の自分にお手紙を書こう!

    2016年から続けている「年に一度、春に。1年後の自分にお手紙を書こう!」について。

  • <文章の書き方> お手紙de“書く”練習編 -完結!-

    「1対1」最少単位の“書く”コミュニケーションツール「お手紙」。「文章を書く練習として、お手紙を書いてみませんか?」という提案をしています!

記事一覧

固定された記事

“あなた”がふと空を見上げたくなるメッセージを届け続けたい

わたしは今、その人の生き方を深掘りするインタビュー記事を中心に、ライターの仕事をしています。 ご依頼をいただく仕事のほかに、高校生の娘が3歳の頃から一緒につくっ…

あめふりのあと。しっとり、みずみずしい、木肌。なんかに似ているなぁと、立ち止まること、ほんの数十秒。そうだ、鹿だ!

関西で働く女性のライフスタイルマガジン「関西ウーマン」で連載中のコラム「おてがみじかん」では、「誰宛でもないお手紙」を募集しています。
https://www.kansai-woman.net/Column201945.html

郵便受けを見たら、“あの日”のお葉書が。書かれているメッセージ以上に、思い出せる気持ちや出来事がたくさんあって。一緒に過ごしたカフェ、そこから見えた景色、コーヒーの香りや味わいなど、一つ、また一つ、ひとつ・・・この一枚を見たら、いつでも“あの日”とつながることができます。

あめふりのあと。あしもとで、ひときわ、かがやいて見えた。歩いていたら、土と草と葉と木と、雨とで、むわっとする香りがした。懐かしかった。

ひろこちゃんと私のお手紙のやりとり。12通目は「ひろこちゃんから私へ」です(お手紙は2023年夏に受け取りました)。こちらから↓
https://www.kansai-woman.net/Column202361.html

40年と少し生きてきて、そのうち約33年間、ほぼお手紙でやりとりしている友だちがいます。幼稚園時代からの幼なじみで、私自身が意識した「はじめての友だち」の、ひろこちゃん。ひろこちゃんと私のお手紙のやりとりを連載しています。
https://www.kansai-woman.net/Column202361.html

「いえーい!」「うふふ」みたいな表情の傘と、大井戸公園で見た紫陽花や薔薇を思い出すお花と、楽しく合唱してそうなカエルたち・・・印刷と紙製品の専門店「PAPER MESSAGE」さんで見つけたカード。参加者の方がカフェぷろぽさんの窓際に並べてくれました♪[1年後の自分にお手紙の会]

ローズヒップ。薔薇が咲いた後、こうして実っていくのだと、今年はじめて知りました。8年も通っているのに、まだまだ知らないこと、はじめて見ることばかり。きっと、永遠にそう。知らないことのほうが多い。すべてのものは刻々と変化していってもいるから。
[大井戸公園/1年後の自分にお手紙]

北海道で見かけるという、かわいい鳥「シマエナガみたい」と話していました。大井戸公園内にある、古墳です。
[大井戸公園/1年後の自分にお手紙]

薔薇も咲いていました。曇り空、雨が降ったりやんだりする日に見る、薔薇も素敵でした。

「すぽっと頭にかぶれそう」。大井戸公園のこの大きな紫陽花が、おしゃれな帽子に見えた、あの日のことも思い出します。

ゆるやかに“お手紙を書く時間”を楽しむ会「おてがみぃと」を開催し始めて8年。静かに、穏やかにだけれど、いろんな思い出が積み重なっていっているのだなぁと感じました。

同じ場所を歩いても、誰と一緒かによって、見えるものが異なります。一人ひとりの視点、一人ひとりとの思い出、その時のハーモニー。今年3度目の「阪急武庫之荘駅から大井戸公園、カフェぷろぽ」コース。今日もいい一日でした。

