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ダンスに関する情報・備忘録

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公演や作品の映像、書籍以外のダンスに関する情報です。筆者の備忘録を兼ねています。
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#伊藤亜紗

『手の倫理』伊藤亜紗著:介助やスポーツから「触覚」を考察する本

『手の倫理』伊藤亜紗著:介助やスポーツから「触覚」を考察する本

「触覚」について美学者が考察した本。研究者も一般の人も読めるように書かれている。

キーワードは、「ふれる」と「さわる」、「道徳」と「倫理」、介助・介護、スポーツ、コミュニケーション・伝達、信頼、共鳴、不埒など。

体育の授業が目指すのは、他人の体に失礼ではない仕方でふれる技術を身に付けること、と聞いて、著者の伊藤は感銘を受けたという(p. 24)。私は、そのように考える体育科教育学の研究者がいる

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「分身ロボットとダンス」利他学会議:さえさん(OriHime)、砂連尾理、伊藤亜紗:ここにいない人に振り付ける【内容メモ】

「分身ロボットとダンス」利他学会議:さえさん(OriHime)、砂連尾理、伊藤亜紗:ここにいない人に振り付ける【内容メモ】

東京工業大学の科学技術創成研究院に、2020年2月に創設された「未来の人類研究センター」が主催するオンラインカンファレンス(ウェビナー)。土日の2日間にわたって無料で開催された。

センター長は伊藤亜紗さんが務める。(あまり女性が男性がと言うのはよくないが、女性で准教授の伊藤さんがセンター長で、メンバーに3人の男性教授がいるというのもなんかよいのではと思う)

その中のセッション「分身ロボットとダ

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アートを通して考える2:ろう者と聴者のためのトークセッション第1回「異なる感覚の可能性」

アートを通して考える2:ろう者と聴者のためのトークセッション第1回「異なる感覚の可能性」

育成×手話×芸術プロジェクト

2020年10月31日(土) 13:00~15:00、オンライン開催

モデレーター:荒木夏実、進行:管野奈津美・牧原依里

ゲスト講師:伊藤亜紗・松﨑丈

松﨑丈氏のトーク芸術分野とは別の調査研究として、日常生活でろう者は視覚に優れているとわかっている。人の顔をよく覚えている、人の動きにすぐ気付く、など。

ルネサンス期頃のヨーロッパなどでろう者のアーティストが存

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