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超短編など

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300文字程度の奴です
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#ネタ

いい所

やっぱり君は、
リーネルソーネルモーネル通りを抜けて、
その右を進んだ所にある
プルプリプルンプリン
というマンションに住んでいるんだね。

いい所に住んでるじゃないか。
確かあの辺は、
アイアアアイアっていう
有名な喫茶店があるよね。

ん?
僕は今、ピズゲッド駅の近くにある
コッポポットポという
マンションに住んでるよ。

そうそう、一番治安が悪い街さ。
シリアルキラーばっかりで困るよ
この前

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HAPPY

     HAPPY BIRTHDAY!

     お誕生日おめでとう!

    そして、今までありがとう!

     今日でキミはクビだ。

    ウチにキミはもう要らないよ。

    キミは仕事が遅いからね。

     仕方のないことだ。

    それじゃ、改めておめでとう!

     そして、ありがとう。

    キミの幸せを願っているよ。

れね

   ここに「ね」を置いとくから、
   好きなだけ持ってって。

       ねねね
      ねねねねね
     ねれねねねねね
     ねねねねねねね
      ねねねねね
       ねねれ

   あっ、「れ」は持って帰るなよ。
   「れ」は置いといて。

可愛いあの娘☆

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
可愛いあの娘の裏の顔は、
残酷残虐な悪魔で、
可愛いあの娘がひた隠しにしている秘密は、
カレー焼きそばが大好きという秘密で、
可愛いあの娘が日々イラついている理由は、
世界がまだまだ終わりそうにないからで、
可愛いあの娘の叶わない夢は、
蝶々になって花の蜜を吸いたいという夢で、
可愛いあの娘が一度やってみたいことは、
お経を読んでいるお坊さんの頭を
思い

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読み捨て祭

トマトジュースかと思って
それをガブ飲みしたら、
赤いペンキだった日曜日。
僕は、
「まぁ飲めないことはない」
との感想を抱いて、赤いペンキを飲み干した。

ったく、
なんでコップに赤いペンキを注いでるんだよ。
誰しもがトマトジュースだと思うだろ。
誰がこんなトラップを仕掛けたんだ。
まぁ飲めないことはないけどさ。

そんな思いを抱きつつ、
まだまだ水分が欲しい僕は、
コップにもう一杯赤いペンキを

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一生、そこで反省してろ!

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●

       えー……はい
  てか、なんですか、この●だらけの部屋
  
  なんか嫌に視線を感じるなぁ
  不気味な場所だわ……

  って、え!? なに!? あっ!

     

     そして男は、●になった

泣く泣き

僕がまだ誰もやったことのない、
異次元な変顔をやったせいで、
君がそこまで僕を直視できなくなるなんて……

       👁️   👁️
       💧   💧

        ぐすんっ……

     なんか、ごめんね……
     もう変顔はしないよ……

5行小説「ゴキゲン」

思ったより思ったことを言うのね貴方

ふふっ、気に入ったわ

コレあげる、猿の剥製よ

特別に二個あげるわ

大事にしてね

         神

「おいおい、あんなところに神様がいるよ」

「うわ、ホントだ。空に浮いてんじゃん」

「なにしてんだろうな? ちょっと緊張感があるから早く帰ってほしいわ」

「分かる。なんか嫌だよな。
神様いると、ふざけられない」

「いやホント、だりーわ。ここ離れようぜ」

「おう、そうだな。神様がいないところ行こ」

そうして二人は、
そそくさとその場を去って行ったのでした。

ザーザー

 ゴロゴロ           ゴロゴロ
 ⚡ ⚡    ゴロゴロ    ⚡ ⚡
        ⚡ ⚡

 ザーザー   
 💧      ザーザー
   💧     💧    ザーザー
            💧   💧
      💧            💧
💧        💧     💧

      あー、ダル……
      雨、ダル……
      豪雨、ダル

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そういえば

豪快にメシをかっ食らっている時、
そういえば
楽しい思い出など何一つないと気付く。

大雨の中、
待ち合わせ場所の広場で友達を待っている時、そういえば
金魚にエサをやり忘れてたと気付く。

少し仮眠をとっている時、
そういえば
今日はまだ一回も
嫌みを言っていないと気付く。

スーパーで買い物をしている時、
そういえば
マヨネーズが切れかかっていたことに気付く。

生気もなく黄昏れている時、
そう

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