「龍になった魚たち」(生き物たちを見守る船の物語と作品紹介4ー1~3)
生き物たちを見守る船の作品群の物語と作品を紹介していきます。
全部で12点、3点でひとまとまりの物語になっています。
物語毎に投稿していくことにしました。
最後、よっつめは「龍になった魚たち」です。
あるとき、魚たちは将来の夢を語り合いました。そのうち2匹が、龍になりたいと思い切って言いました。コイでもないのに、龍になんかなれるもんかとある魚は言いました。それは、自分自身に言っているようでもありました。
しばらくしてから、2匹の魚は、クジラに相談しました。クジラは、コイじゃなくても大丈夫、やってみなくちゃわからないと答えました。そして、虹の滝をのぼりきったら龍になれると教えてくれました。
魚たちは、虹の滝をさがしに出かけました。クジラは、自分自身がかつてメダカだったことは教えてくれたのですが、虹の滝への行き方は教えてくれなかったのです。虹の滝への途は、心の持ち方と運次第。
「われわれは、つきのさかな。」ふたりは、自分たちを信じて進みました。
弱気になって、、諦めかけたこともありました。けれども、紆余曲折を経て虹の滝に辿り着いたのです。
ふたりは、滝をのぼり始めました。
虹の滝をのぼるのは、大変でしたが、楽しくもありました。「われわれは、つきの・・・」魚たちは、だんだん自分たちが変化し始めていることに気付きました。そして、虹の滝をのぼりきる頃、ついに龍になったのです。「われわれは、つきのりゅう。」ふたりはお互いを見ながら言いました。そして、大空を思う存分飛びまわりました。
この物語は、ひとまず投稿し、完成したら言葉の作品に入れておきます。
来年は辰年、ということでどこかしらに龍が登場する絵を描きたいと思っていました。素敵な2024年を祈念しつつ制作しました。
子ども時代(ちょっと大きめの子どももですが)、進路について悩むこともあると思います。将来、何になりたいとか、そういう話もあると思いました。年齢に関係なく、夢を叶えたいと思っているすべてのかたの夢が叶いますようにと思いながら制作しました。
今回、変容もテーマのひとつ(まだ詳しく書けませんが、同時開催の生き物の立体の企画展と関係あります)で、脱皮や羽化なども描きたいと思っていたのですが、検討の結果、荒唐無稽な物語が生まれました。
クジラは、今回の個展の重要人物で、船の冒険やあたたかい日々にも登場します。生き物を見守る船の作品群では、腕利きのドックではありませんが、変容の手助けをする役回りです。
つきのさかなは、今年7月の銀座の作品群と関係があります。
この魚たちは、もしかしたら、龍になったふたりが魚に変身したのかもしれません。あるいは、龍になる旅の途中だったのかもしれません。
また、あたたかい日々の最大の作品にもこの魚たちはいます。
「龍になった魚たち」の絵は
・人生相談
・虹の滝
・つきのりゅう
の3つです。
後程もう少し書き足すことにして、ひとまず投稿します。
使用した素材(のうち思い出せるもの)
・人生相談 H14.6 x W15.3 x D1.6 cm
木(ポプラ)、アクリル絵具、天然群青、天然岩黒、杉葉色、象牙色、黒曜石末、青貝粉、鉱物の水彩絵具、手漉き和紙、純金箔、他
・虹の滝 H11.9 x W12.1 x D1.4 cm
木(エンジュ)、アクリル絵具、雲母、天然岩黒、青貝粉、鉱物の水彩絵具、手漉き和紙、純金箔、他
・つきのりゅう H8.8 x W9.3 x D1.4 cm
木(エンジュ)、アクリル絵具、雲母、天然岩黒、青貝粉、天然群青、象牙色、鉱物の水彩絵具、手漉き和紙、純金箔、他
ありがとうございます。それでは、また。
その後、Instagramのリールにキラキラの動画を投稿しました。
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