誰かと一緒に、お手紙を書く。1人で書いても同じだろうと思われるかもしれません。でも、1人だったら書けていないだろう内容を書くことができているのだと思います。

あの日から1週間。「まだ1週間前の出来事なんだ」と思うくらい、ずいぶんと前のように感じられるのはなぜだろう? そんなふうに時々、不思議に思うことがある。

今美しく咲く薔薇のそばに、かつて美しく咲いていただろう薔薇。幸田文著『木』の、「えぞ松の倒木更新」をまた、思い出す。

“あなた”がふと空を見上げたくなるメッセージを届け続けたい

“あなた”がふと空を見上げたくなるメッセージを届け続けたい

わたしは今、その人の生き方を深掘りするインタビュー記事を中心に、ライターの仕事をしています。

ご依頼をいただく仕事のほかに、高校生の娘が3歳の頃から一緒につくっている「友だちにお手紙を書くようなフリーペーパー えんを描く」を気ままに発行したり、お手紙を書く時間を楽しむ会「おてがみぃと」を主宰したり、お手紙がある暮らしを書き綴るコラム「おてがみじかん」を連載したり、自らの視点で主体的に発信していく

もっとみる

あめふりのあと。しっとり、みずみずしい、木肌。なんかに似ているなぁと、立ち止まること、ほんの数十秒。そうだ、鹿だ!

関西で働く女性のライフスタイルマガジン「関西ウーマン」で連載中のコラム「おてがみじかん」では、「誰宛でもないお手紙」を募集しています。
https://www.kansai-woman.net/Column201945.html

郵便受けを見たら、“あの日”のお葉書が。書かれているメッセージ以上に、思い出せる気持ちや出来事がたくさんあって。一緒に過ごしたカフェ、そこから見えた景色、コーヒーの香りや味わいなど、一つ、また一つ、ひとつ・・・この一枚を見たら、いつでも“あの日”とつながることができます。

あめふりのあと。あしもとで、ひときわ、かがやいて見えた。歩いていたら、土と草と葉と木と、雨とで、むわっとする香りがした。懐かしかった。

ひろこちゃんと私のお手紙のやりとり。12通目は「ひろこちゃんから私へ」です(お手紙は2023年夏に受け取りました)。こちらから↓
https://www.kansai-woman.net/Column202361.html

40年と少し生きてきて、そのうち約33年間、ほぼお手紙でやりとりしている友だちがいます。幼稚園時代からの幼なじみで、私自身が意識した「はじめての友だち」の、ひろこちゃん。ひろこちゃんと私のお手紙のやりとりを連載しています。
https://www.kansai-woman.net/Column202361.html

「いえーい!」「うふふ」みたいな表情の傘と、大井戸公園で見た紫陽花や薔薇を思い出すお花と、楽しく合唱してそうなカエルたち・・・印刷と紙製品の専門店「PAPER MESSAGE」さんで見つけたカード。参加者の方がカフェぷろぽさんの窓際に並べてくれました♪[1年後の自分にお手紙の会]

ローズヒップ。薔薇が咲いた後、こうして実っていくのだと、今年はじめて知りました。8年も通っているのに、まだまだ知らないこと、はじめて見ることばかり。きっと、永遠にそう。知らないことのほうが多い。すべてのものは刻々と変化していってもいるから。
[大井戸公園/1年後の自分にお手紙]

北海道で見かけるという、かわいい鳥「シマエナガみたい」と話していました。大井戸公園内にある、古墳です。
[大井戸公園/1年後の自分にお手紙]

薔薇も咲いていました。曇り空、雨が降ったりやんだりする日に見る、薔薇も素敵でした。

「すぽっと頭にかぶれそう」。大井戸公園のこの大きな紫陽花が、おしゃれな帽子に見えた、あの日のことも思い出します。

ゆるやかに“お手紙を書く時間”を楽しむ会「おてがみぃと」を開催し始めて8年。静かに、穏やかにだけれど、いろんな思い出が積み重なっていっているのだなぁと感じました。

同じ場所を歩いても、誰と一緒かによって、見えるものが異なります。一人ひとりの視点、一人ひとりとの思い出、その時のハーモニー。今年3度目の「阪急武庫之荘駅から大井戸公園、カフェぷろぽ」コース。今日もいい一日でした。

誰かと一緒に、お手紙を書く。1人で書いても同じだろうと思われるかもしれません。でも、1人だったら書けていないだろう内容を書くことができているのだと思います。

あの日から1週間。「まだ1週間前の出来事なんだ」と思うくらい、ずいぶんと前のように感じられるのはなぜだろう? そんなふうに時々、不思議に思うことがある。

今美しく咲く薔薇のそばに、かつて美しく咲いていただろう薔薇。幸田文著『木』の、「えぞ松の倒木更新」をまた、思い出す。